その「おねしょ」は病院で治療できるかも!夏のお泊り行事前に相談を
まもなく梅雨入りというのに、連日の暑さですでに夏気分! というご家庭は多いのでは? キャンプなど、夏休みのお泊りイベントの情報も続々アップされていますよね。お友達みんなが心待ちにする中、「行きたい! けど、アレが心配で……」という子もじつは少なくないよう。
その「アレ」とは……そう、おねしょです。先日「おねしょドットコム」を運営するフェリング・ファーマ社が、子どものお泊り行事への不安を調査。そのアンケート結果から、おねしょを心配する子がかなりいることがわかりました。
お泊り行事でおねしょが心配な子が〇〇%も!
小学1年生〜3年生の子どもとその保護者500組を対象にアンケートを実施。「夏のお泊り行事についての不安に関する調査」の回答をみると、おねしょが「とても心配」「心配」の子どもは27.0%にのぼりました。
「お泊り行事で不安なこと」のアンケート結果でも、割合の高かった「ひとりで眠れるか」「ホームシックにならないか」に次いで3番めに多かったのです。
では保護者のほうは、どれだけ心配しているのでしょう? アンケート結果では「心配している」保護者は34%、「心配していない」保護者は66%と、当人である子どもたちの心配ぶりとほぼ同じ割合です。
さらにお泊り行事前に取っている対策を聞いたところ、「寝る前に水分をとらせないようにする」が半数以上。「病院につれていく」は7.3%と、低めの数字でした。
と、ここで「あれ?」と気づいたことがひとつ。おねしょって、病院に相談に行って治るようなものなのでしょうか?
夜尿症は病院で治療できます! 心配なら相談を
「夜尿症」はまったく珍しいものではなく、日本の小中学生の罹患率は6.4%と推察されているそうです。なんとこの数字、慢性小児疾患の中ではアレルギー疾患に次いで多いものなのだとか!
小学校入学前後(5歳)で約15%、小学5〜6年生でも約5%存在するそう。さらに夜尿症は通院することで早く克服できる傾向があるそうで、保険診療の対象となります。おねしょが病院で治療できるとは……考えてもいませんでした!
ちなみに「おねしょ」と「夜尿症」は何が違うのかといえば、年齢です。乳幼児期の夜尿は「おねしょ」ですが、小学校入学前後(5〜6歳)以降は病気ととらえられ、「夜尿症」と呼ばれます。
赤ちゃんは毎晩おねしょしても、なんの不思議もありませんよね? 子どもの年齢が上がるにつれて夜間の抗利尿ホルモンの分泌が活性化し、おねしょの回数は少しずつ減っていくのが一般的。ところが何らかの事情で就寝中の膀胱の容量が低下して尿を溜められなかったり、寝ている間に作られる尿が増加する”夜間多尿”になるケースがあります。これらのいずれか、または両方の原因があり、さらにおしっこのために起きられない場合、夜尿症となります。
そして夜尿症は、治療のできる疾患です。まずは生活を改善することが大前提だそうですが、そのほかに薬物療法やアラーム療法などの治療を行うことで、自然経過よりも約3倍治癒率を高めることができるとのことです。
「夜尿症」と診断されて治療をはじめた場合、おねしょをしなくなるまでには少なくとも3ヶ月〜半年ほどかかるそうです。早めに病院へ行き相談・治療を始めれば、お泊り行事のころまでには改善できるかも!
「お泊り行事、ユーウツだなぁ……」なんて悩んでいる子がいるとしたら、早めに病院で診断してもらうことをおすすめします。「うちの子、そうかも?」と心配なら、まずはおねしょ治療の情報提供WEBサイト「おねしょドットコム」をチェックしてみてもいいかも。
お泊りイベントを楽しい思い出とするために、まずはママから行動をスタートしてみるのはいかがですか?
【おねしょに関する調査】
調査地域:全国
調査対象:小学校1年生〜3年生の子どもたちとその保護者500組1000名
調査機関:2017年4月22日〜28日
調査方法:インターネット
「おねしょドットコム」http://onesho.com/