ママが「そろそろ働きはじめようかな」と思ったら、まずやるべきことは?
「周りのママ友が働きだした」「子どもが大きくなってきて親と一緒じゃなくても、自分のことができるようになってきた」「長期休み、毎日子どもと家にいるのに疲れてきた……少し外に出てみたい」などママが働きたいと思うタイミングや理由は人それぞれ。
でもいざ、仕事に出よう。久しぶりに復職したい。と思ったときに、いったい何から手をつければよいか立ち止まってしまうママも多いのではないでしょうか。
平成30年5月の有効求人倍率は1.60倍と、前月に比べて0.01ポイント上昇しました。「雇用情勢は着実に改善が続いている」との見方を示している今日。(※)もし仕事を始めたいと思っているなら、少しづつ動き出してみても良いのではないでしょうか。
筆者は実際に数年のブランクから仕事に復帰したママたちに話を伺い、仕事に復職する際にやったこと、やっておいたほうがよかったことをヒアリングしました。
自分の働ける時間を正確に把握する
朝は何時に出発できて、夕方は何時までに帰宅できたら良いだろうか、何時間くらいは外で勤務できそうか、を日々の生活の中で「もしも私が働いたら?」を想像して過ごしてみるのをおすすめします。
頭の中でだいたいこれくらいかな? と曖昧なシミュレーションにせず、子どもの帰宅・夕飯時間や生活スケジュールに沿ってしっかり考えてみることをおすすめします。シミュレーションしながら家事をしてみることで、働きたかったけどやはり時間的に厳しいことを実感し、今この時期は仕事に出るのは難しい。と感じるママもいるかもしれないですし、この機会に日々の時間を見直した結果、これくらいは外で働けそうだ。と感じるママもいるかもしれないですね。
家族に相談し同意を得る
長く専業ママでいることで家族はママの存在を多分に頼りにして過ごしているかと思います。ママが外に働きにでることで多少とも家事に影響がでてしまう可能性について、あらかじめご主人に(できればお子さんや祖父母にも)きちんと伝えておいた方がいい、というのが復職ママ大方の感想でした。
というのもせっかく良き職を見つけ、内定・採用に至ったものの、家族に反対され泣く泣く辞退をすることになったというケースが意外とある、と人材会社の担当者から筆者は聞いたことがあります。
ママ本人はやる気に満ちていたとしても、家族の反対を一身に背負いながら、久しぶりの復職をする生活はママ自身とても負担になります。自分は働きに出たいこと、その分、家事や家のことを皆で協力・理解しあえるように準備しておくのも大切なことだそうです。ご主人だけでなく祖父母などにも事前に伝えて理解を得ることができれば、さらに心強いですね。
優先順位を決めておく
仕事を選ぶうえで重要なのは時間なのか、金額なのか、雇用形態なのか、などどれを一番優先して望むのかをイメージしておくと良いかと思います。あれもこれもと欲張ると意外とたくさんの求人の中から絞り切れず、職探しが長引くことがあります。自分が以前働いていた仕事と同じもしくは近しい職種がいいのか。それとも子育てと両立できる時間・場所などの条件から探していくのか。正社員がいい・パートタイムがいい、という雇用形態から選択して探すのか。などあらかじめ軸を決めておくことがおすすめです。
また、ブランクを経ての復職に不安がある場合は、いきなり日数や業務量がおおいところへチャレンジして疲れてしまうよりも、短時間から始めて勘を取り戻すのもおすすめだそうです。
自分の条件や状況を理解したうえで求人サイトに登録したり、ハローワークへ行って求人情報をあつめたりすることをおすすめします。登録後は人材紹介の担当者がヒアリングの時間をもうけてくれることがあるので、仕事の紹介だけでなく自分の強みを引き出してもらえたり、履歴書の書き方や面接のサポートもしてもらえることがあります。
もちろん急にご縁やタイミングがあって良い職場に復職できることもあるかと思います。仕事が決まった後に、その仕事に順応できる環境を整えていくことだって人によってはできるかと思いますが、ただただ「働きたい!」という焦りや「履歴書を書かなくては」と、やみくもに動き出そうとする前に一つずつ準備をし、自分や家族のことを改めて理解・整理してから動き出すのもおすすめです。
文・shin.y 編集・横内みか