園での定期歯科健診では不十分!?子どもが歯医者に行くべき理由とは
お子さんは定期歯科検診に行っていますか? 保育園や幼稚園、小学校などで虫歯がないかチェックする機会があるかとは思いますが、実はこの検診だけでは不十分だと言います。
今回は江戸川区の松居歯科医院の松居毅院長に伺った、子どもが定期歯科検診に行くべき理由をお伝えします。
園での定期歯科検診では「虫歯ゼロ」でも……?
筆者の息子は非常に怖がりで、親の歯科検診についてくるだけでも泣き出してしまうほどでした。そのためフッ素塗布はもちろん、定期検診は行ける状態ではなかったのです。
しかしながら保育園での定期歯科検診では常に「虫歯ゼロ」。特に心配はしていませんでした。
そんな息子が歯医者に行くきっかけとなったのが小学校入学前の就学時検診。歯のかみ合わせについて指摘されたため、歯医者にいくことになりました。その頃には息子はもう6歳になっていましたから、歯科医の方に行っても泣くことなく歯を診てもらうことができました。
歯の噛み合わせを診てもらいに行ったのですが、ここで初めて歯科医の方に「虫歯が2本ある」と指摘されたのです。保育園で1ヶ月まえの検診では「虫歯ゼロ」だったのに、「虫歯が2本」あるとは! まさか虫歯があるとは思っていなかったので、親としてはショックでした。
4~6か月に1回は、歯医者に行くこと
江戸川区の松居歯科医院の松居毅院長いわく、「保育園や幼稚園、小学校の定期検診では虫歯を見落とすことがあります。座ったままで口の中を見るので、どうしても細かいところまで目が生き届きづらい」とのこと。
親としても、毎日の歯の仕上げ磨きで口の中は見ているものの、歯に穴が開いていることに気付くことはありませんでした。歯科医の方にその場で指摘されても、肉眼ではほとんどわかりませんでした。しかし松居毅院長いわく、明らかに小さな穴が開いているとのことでした。
また子どもの歯は弱いために虫歯の進行が早く、痛みを訴える頃には相当虫歯が進行している状態だということでした。そのため4~6か月くらいに1回は歯科定期検診に行くほうがいいようです。
息子は保育園の年長クラスなのですが、21名いるクラスの半数以上は虫歯にかかった経験があります。ひどい子に至っては10本も虫歯があり、そのうちの3本は深刻な状態だったと言います。
乳歯だからと侮るなかれ、乳歯の虫歯は永久歯にも影響を及ぼすことがあります。今まで虫歯を指摘されてこなかった子であっても、定期的に歯医者さんに足を運んで見てもらうことをオススメします。
文・沖田かへ