事前準備が肝心!下の子出産時に上の子の世話はどうする?
2人目以降の出産時に上の子の預け先をどうするかというのは、避けて通れない問題ですよね。弟や妹が産まれることに対して不安定な気持ちになる子もいるため、上の子が寂しい思いをしないように十分注意してあげたいところです。今回は2人目以降を出産する時に、どうやって上の子の世話をすればいいか考えてみます。
母に頼る人が多い実情 親への気遣いは不可欠
先輩ママたちは、2人目以降の出産時に、上の子をどうしたのでしょうか? 子どもの世話をしてもらうということで、子育ての経験者である実母や義母が頼りになるという人が多いかもしれません。ママスタコミュニティにも、実母や義母に頼ったという人の声が多く集まっていました。
『予定日の何日か前から実母に来てもらった。予定日ぴったりに生まれたから良かったんだけど』
『一緒に個室で入院して陣痛がきたらそのまま部屋で出産できる産院にしようと思ってたけど、実家が上の子預かってくれるっていうので、実家にお願いして旦那は立ち会い出産したよ』
『下の子を考える前から話し合い、義母が「自営業が休みの期間なら手伝いに行くよー」って言ってくれた。予定通りその期間に出産。飛行機の距離だけど、義母と義叔母が手伝いに来てくれて1か月ちょっといてくれた』
『夜中に陣痛来たから実母に来てもらい、旦那と子どもは家で待機。朝旦那が義母の所に上の子を連れて行って病院直行して実母と交代。上の子は義実家と私の実家と交互で見てくれたよ』
『上の子に赤ちゃんを見せてから、旦那が私の実家に連れて行って入院中は預かってもらってた。2歳頃から度々一人で泊まりに行ってたから特に困らなかったよ。ただ里心がつくから普段のお泊まりの時も夜は絶対に電話しなかったよ。昼間、オヤツの時とか楽しいことしてそうな時に電話して、それ以外はメールで様子を聞いてた』
事前に出産の時期を決めてから計画して妊娠する、負担をかけないように実母と義母に交代で見てもらうなど、工夫しているママたちが多くいるようです。さらに、世話をしてもらうときに、夜には電話をしないなど、子どもがぐずらないように注意を払っているママもいることがわかりました。親に上の子をみてもらうためには、甘えっぱなしではなく、気遣いが重要ということがうかがえますね。
パパが有給休暇を使ったという声も
そして、一番身近な夫に上の子の世話を頼んだという人も多くいるようです。
『うちは旦那が私が出産した翌日から2週間休んだよ。有給休暇使って』
『双方の実家が遠くて、旦那が会社を休みました。会社を休めてとても喜んでたし、上の子もパパと遊べて喜んでました』
『ふたり目は上の子が年中だったので、日中は通園させて旦那には入院中有給休暇をとってもらった。旦那の会社が理解ある職場だから良かった』
『食事の宅配を利用する。幼稚園の送迎のためにファミサポさんに、出産前からお願いして慣らしておく。出産前に冷凍できるものをたくさん作る。幼稚園のママに実家に帰らないことを伝えておく。何かあったときに助けてくれます。一番大事なのは夫に助けてもらうこと。我が家はこれで乗り切れました』
食事の用意や子どもの世話を普段からしているパパならいいですが、慣れていないと不安なため、事前準備をしておくというママもいました。パパが有給休暇を取ってくれたという人もいるようですが、自然分娩だと計画して休みを取るのは難しく、職場の理解が必要そうですね。男性の育児休暇の取得率も上がっていることから、妻の出産時の休暇も取りやすくはなっていそうです。
しかし中にはパパが休暇を取れない人もいますよね。そんなママたちは、出産をどうやって乗り切ったのでしょうか?
逆境に負けるな!預け先がないママたちの奮闘エピソード
2人目を出産するときに、里帰りをせず、母にも来てもらわず、夫も仕事を休めないという人たちもいます。そんなママたちの奮闘エピソードをご紹介します。
『保育施設付きや、子どもも一緒に泊まれる病院を探しました』
『旦那は激務で急な休みは取れないから計画分娩にし、土日をはさむようにして入院。上の子の延長保育や一時預かりできるところを探したりした』
『上の子が3歳で、昼間に破水した。とりあえず上の子を連れて病院へ。前から妹にお願いしてたから、急遽病院まで迎えに来てもらった』
『産婦人科の先生に聞いたら、「日中だとある程度スタッフがいるから、看護師さんか助産師さんか旦那さんが来るまで子どもをみてます」って言ってくれた』
『緊急オペだったから子どもは病院でDVD見てた。旦那は仕事だったよ』
『私は旦那が急に休みをとれる仕事ではなかったので、子どもも一緒に泊まれる産婦人科を探しました。朝方から陣痛が来て病院に電話してタクシーで上の子と病院。普通の部屋みたいなところで出産だったので、上の子はソファに座ってテレビ見ている横でベッドの上で出産しました。自分一人でなんとかしないといけないので、上の子が4歳の時に二人目を産みました』
上の子を連れて入院できる病院もあるため、子連れ入院したという人もいましたね。一時預かりしてもらえる施設を探す、夫や母以外の家族に頼る、病院のスタッフにお願いするなど、さまざまな人がいるようです。子どもがテレビを観ている横で出産したという強者までいて、まさに「母は強し」。確かに頼れる人がいなければ、自分で上の子もみなければいけませんよね。
筆者自身は、上の子が2歳6か月のときに下の子を出産しました。自宅は両実家から離れており、夫は休みを取ることが難しい仕事だったので、里帰りすることにしました。しかし実母が長年闘病していて入院中ずっと上の子をみることが難しかったため、子連れ入院できる病院を選ぶことに。さらに、一時保育してもらえる施設の空き状況など調べておき、万が一の時は頼れる体制を作っておきました。陣痛が来たのが夜だったため、出産時は実母に頼み、その後は姉家族の協力を得たり食事を作ってもらうサービスを利用したりして、乗り切ることができました。結局サービスは利用しませんでしたが、子連れ入院できる病院を選んだことや、事前に預かってもらえる施設をピックアップしていたことで、安心して出産することができたと思います。
上の子を抱えての出産は不安がいっぱいという人も多いでしょう。しかし事前にその不安を取り除いておくことが重要です。いろいろなパターンを想定して、周りの力を借りながらお産に臨みましょう!
文・高村由佳 編集・しらたまよ イラスト・ゆずぽん