遊び感覚で「物の名前」が覚えられるように!型抜きのしかけに親子で釘付けになる『くだものいろいろかくれんぼ』#ママの悩みに寄り添う絵本
子どもが声を出したり、お話をし始めたりするとママもパパもうれしくなりますよね。身近なものや色、動物の名前などを話題にしながら声をかけたり見せたりしたときに、子どもが反応してくれるともっとたくさんのことを吸収できるようにしてあげたくなりませんか?
私は1人目の子どもには実際に目で見たものを話題にして楽しむことができていたので、絵本を使って物の名前を教えることはしていませんでした。しかし伝えたいときに近くにその物がなく、子どもとリアルタイムで伝えたい名前を共有することの難しさを感じていました。
2人目の子どもが生まれて1歳を過ぎた頃、書店で絵本『くだものいろいろかくれんぼ』に出会いました。これまで読んでいた絵本は、めくると登場キャラクターが隠れているしかけ絵本ばかりでしたが、絵本『くだものいろいろかくれんぼ』は初めての型抜きタイプのしかけでした。手に取った見本を眺めていた自分自身が型抜きのしかけに魅了されてしまい、ぜひ子どもたちと楽しみたい! と購入することを決めたのです。
成長に合わせて何通りもの楽しみ方が期待できる絵本『くだものいろいろかくれんぼ』
絵本『くだものいろいろかくれんぼ』は、ママや子どもたちがなじみのある8つの果物を型抜きされた部分と一緒に楽しむことができます。りんごやバナナ、ももやいちごといったスーパーマーケットで取り扱われている子どもたちが大好きな果物が描かれています。
絵本『くだものいろいろかくれんぼ』の型抜きには親子で楽しめる工夫がたっぷり
型抜きのしかけといわれてもピンとこないママもいらっしゃるかもしれませんね。絵本『くだものいろいろかくれんぼ』は果物の形にくり抜かれたページをめくると、前のページの色や模様とマッチしてりんごやいちごなどの果物が現れる仕組みになっています。
型抜き絵本の魅力を活かして読めるように
『まんまるのぼーるみたい。なにかな?』
とクイズ形式の質問が書かれていて、子どもたちがページをめくると型抜きのしかけの向こう側に果物が登場します。見開きの隣のページには
『たべるとさくさく。おいしいりんごでした。ころんころん』
と親しみやすい表現が続いているので、飽きることなくあっという間に読み終わってしまいます。
ライターがオススメする年齢は生後5・6ヶ月くらい~
表紙を見ていただくとわかるように、とてもカラフルな絵本です。描かれている果物は身近なものなので、親しみやすく子どもと話題にしやすいですよ。そして赤ちゃんのときだけに限らず、子どもが成長してからは果物や色の名前を英語で伝えることもできます。ママやパパがクイズを出して子どもが答えたり、次に出てくる果物を型抜きのしかけ部分から予測したりするという工夫をすれば、子どもの成長に合わせて、楽しみ方のスタイルを増やしていける1冊です。
型抜きのしかけを行ったりきたりして楽しめる!わが子と絵本『くだものいろいろかくれんぼ』との出会い
絵本『くだものいろいろかくれんぼ』を購入したとき、わが子は1歳を過ぎたくらいでした。最初の頃は初めての型抜きのしかけに戸惑っていたように見えました。離乳食で口にしていたバナナやりんごですが、絵本を通して子どもに果物の原型を伝えることができて良かったです。型抜き絵本のしかけに慣れた頃には自分でページをめくったり、知っている果物に声を出して反応したりするようになりました。果物の名前だけではなく色の名前も一緒に伝えられたので、成長と共に「赤色の野菜には何があるかな?」とさまざまなクイズを出して親子で楽しむこともできましたよ。
絵本は16cm×16cmと持ち運びにも便利なサイズなので、バッグに入れてしばらく持ち歩いていました。機嫌が悪くなったときや出先で時間ができたときに、サッと取り出して読み聞かせができるサイズ感も魅力でした。
カラフルな色づかいで子どもたちを楽しませてくれました。型抜きのしかけで次にどんな果物が現れるのかとドキドキ、ワクワクしながら読み進められる絵本『くだものいろいろかくれんぼ』。赤ちゃんのときはもちろん、成長してからも楽しめる1冊なので親子ならではの楽しみ方をどんどん探してみてくださいね。
文・藤まゆ花 編集・横内みか