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【吉木りささん・第2回】家族にとって大きな挑戦だった小学校受験。その準備を通じて得られたものとは

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夫である俳優・和田正人さんと二人三脚、6歳と3歳のお子さんふたりの育児に奮闘中のタレント・吉木りささん。第一子である娘さんは小学校受験を乗り越え、この春1年生となりました。「親の受験」とも言われる小学校受験。その実際はどのようなものなのでしょうか。今回は、吉木さんご家族が受験を決めた理由や、準備期間のエピソードについて伺いました。

年長から始めた小学校受験準備で、大きなカルチャーショックが

──娘さんが小学校受験を経験されたそうですね。受験を決めた経緯から教えていただけますか?

吉木りささん(以下、吉木さん):近所にも素敵な区立小学校があるのですが、夫の希望もありまして。セキュリティ面や、夫婦ともども特殊な仕事をしているのでそのあたりも寛容に対応してもらえること、娘のおとなしい性格に合うのんびりした環境がいいなとか……。都内はとくに選択肢が多いので、そのなかで一番娘に合う学校を探してみようということになり、少し遅いのですが年長から準備を始めました。

──年長さんからの受験となると、かなりドタバタだったのでは?

吉木さん:そうでした。お受験塾に通うのは大体年中、年少からという子もいるので。なかには0歳から塾に通われているご家庭もあるので、カルチャーショックというか。どの子も規律正しく、スピーディに鉛筆を動かして、スピーディに粘土細工を作り、スピーディに折り紙をする。とんでもない世界に足を踏み入れてしまったなと、娘も私もびっくりしました。

──そんな環境でも、受験に挑戦しようと決めたのですね。
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吉木さん:夫が教育熱心なんですよ。教員免許を持っているので教えるのも得意、何より子どもの成長を見ることが大好きで。彼自身も子どもの頃から「今日やることリスト」を作り、朝はランニング、小学校の昼休みは野球部の練習につきあう、放課後はラグビー部の練習につきあい、ランニングして帰宅、そこから勉強、とやっていたそうで。その積み重ねで箱根駅伝にエースとして出場したので、努力をすれば結果につながるという成功体験を持っているのです。そこから子どもたちにも成功体験を味わってほしい、頑張るのは楽しいことだと知ってほしい、と。

“頑張る”って本来なら大変なことだと思うじゃないですか? でも習慣づけられれば歯磨きのように、やらないこと自体が気持ち悪くなる。当たり前のこととして勉強や運動を楽しめば、それが結果につながる、と。「頑張ったら、こんなに点数がもらえた」「頑張ったら、もっと早く走れるようになった」という小さな達成感を積み重ねてほしいという思いがあり、受験に挑戦することになりました。

受験準備を通して、娘さんの性格にも変化が?世界の広がりも

──娘さんご自身は受験をどう受け止めていましたか?

吉木さん:楽しんでいました。苦手分野もあるんですよ。年長から始めたので、不慣れなペーパーテストには苦戦していました。家では毎朝7時半から勉強をスタートして、数時間。ご家庭によっては毎日ペーパーを100枚という話も聞きましたが、わが家はそこまではできませんでした。塾では毎回テストがあり、出来にはどうしても波があるのでそのたび励まして。子どもと勉強との相性もあると思いますが娘は意外と負けん気が強く、頑張ってくれました。

人前で話すことも少し苦手だったので「相手の目を見てご挨拶するんだよ」など、挨拶の練習もしました。あとは人前で発表すること。例えばクリスマスツリーを作ったら、どうやって作ったのか、どこが大変だったのかを説明する。人前で歌うことや、モノマネすることも練習しました(笑)。ただ、少しずつ人前に立つことが好きになったんですよ。受験に挑戦したことで性格が少し変わったので、やってみてよかったと思いました。

──積極性が出てきたということでしょうか。

吉木さん:そうだと思います。先日久しぶりに実家に帰りきょうだいの家族とも会ったのですが、兄からは「すごく喋るようになったね!」と驚かれました。あとは少しずつ主体性を持って行動ができるようになったと感じています。

──他にはどのような準備・サポートをされたのですか?
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吉木さん:小学校受験は「親の受験」とも言われるのですが、私たちも準備期間を通して子どもとの向き合い方を学ばせていただきました。

学校には1時間くらいかけて通う子も多いので、本当にその子は通えるのか? お友達とコミュニケーションがちゃんと取れるのか? そうした素質も見られます。面接では、例えば「定期券を落としてしまったら、どうしますか?」といった、さまざまなことを尋ねられます。会話力も求められるので、それまでは幼稚園からの帰り道もふたりでなんとなく自転車に乗っていただけでしたが、ちょっとした時間にも「今日は何をして遊んだの?」などと尋ねるようにしました。

スーパーに行ったときも「この野菜って、土のなかで育つんだよ」と教えたり、実際に家庭菜園も始めたんですよ。「ナスって、こんなお花が咲くんだよ」「ひまわりの種は細長いね」とか、私自身も世のなかのさまざまなことを娘と一緒に学び直したような時期でした。花の知識もどんどん増えましたし、潮干狩りにも行きましたね。

──季節の行事も積極的に取り入れられたのですね。

吉木さん:大事ですね。私自身はインドア派なので「潮干狩り? 体力が持つかな、大変そう」といった感じだったのですが、いざ行ってみたらすごく楽しくて。「アサリはこんなところに隠れているんだね」とか、本だけではわからない生きた知識を得ることができました。休日はとくにいろいろな場所に出かけましたし、受験を機に親子ともども世界が広がったことが本当によかったなと思います。

小学校受験そのものだけでなく、準備を通して親子の世界が広がったという吉木さん。受験を経験しない家庭にも日々の子育てに取り入れたくなるヒントがたくさん詰まっていました。受験のお話は次回にも続きます。ご期待ください。

取材、文・鈴木麻子 編集・編集部 撮影・中村彩子

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