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たった1回の「ほめ言葉」が自信に繋がる!場面寡黙症な僕が変わったワケ #ママが知りたい子どもの教育

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「小学校1、2年生の頃は学校でだれとも話せませんでした」と語るのは「花まる学習会」代表の高濱正伸先生。小学3年生のとき、ある先生の言葉をキッカケに、人が変わったように“オモシロイやつ”になり、学力もグングン伸び始めたといいます。一体なにがあったのでしょうか? 高濱先生に伺いました。
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ほとんどしゃべることなく、おとなしく過ごした1、2年生

僕が小学校のときの話をします。僕は小学1、2年生のときは今でいう場面寡黙症(※)で、学校ではほとんどしゃべらない子どもでした。通知表にも先生から「もう少しお話してくれるといいんですけどね」と書かれていたくらいです。さらに、小学生になっても指しゃぶりをして、おねしょをして、車に乗るといつも酔うという情けない子どもでした。

※場面緘黙症とは、ある特定の場面・状況でだけ話せなくなってしまう症状

転機となった、ある先生の一言

小学3年生になったときのことです。ある日の算数の授業で図形の問題が出たのです。僕は問題を解きながら「みんなきっと勘違いするだろうな」と思っていたのです。後日、テストの答案用紙を返すときに先生が「みんなここの図形の問題で間違えてたね。これ、できたのは高濱君だけでした。6クラスあるうちの子の問題を解けたのは高濱君だけです。はい、みんな拍手!」という報告をしてくれました。そのときの僕は、全身に血がみなぎっていくのを感じましたね。そのときの僕は「はい! 僕がその高濱ですよ!」いう感じで鼻高々でした(笑)。

翌日の給食時間には、僕は昨日までとはまるで人格が変わったように明るくなり、クラスの友達の前で踊りまで披露できるくらいの人間に変わりました(笑)。もともと僕はそういう人間だったんですが、学校では出せなかったのですよ。それで他の学年の子どもたちが「高濱くんという、おもしろい人がいるらしい」といって見にくるわけです。そこで僕はみんなに「俺、パズル得意だから」と言ってたんですよ。当時、パズルにハマっていたから、自分の自信があるところを言いたかったんでしょうね(笑)。

たった1回の「ほめ言葉」が自信につながる

ここでみなさんへ超重要なアドバイスをします。「パズル、得意だから」といっていた僕ですが、パズルが得意なことを証明するものなんてなにもないでしょ? でも、それでいいのです。先生は、みんなのまえで、僕ができたことをほめることによって僕に「自信」を持たせてくれたのです。その先生の言葉をキッカケに、僕は何十冊ものパズル本を買ってきて解き続けました。たった1回ほめられただけで、ですよ。それくらい子どもに自信を持たせるということは大切なのです。

子どもががんばっているところを「言葉」で伝える

僕の場合は学校の先生からほめられたことがキッカケでしたが、家庭でもできますよ。子どもが「ここはがんばった、自分の得意なところだ」と子ども自身が思っているところを見つけて、ちゃんと言葉に出して伝えてあげる。子どもをほめるときは勉強じゃなくてもいいですよ。読書が好きな子がいつもより難しい本に挑戦しているときは「難しい本なのに、最後まで読めたね」と伝えてあげる。その子がなにに夢中になっているのか、どこをがんばっているのか、子どもを間近で見ているママだからこそ分かることがあります。それを見て、よかったところを具体的に伝えてあげてください。その一言が子どもの自信につながり、やる気を引き出すのです。

取材、文・間野由利子 編集・北川麻耶

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