いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

家族が認知症になったら?もしものときのために家族でできる「備え」とは

家族の認知症

もしも自分の両親、夫の両親が認知症になったら……と考えたこと、ありますか? みなさんもそう遠くない未来に、誰かを介護・看護する可能性があるかもしれません。こんな風に将来のことが不安になること、ありますよね。

『もしも自分の両親もしくは旦那さんの両親が認知症になったら、あなたならどうしますか? どんな状態になっても自分達で面倒見ますか?』

家族・親族の「面倒をみる」の現実とは?きれいごとを言ってはいられない

『きれいごといってられなくなるよ。祖母が認知症になったんだけど、誰が誰だかわからなくなるし攻撃的になることもある。ずっと一緒にいると本当にこっちがまいっちゃう。施設にいれたりヘルパーさんにきてもらうと「見捨てた」「手抜き」だのいう人もいるけど、自分がその立場じゃないからいえるんだろな。家族が家族じゃなくなるんだよ。おばあちゃんってよんでもあなたどこの子? って……。両親だったらもっとショックだと思う』

『義理の父が認知症。預けたくない気持ちはわかるけど、認知症とつきあっていくには上手くデイサービスやショートステイを利用し、場合によっては施設のことも考えないと共倒れになってしまうこともあるとケアマネさんにアドバイスもらった。大好きな義父だから、施設にはいることになって家族のことを忘れてしまっても、ちょこちょこ会いにいこうと思ってる』

『私の両祖母、旦那の祖父が認知症。まわりも自分も大変なのをみてるから、親は子どもに迷惑かけたくないといってるよ。本当に壮絶です。娘のことだって「知らない人がいる! お前誰だ!」ってなる』

実際に家族や親族の認知症の介護をされた経験のあるママたちからは、「認知症の介護はきれいごとでは済まされないよ」という厳しいアドバイスがありました。介護については、家族のほとんどは素人ですよね。時には介護のプロフェッショナルにお世話してもらうことは決して薄情なことではないはずです。「家族だけのお世話では共倒れになる」という専門家の言葉は決しておおげさではないでしょう。

今からできる「介護への備え」とは

介護や看護の問題なんてまだまだ先のこと、と考えていてはすでに遅いかもしれません。いつなにが起きるかわからない危機感をもって、できることから始めてみましょう。

『できるなら施設にお願いしたほうがいいと思う。認知症の介護なんて大変すぎて家庭まで崩壊しかねないから』

『実親は施設にいれてと話している(貯金は大丈夫)。義親はお金がないからどうするんだろう? でも、少子高齢化で施設やホームが足りない地域もあるから、料金が高い施設じゃないとはいれなそう』

『私もそれ(施設に入ること)が理想だけど、いざそうなったとき、タイミングよくそういう施設にいれてもらえるように、今から施設に寄付金とかしておかなきゃって思ってる。あとお金も貯めておかないと施設も続かないよね』

『私は預ける。普段から親とはそういう話してるし、親自身、ホームにはいる為に貯金してるよ。まだ50代ですが』

義理や人情を抜きにして、自分たちでみれるのか、施設に入れる場合、金銭的に可能かどうかを一度現実的に考えることが双方にとって大切かもしれません。大事な家族だからこそ、お互いにとってよい選択をする、意見を伝え合っておく。そうすることで安心できる点もあるはずです。もちろん何事もなかったらそれで何も問題はないわけです。そういう意味では、地震などの天災に対する備えと似ているかもしれませんね。家族への愛情がなくなったから施設に預けるわけではありません。愛しているからこそ、お互いにとって最良の選択肢を家族全員で探していくわけです。できる備えとは、家族全員が話し合って、みんなが納得できる介護の形を見つけておくことではないでしょうか。

文・編集部 編集・しのむ

関連記事

あなたの食事は大丈夫?プロが教える「食後高血糖」にならない食べ方
「食後高血糖」という言葉を聞いたことはありますか? バランスのとれた食事は健康でいるための基本です。ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社が、先日食事に関するセミナーを開催。知っ...
スカートの裾から見える「ソレ」は……?「思わず二度見してしまった人」とは
街を歩いているとき、会社にいる同僚や上司などの行動を見て、思わず「え!」と二度見したくなるようなことはありませんか? はたまた周りにいる人の意外な一面を見て驚いたり。ママたちが見た「え、こんな人いるの...
我が子が孫になって気付く。「祖父母とのふれあい」の大切さとは
思い出すだけで懐かしい匂いがしてくる「おじいちゃん・おばあちゃん」との想い出。親とはまた違った目線でたくさん注いでくれた愛情は、いつも‟一番の味方”でいてくれる自信をくれました。 大好き...