旦那が「陣痛の痛みや苦しみ」を理解してくれた瞬間とは
陣痛の痛みや苦しみは、経験することのできない男性にはなかなか理解してもらえないもの。
しかし、筆者の旦那はあることがきっかけで「こんなに痛いものなのか……」と少しだけ陣痛の痛みを理解してくれた瞬間がありました。
今回は、その時のエピソードをお話しさせていただきます。
きっかけは旦那の体調不良
健康だけが取り柄な筆者の旦那が、先日めずらしく体調を崩して寝込んだ時のことです。
朝から発熱と下痢の症状があり、会社を休んで病院にいくと「ウイルス性胃腸炎」と診断され、薬をもらって帰ってきました。
旦那は熱も辛そうでしたが、“1時間に何度も下痢痛に襲われ、トイレにこもる”というような生活が2日間続いたのです。
ようやく熱も下がってきて、なんとか会話ができるようになった3日目の朝に……筆者は旦那とこんなやりとりをしました。
繰り返される下痢痛の痛みは陣痛と似ている!?
旦那が起き上がって話せるようになったので、調子を聞いてみると
旦那「もうだいぶ良くなったけど、まだお腹が痛い。熱もそうだけど、1時間の間に何回も腹痛が襲ってきてトイレに駆け込むのが凄く辛かった……。これがいつまで続くのだろうと気が滅入ったよ」と。
その返答を聞いて筆者はなぜか、自分が陣痛に襲われていた時の感覚を思い出しました。
2年ちょっと前の「第一子の出産」
2年と少し前、筆者の第一子誕生の際、産婦人科の陣痛室ではこんなやりとりがありました。
私「すみません、お腹がいたくて〇〇〇がでそうなのでトイレに行きたいです!」
助産師さん「それは赤ちゃんが下がってきてる痛みなんだから、耐えるしかないのよ!」
私「……!!!!!?(涙)」
お腹だけでなく、腰や背中までもがベッドから浮き上がってしまうほどの痛みが、数分間隔で襲ってくる本陣痛。
「これがいつまで続くの?」「もう無理!!」と思いながらも、容赦なく襲ってくる痛みに耐えて耐えて、ようやく我が子と感動の対面を迎えたあの日。時間が経てば、不思議と陣痛の痛みなどは忘れてしまうものなのですね。
(月日を現在に戻して……)
あのどうしようもない陣痛の痛みを思い出した筆者は、旦那に
私「1時間に何度も下痢痛が襲ってきて辛かったって言うけど、陣痛の痛みはその何十倍も痛くて、しかもそれが数分間隔で襲ってくるんだよ?」
と話してみました。
すると旦那からはこんな反応が……。
初めて「陣痛の痛み」を理解してくれた瞬間
旦那「えっ、〇〇(筆者の名前)が耐えてきた陣痛の痛みって、この何十倍も痛いの?しかもそれが数分間隔でくるとか……。スゲー! なんか全然想像のつかなかった陣痛の痛みがちょっとわかった気がするよ。」
想像もしていなかった旦那の反応を聞いて……筆者はとても嬉しくなりました。
だって筆者の旦那は、陣痛の合間に私の隣で居眠りをしているくらいの人でしたので(笑)。
まぁ、腰を押したり、汗を拭いてくれたりと活躍はしてくれたので、よしとしていましたが。
いくら出産後に「お疲れ様」と労いの言葉をかけられても、あの陣痛の合間に寝てしまうほど……。男性には陣痛の痛みや苦しみをわかってもらえないのかと悶々とした気持ちがあったのも事実。
だけど筆者の旦那は、自分の実体験を通して「陣痛の痛みや苦しみ」をほんの少しでも理解してくれました。
「ママ達って本当スゴイな〜。俺は絶対に耐えられない」
そんなお褒めの言葉もいただきました。
みなさんも、いくら口で説明しても陣痛の苦しみをわかってもらえない旦那さんをお持ちでしたら、ちょっと不謹慎ではありますが旦那さんの「下痢痛」を待って
体調が落ち着いた頃にでも、こんなやりとりをしていただけたなら……。
少しは陣痛の痛みや苦しみがわかってもらえるかもしれませんよ。
文・編集部 イラスト・マメ美