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子どもを守るために、大人ができる「瞬間ボランティア」とは? #子どもを犯罪から守る

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子どもを狙った犯罪から子どもたちを守るために、私たち親は何ができるのでしょうか。「子どもたちの安全のために、“瞬間ボランティア”ができる人を増やしたいなと思います」とおっしゃるのは、子どもの安全研究活動を行う清永奈穂さんです。その「瞬間ボランティア」について、お話を伺いました。

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大人だけでなく子どももできる「瞬間ボランティア」

子どもを犯罪から守るために、地域の学校などでは保護者の方がパトロールをすることがあると思います。それは役割として決められていたらやらなくてはいけないことだと思うのですが、「パトロールの人がやるからいいや」ではなくて、誰もができるときにできることを即座にする「瞬間ボランティア」を増やしたいなと思います。自分の子だけを守るというのではなく、道で困っている子がいたら「どうしたの?」って声をかけてあげたり、おかしいなと思う車や人がいたら「どうしたんですか?」と言ったり、怖ければ「気になる人がいるのでパトロールしてもらえませんか?」と警察に電話したりするなど、「今私がやらなければ大変なことになるかもしれない」という考えのもと、即座に行動できる人が増えて欲しいなと思います。保護者に限らず大人ができることは、瞬間的に誰かを助けてあげることだと思うんです。

普段パトロールしていない人でも即座に行動できる

いい例をご紹介します。以前起きた事件で、自動販売機の近くに車を止めた男が「500円あげる」と言って女の子にお金をあげようとしました。女の子がついもらってしまったら、男はその子の手をグッとつかんで車に引き込もうとしたんです。でもたまたま通りかかった男性がいて、その人が「君、その人知り合い?」と話しかけ、女の子は声も出ず首を振ったら、その男性が「じゃあ逃げなさい」と言ったので女の子は逃げることができました。犯罪者は人の目と声が嫌いなので、男は車ですぐ逃げたんです。助けたその男性は車のナンバーを覚えていて、警察へ連絡してすぐ犯人が捕まりました。このように、普段パトロールなんてしていないという人でも、「あれ、おかしいな」と思ったら、即座に行動するというのはすごく大事だと思います。関係ないと見過ごすのではなくて、ちょっとおせっかいが焼ける人が増えるといいなと思います。

コミュニティーという言葉は「安全なまちづくり」ということを体現している言葉

「安心なコミュニティー」とよく言いますけど、実はコミュニティーという言葉は「安全なまちづくり」ということを体現している言葉です。もともとはインドアーリア語(インド・ヨーロッパ語族のインド語派に属する言語)で、「コム」と「ヌテ」という言葉からできています。「コム」は“一緒に”、「ヌテ」は“私がしなければならないこと”という意味があります。「コム」と「ヌテ」の間には言葉が隠れていて、「住み続けるために」という言葉が入っています。つなげると、一緒にみんなで安心して住み続けるために、私がしなければならないことは何だろうと思う人の集まりが「コミュニティー」という言葉なんです。ただ単に、朝起きてご飯を食べて会社に行って帰ってきて寝るということではなくて、安心して住み続けたいから何かできることないかなと考える人が集まっているところは安心で、ちょっとのことも見逃さない。元気のない子がいたら「どうしたの?」って気軽に声をかける人がいたり、ゴミが落ちていたら誰かが拾ってくれたりするはずです。少し視野を広げて、誰かのために役立てるといいなと思うことは、若いお母さんや子どもでもできると思います。

お友達のことも考えられる子どもに

子どもも教室の中で誰かがいじめられていたとしたら、「私もいじめられるから何もしない」のではなくて、こっそりお母さんや先生に相談することってできますよね。それを聞いたお母さんがこっそり先生に伝えることもできます。こうやって誰かを助けることができるので、小さいときから「お友達のことも気にしてあげようね」と子どもに言うことで「瞬間ボランティア」は育てられると思います。

松戸や新潟で起きた事件でも、被害に遭った子たちは「いやな人がいる」「私つけられていた」とお友達に相談していました。お友達もそれを聞いてどうしたらいいかわからなかったと思うのですが、子どもたちには「お友達が何か相談してきたら、大人の人に伝えようね」「一緒に大人のところへ行ってあげようね」ということは家庭でも教えてあげられることだと思います。

まず我が子を守ることは大事で、それができないと他の人も助けられないのだけれど、合わせてお友達も助けてあげようと教えてあげることはとても大切だと思います。

 

取材、文・山内ウェンディ 編集・木村亜希

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