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うつ病の私を救ってくれた、長男の「不思議な記憶」とは #あの人に今ありがとう

子育ては楽しいことばかりではありません。特にはじめての子育てだと、情報のなさや神経質になりすぎて、知らず知らずのうちに自分自身を追い詰めてしまうこともあるでしょう。

今回ご紹介するのは、そんなときに周り方々に支えられ「生きる希望」を見出したママのエピソード。

あなたは誰かに、心の支えとなるような言葉をかけてもらった経験がありますか?

うつ病の私を救ってくれた、長男の不思議な記憶

外を見る女性

『二男を妊娠した時の話です。 長男とは5年離れた妊娠、いろいろ忘れていましたが子育てにある程度余裕が持てる中での妊娠でした。 長男は生まれた時からNICUに入ったり、退院後も感が高くて初めての子育てにノイローゼ気味の私でした。 しかし不思議な事に言葉を話すようになった頃から生前記憶というものを話すようになりました。

 

小さな子どもは生前記憶を持っている子がいると風の噂で聞き、半信半疑で息子に聞いた所、沢山話してくれたのです。 2歳ごろ、「生まれた時ってどうだった?」と聞くと、「ビシャビシャだった!」と言って笑いました。初めて空気に触れて、自分が羊水にいた事を認識したんだと思います。

 

3、4歳のころ、「どうして息子は男の子なの?」と聞くと、「お母さんのお腹にちんちんの廊下があって、そこを僕が沢山腰にちんちんをくっつけて歩いてきたんだけど、最後のお部屋でちんちん1つになっちゃったの。残ったのが僕だよ」 と教えてくれました。女の子は別の廊下を歩いてくるとも言っていました。 なんだ、その変な話は、と腑に落ちない所もありました。

 

それを二人目の出産の際に助産師さんに話してみると、受精卵は卵管で出来る事が多く、出会った際の卵管の事を廊下と言っているのでは? と推測してくれました。 沢山のちんちんは恐らく無数の精子であり、ストンと納得出来る話でした。 二人目の子の妊娠も臨月に入り、いよいよ緊張感のある夜が続きます。 横で眠りに入る息子にまた聞きました。 「どうやって生まれてくるの?」息子は答えます。

 

「沢山の子どもたちが世界のお空で先生が1人だけいる雲の世界にいて、みんなであの女の人は美人だ、あの女の人は優しそうって、お母さんになってくれる人を探しているんだよ。先生は女の人を選べないし、お母さんに会いに行けないんだけどね。 行けるのは選んでる子どもたちだけ。 そしてその女の人を選んだら、先生に言ってお母さんの所に行かせてもらえるの」

「 じゃあ、沢山の女の人がいる中で、どうしてお母さん(私)を選んでくれたの?」と聞くと「 だってお母さんがしんどそうにしてたから、助けてあげたいと思って」と答えてくれました。

横で号泣し、「ありがとう、お母さんの子になってくれて」と伝えました。

不思議な話ではありますが、私には真実でした。 長男を妊娠した時、うつ病で先の見えない苦しい精神状態にあり、妊娠が判明してから私に母という役割を与えてくれた命の為に、強く生きねばとみるみるうつ病が治まっておだやかになりました。 そしてその「助けてあげたい」という言葉は、まさに旦那が婚前、辛く悩む私にかけてくれた言葉でした。

他の生前記憶を持った言葉が主にお母さんを選んで生まれてくると聞いた事があったので、どうしてお父さんは選ばれないのか?そこが疑問でしたが、お母さんを選んだ記憶の一部がお父さんにあるからなのかも知れません。 二男が生まれ、しばらくすると長男の生前記憶は曖昧になってきました。 今、3人目を妊娠中で、二男が少しずつ生前記憶を話してくれています。 とっても楽しく、奇妙で不思議な生前記憶ですが、私にとっては腑に落ちる話で、生きる事とは何かを子どもたちから学んでいます。(30代前半 女性、加筆・修正の上掲載)』

貴重な体験談をお寄せいただき、ありがとうございました。

文・編集部

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