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エスカレーターでの事故に注意。子どもが事故に巻き込まれるのはこんなとき!【朝ごふんコラム】

エスカレーター①

気温が温かくなり、家族で外出する機会も増えますね。そんなとき、気をつけたいのがエスカレーターでの子どもの事故。子どもを連れて乗ったことがあるママなら、もしかしたらヒヤッとした体験をした方も何人かいらっしゃるかもしれません。
今回は、エスカレーターでの巻き込まれ事故と、急ぐ人のために左右どちらかをあけるというローカルルールについて考えてみたいと思います。小児科医で「子どもを事故から守るプロジェクト」代表の出口貴美子先生にお伺いしました。

出口小児科医院院長 小児科専門医 出口貴美子先生の紹介画像

靴や靴ひも、ズボンのすそにも要注意!

エスカレーターでの事故というと、子どものサンダルが巻き込まれるケースがあります。
なぜ事故が起きるかというと、降りるときに靴がエスカレーターの先に巻き込まれて、それが原因で転倒してしまうためです。
「サンダルは先が巻き込まれやすいけど、スニーカーだったら大丈夫かな」と思うママもいるかもしれません。
サンダルだからキケン、スニーカーなら安全とはいいきれません。実際に、長靴などであっても巻き込まれる事故が起きています。
また、少し年齢が上のひも靴を履くような子の場合は、靴から垂れたひもが巻き込まれることも。
それと同じで、ズボンのすそについたゴムひもなども巻き込まれる可能性があるので、エスカレーターに乗る前に、足元に危ないところはないかをママが見て、声を掛けてください。

基本は2列で並ぶこと。でも、左右どちらかを開けるローカルルールに注意!

「親子で乗ると、子どもと横並びになれないから、前に立たせるのが怖い」というママの話を聞きます。
これは急いでいる人のために関東なら右側、関西なら左側を開けるというローカルルールが世の中に多く浸透しているためだと思われます。
しかし、それをすることでエスカレーターの事故がたくさん起きています。

エスカレーターの「片側あけ」が広がったのはいつ?

エスカレーター②

エスカレーターは、本来止まって乗ることを前提に設計されています。にもかかわらず、急ぐ人のために片側開けを行うようになっています。
近年、全国各地の駅や商業施設でエスカレーターでの事故が増えたこともあり、2016年7月半ばから8月末まで、日本エレベーター協会、日本民営鉄道協会はエスカレーターの安全利用を呼びかけるキャンペーンを実施、「みんなで手すりにつかまろう」などの呼びかけを行っています。
一度広まったローカルルールが改まるまでには時間がかかると思われます。親子がそろってエスカレーターに並び、安全に利用できるためにも、この活動を普及させていきたいですね。

これから春になり、子どもたちも1つ上のクラスになると、「お兄ちゃん、お姉ちゃん」気分になって、ママも子どもも「一人でも大丈夫!」と思いがちです。こんな時、心の油断が生まれると事故が多くなります。
これを機に、エスカレーターを利用するときの注意点などについて、親子で一緒に話し合ってみませんか。

「毎朝みんなでゴハンを食べながら、たった5分でも家族のコミュニケーションをとって欲しい」という想いからはじまった『朝ごふん』プロジェクト。
このコラムでは、忙しい朝でも親子で話せる子どもの安心・安全情報について紹介しています。

ほかにも、プッシュ式消毒剤の事故 などの生活に役立つ記事は『朝ごふん』ページで読むことができます。ぜひご覧くださいね。
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