胎内記憶のある子どもたち100人の話を聞いて作られた絵本『このママにきーめた!』
みなさんは「胎内記憶」という言葉をご存じですか?
胎内記憶とは、子どもがママのお腹の中にいた頃の記憶のことです。子どもによっては、おはなしが上手になる2~4歳くらいのときに、胎内記憶を話してくれることがあるそうですよ。
今回はそんな胎内記憶にまつわる絵本をご紹介します。
「ぼく、ママをよころばせるために、うまれてきたんだよ!」
今回ご紹介する絵本『このママにきーめた!』は、大人気絵本作家「のぶみ」さんが、お母さんのお腹の中にいたときの記憶がある子どもたち100人に話を聞いてつくったもの。
自分がママを選んで生まれてきたと話す子どもにその理由をたずねてみると、ほとんどの子どもたちは「そんなのママを喜ばせるために決まってるじゃん!」と答えたそうです。
この絵本には、子どもたちがお空の上でママを選んで生まれてくるまでの“ひみつのおはなし”が描かれています。
こちらは、1万部売れたらヒットと呼ばれる絵本業界で、発売からわずか2週間で売上部数が4万部をこえた奇跡の絵本。いったいどんな物語なのでしょうか?
ママの心が、ふわっとやさしくなる絵本『このママにきーめた!』
物語は、あかちゃんがお空のうえから一人のママを選ぶところからスタートします。
「ようし! ぼく、このママにきーめた!」
おそらでは、みんながビックリ!
だってそのあかちゃんが選んだのは、掃除も料理もちょっぴり苦手な女性だったからです。
「うえ~! ホントにあのママでいいのかい?」
「うん! ぼく、あのママがいい!」
「ぼくは…」
「ママをよろこばせるために、うまれるんだから」
こうしてママのお腹に入ったあかちゃんは、お腹をけるなどしてママと対話しながらすくすくと成長します。もし本当に、こんなふうに我が子が自分を選んでお腹の中に入ってくれたとしたら、とっても嬉しいことですね。
月日が流れていよいよ出産のときを迎えると、お腹の中から必死に外の世界へ出てこようとする出産シーンがあかちゃん目線で描かれていました。
その緊迫したシーンを読んでいるうちに筆者は胸がジーンと熱くなってきてしまい、読み聞かせを聞いていた息子も真剣な表情。
感動の対面を果たしたあかちゃんとママのシーンを読み終えると、「ママのところに産まれてきてくれてありがとう」「あなたもこうやって頑張って生まれてきてくれたんだね」と言いながら息子をぎゅっと抱きしめていました。
産まれてからはいっしょの生活もはじまります。
それから、あかちゃんが少し大きくなると……
「パンツはきなさーい!」
「それは、たべない!」
「あーもー! イライラする〜!!」
いつもふざけているあかちゃんは、ママにおこられまくり。
そんなある日、あかちゃんはママにお空の上でママを選んで生まれてくるまでの“ひみつのおはなし”をしました。
それを聞いたママは、
「うまれてきてくれてありがとう」
「えらんでくれてありがとう」
「ありがとう」
「ありがとう」
「もう、だいっっっっすきよ!」
と大号泣します。
あかちゃんがママに伝えた“ひみつのおはなし”とは、いったいどんな内容だったのでしょうか……?
こちらは読み終えたらママの心がふわっとやさしくなり、子どもとたくさんおしゃべりしたくなるような絵本です。これから出産を控えているママや子育て中のみなさん、ぜひ一度、手にとって読んでみてくださいね。
文・赤石みお
『このママにきーめた!』
話題の作家のぶみさんが描く、奇跡の絵本。
ママの心が、ふわっとやさしくなります。
※画像をクリックでAmazonの商品詳細ページへ
作:のぶみ
価格:1200円+税
出版社:サンマーク出版
あらすじ
あかちゃんが、おそらのうえから一人のママをえらびます。
「ようし! ぼく、このママにきーめた!」
おそらでは、みんながビックリ!
「うえ~! ホントにあのママでいいのかい?」
「うん! ぼく、あのママがいい!」
ママとお腹のあかちゃんとの対話がはじまりました。産まれてからはいっしょの生活もはじまります。
ある日、毎日おこってばかりのママは、あかちゃんからひみつのおはなしを聞かされて号泣しました。
あかちゃんがママに伝えた、おはなしとは?