<ショートスリーパーは実在する?>短時間睡眠でも元気だと羨ましい…でも練習しないほうがいい?

睡眠時間が3~4時間なのに、日中も元気に過ごせる人を見て、「羨ましい」と感じたことはありませんか? ショートスリーパーとは、短時間睡眠でも体に不調を感じない人のこと。長く眠らないと疲れが取れない人にとって、短時間睡眠で活動できる人は、時間を有効に使えているようにも見えます。ママスタコミュニティでも、ショートスリーパーに関する話題がありました。
『ショートスリーパー。羨ましい! 睡眠時間3、4時間でも元気みたいな人!』
『私ロングスリーパー。ショートスリーパーは人生得しているよね』
たしかに、睡眠時間が短くて済めば、その分だけ自由に使える時間が増えます。長時間眠る必要がある人からすれば、「人生を少し得している」と感じるのもムリはないのかもしれません。では、ショートスリーパーとは、実際にどのような人なのでしょうか。
ショートスリーパー、実在する?
実際に短い睡眠時間で活動できる人もいるようです。
『早く寝る準備万端なのに、0時に寝て3時前に起きた。だいたいいつもこんなもん』
周りにショートスリーパーがいるという人も。
『ショートスリーパーの知り合いがいるけど、かなり癖が強い。本人は疲れ知らずだけど、周りは疲れる』
睡眠だけが原因ではないような気がしますが……。
ショートスリーパーは実際にいるようで……
さてショートスリーパーは実在するのでしょうか。厚生労働省によると、睡眠時間には個人差があるとのこと。
『日本人の睡眠時間は平均して7時間半程度ですが、その人にとって十分な睡眠時間(必要睡眠時間)には大きな開きがあります。ごく稀にですが3、4時間ほどの睡眠で間に合っている人(ショートスリーパー)もいれば、10時間ほど眠らないと寝足りない人(ロングスリーパー)まで様々です』
つまり、世のなかには本当に、少ない睡眠時間で足りる人がいるようです。「3時間ほどの睡眠で大丈夫」という人がいても、それだけで「睡眠が十分、あるいは不足している」と判断できるわけではありません。本人にとって十分な睡眠で、日中の生活にも支障がなければ、必要な睡眠時間がもともと短い可能性があります。
参考:不眠症|厚生労働省「健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~」
ショートスリーパーは練習するとなれるものではない?
ここで注意したいのが、「睡眠時間は個人差がある」という事実を、「誰でも睡眠時間を短くできる」という意味に受け取らないことです。
『本当に羨ましい! 練習すればショートスリーパーになれるかな?』
というコメントもありました。しかしショートスリーパーは「努力して睡眠時間を削った人」ではありません。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人について、
『これまで明らかになった科学的知見に基づくと、成人においては、おおよそ6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられ、1日の睡眠時間が少なくとも6時間以上確保できるように努めることが推奨されます』
とあります。また、厚労省は睡眠時間が極端に短い場合、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患、認知症、うつ病などの発症リスクが高まることが明らかになってきているとしています。健康に悪影響を及ぼす可能性を考えると、「睡眠時間を削る練習をすれば、誰でもショートスリーパーになれる」と考えるのは危険といえるでしょう。
筆者もショートスリーパーが羨ましく、「人生得している」と感じてしまいます。しかし、長く眠ることが必要な人もいるのです。大切なのは、一律に「何時間寝ればいい」と決めることではなく、自分に必要な睡眠時間を知ることです。「3時間しか眠らないのに動けるからすごい」「8時間以上寝るから損」と単純に比べるのではなく、自分がもって生まれた体質を見極めて、健康に過ごすことがいちばんなのかもしれません。
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文・岡さきの 編集・編集部 イラスト・ちうね
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