置き勉は禁止!?重すぎる「ランドセル」へのママたちの意見とは
毎日ランドセルがパンパンになるほど教科書やノートを詰めて、重そうに背負って歩くわが子を見ると「学校までの道のり、大丈夫かな」と心配になりませんか? これに対して、ママたちからは様々な意見が寄せられました。
教科書以外にもドリルやノート・体操着など持ちものがいっぱい
ママたちが子どもの頃に比べて、「教科書が重くなっているのでは?」「体が小さい子は大変そう」という意見がたくさんあがっています。メインの教科書に加えてドリルやドリル用ノートなどの副教材も増えています。また金曜日ともなれば、体操着や上履き・ピアニカ・粘土などを持ち帰ることもあるようです。
『今の子の荷物は重いよ。小学生の荷物で平均7.7キロだって。中学生の荷物は10キロ越えてるよ』
『1年生はかわいそうだよね。ランドセル以外に、上履き体操着やメロディオンなど、荷物が多い日はとくに。後ろに引っ張られちゃって転んでる子や、登下校は道端に座り込んだり手荷物は引きずってるもん』
『うちの子小2で、国語だけでも教科書・ノート・漢字ノート・ドリル・ドリル用ノートの5種類だよ。私が子どもの頃は、教科書とノートだけだったのに。しかも、教科書のサイズも大きくなってる』
「体力がなさすぎる」という意見も
これに対して、「今の子は体力なさすぎるんじゃないの?」という意見もチラホラ見受けられました。
『別に登下校のみに背負うだけのこと、なに言ってんだか。ひ弱に育てるから悪いんでしょうが。そんなんで将来、力仕事できんのかー』
『それくらいがんばれよ。体力つくよ』
『運動もしないモヤシ世代なんだからランドセルぐらい重くしろ。ニュースとして取り上げてるゆとり世代代表みたいになるぞ』
中学生になれば、荷物の重量はさらに増える
大変なのは小学生だけではありません。中学生になると教科が増えて、さらに荷物は重くなる傾向があります。
『中学はさらに重いんだよ。うちの中学はリュックだけど置き勉禁止だからパンパンになって重そうに学校行ってる。中学1年の最初重くて後ろに転びそうになってたもん』
『中学一年の小柄な男子がよろけてバランス崩して、カバンが重すぎて見事に亀が仰向けになるみたいになってバタバタしてて、かわいそうだった。考えたら危ないよね』
『本当にね。我が子の中学校は、登山用の大きいリュックに教科書や体操着、お弁当の日はお弁当と水筒。部活動の持ち物で10キロ超えるよ』
腰が痛いなど、身体に不調を訴える子も
重いランドセルを背負うことで体に負担がかかり、腰が痛くなったという子もいます。
『うちの娘も今6年なんだけど、去年秋頃から腰が痛いと言い始めた。生理がくるのかと思ってたけど、ランドセルが原因なのかな? うちのところサブバックも禁止だし、ランドセルやめてほしい』
『うちの息子達、小学生の頃から腰痛で整体にお世話になってるよ。今は中学生だけど、学期始めは重い荷物持つからか腰痛再発するから、毎日のように整体通いだわ』
「昔に比べて教科書などが重くなっているのでは?」というママたちの意見が多数あります。実際に科書のページ数は増えているのでしょうか。
教科書のページ数は小学校約34%増、中学校約31%増
「教科書発行の現状と課題」によると、平成23年の学習指導要領改訂により、教科書のページ数(全教科の平均)が小学校約34%増、中学校約31%増、高等学校約17%増と、大幅に増えたといいます。
さらに、わかりやすさ・学びやすさ やユニバーサルデザインを追求して教科書の記述やレイアウトを工夫したことなどにより、教科書は大判化する傾向にあります。教科書のページ数が増えたうえに、サイズも大きくなり、ドリルなどの副教材も増えて……となれば、学校への往復だけで疲れてしまう子が出てきても不思議ではありません。
参考:一般社団法人教科書協会 教科書発行の現状と課題2017年度版
教科書の替わりにデジタル教科書を導入
「教科書が重すぎて大変」という意見に対して、「教科書を上下巻に分けてほしい」「デジタル教科書を導入しては?」という意見もあります。
『昔みたいに教科書を上下巻に分けて欲しい。教科書のサイズが大きくなって、上下を纏めちゃったから、教科書ひとつひとつが分厚くなってるよね』
『もう教科書なんかもタブレットにすればいいんじゃないの?』
渋谷区では、区内すべての公立小中学校でタブレット端末を導入するなど、ICT教育導入に取り組む自治体も出てきています。
近いうちに教科書のかわりにタブレットが導入される、ということもあるかもしれませんね。