まさかの強盗!?子どもを留守番させ「ゴミ捨て」に行ったママに起こった悲劇 #本当は怖い育児の話
早朝5時半のことです。
「一瞬だから大丈夫」と思っていたことがすべての悲劇のはじまりでした。
マンションの3階に住んでいた私は、当時4歳の息子を一人で家に留守番させ、
カギも締めずに1階のゴミ捨て場にゴミを捨てに行きました。
徒歩で1~2分程度の距離です。まあ、ちょっとぐらいなら大丈夫でしょう。
とはいえ、子どもに何かあったら心配です。
ゴミを捨てて、急いで3階に戻りました。
きっと、子どもはスヤスヤと眠っていることでしょう。
施錠していないので当然扉もすっとひらくでしょう。
……と、わが家のドアノブを引いても
あかない!
何かの間違いかなと、ガチャガチャと何度か確かめてみても
中からカギを閉められているようで、何をしても開きません。
その瞬間私の頭をよぎったのは、私がゴミを捨てているスキに「強盗がはいった!!!」ということ。
その瞬間私はパニックに陥りました。
ドアをたたき、そして思いきり蹴りながら「やめてぇぇぇー!!! 息子になにもしないでぇぇぇ!!!」と周囲に響き渡るほどの大声で泣き叫んでいました。
ただ事ではありません。今この瞬間、わが子は殺されているかもしれない……!
「一瞬だから大丈夫」そんな風に思ってしまった私はなんてバカだったのだろう……。
もしあのときに戻れるなら、絶対に子どもを家においてなんかいかないのに。
一生後悔することになるかもしれない。
我が子にもし何かあったら。そうなったら私は……。
金目のものなら全部持っていっていい! だから私の子どもにだけは手を出さないでください……! お願いです!!
「やめデぇぇぇー!!!」
とにかく一心腐乱に泣き叫びました。その時は我が子のためになりふりを構っている場合ではありませんでした。
……すると、私の願いが届いたのか、ガチャっとドアが開き、
目の前に「腹巻姿のおじいちゃん」が現れました。
その瞬間、私は全てを察しました。
なんと、2階の家の扉をたたいていたのです。
急いで「申し訳ありませんでした」と謝罪をして、逃げ去るように上の自分の家へと戻りました。
もちろん子どもは元気でした。
そんな私は、もう2度と子どもを置いてゴミ捨ては行かないと誓いました。
おじいちゃん、本当に申し訳ございませんでした。
脚本・編集部 イラスト・んぎまむ