【吉木りささん・第1回】一番辛かったのは娘の赤ちゃん返り。それを経た今は、息子に振り回される日々です

ほんわか温かな空気をまとったタレント・吉木りささん。日本民謡で鍛えた抜群の歌唱力、最近では「芸能人なのにガチ」と称される推し活ぶりなど、その多面性も大きな魅力です。プライベートでは俳優・和田正人さんとの間に現在6歳の女の子、3歳の男の子がいます。
今回からスタートする連載では子育てを中心に、多岐に渡ってお話を伺います。第1回は、お仕事と子育ての両立について。産後復帰作はママも子どもも大好きな、あの番組だったそうです。
仕事復帰は生後3か月。周囲に支えられながらの毎日
──お仕事復帰は、お子さんたちがどれくらいの時期でしたか?
吉木りささん(以下、吉木さん):上の子のときは生後3か月、下の子のときは6か月くらいでした。長時間のロケなどは難しかったので、娘のときは民謡のラジオ番組と、キーウィちゃんの声を担当していた『コレナンデ商会』(NHK Eテレ)というパペットバラエティ番組、どちらもレギュラーのお仕事から復帰しましたね。
人に預けることがどうしても難しい場合は楽屋に連れて行き、マネージャーさんと一緒に待っていてもらうこともありました。でもやっぱり「ママ、ママ」となってしまうんですよね。「ごめんね」と言いながら現場に行き、休憩時間に抱っこをしに戻り、また現場へ。その繰り返しでなかなか大変でした。
当時のマネージャーさんは20歳そこそこの男の子。子育て経験があるはずもないのですが、抱っこ紐を着け汗びっしょりになりながらゆさゆさしてくれたり、ミルクをあげてくれたり。「僕、いつでも結婚できます!」と言っていました(笑)。そのうち娘もすごくなついてしまって。当時は周囲に助けられっぱなしでした。
──お子さんたちにとって、「ママがお仕事をする」のは当たり前のことなんですね。
吉木さん:そうですね! 娘は今小学1年生なのである程度理解していて、最近はSNS用の写真も「撮ってあげようか?」と言ってくれます。意外と上手なんですよ。
──お子さんが理解してくれている分、お仕事と家庭の切り替えはしやすいのでしょうか?
吉木さん:いえ、すごく難しいです。仕事中は周りにスタッフさんもいるので気持ちを切り替えられるのですが、家にいるときはなかなか。例えばバラエティ番組に出演させていただいた日などは、お皿を洗いながら「あのトークはあまりよくなかったな」と反省したり。それこそ『コレナンデ商会』をやっていた頃は毎日のように新しい歌をレコーディングしていたので、子どもを抱っこしてあやしながら楽譜を見たり、お皿を洗いながら練習をして。当時のことはもうよく思い出せないほど、バタバタでした。
──お子さんがふたりに増えると、大変さも倍増ですよね。
吉木さん:ひとり育児の大変さと、ふたり育児の大変さはまったく別物でしたね。イヤイヤ期にも悩まされましたし、今でもよく覚えているのが、息子が生まれて娘が赤ちゃん返りした時期です。息子はミルクと母乳の混合だったのですが、授乳をしていると娘が「私も欲しい」と言い出して。最初は戸惑いましたが、思い切ってふたりを両脇に抱えて同時に授乳することにしたんです。その頃は私もげっそり痩せていました(笑)。
──同時授乳とは驚きました!それは体力も消耗しますし、痩せてしまうのも無理はないですね。
吉木さん:楽屋でふたりにあげて、スッキリして現場に戻ると急に衣装がゆるくなっているという。ははは! 当時はそれでいいのか悩んで助産師さんに相談したのですが、「もっと甘やかしてもいいですよ」と。我慢を強いるのではなく、愛情をいっぱい注いだほうがいいとアドバイスをいただきました。さらに、ギュッと強く抱きしめることで安心できるとも伺ったので、娘を抱きしめる時間をたくさん作りました。そのおかげで、赤ちゃん返りも早めに落ち着いたと思います。
女の子と男の子。まったく違うタイプの子育てを実践中
──では今現在、子育ての悩みはありますか?
吉木さん:息子が暴れん坊過ぎること(笑)。女の子と男の子は、遊び方からして全然違うなと思います。息子は虫を探して常に走り回っていて、大きな岩があれば絶対に登ってジャンプする。水道を見つけたら絶対にジャーッと出す。先日幼稚園の参観があり、水遊びをするというので見学させてもらったのですが、息子は噴水みたいに吹き出すスプリンクラーに15分間直立不動で当たり続けていました。他の子たちは色水を作ったり、水を汲んだバケツを砂場に持って行ったりしていたのに。理解不能です(笑)。
──娘さんとはずいぶんタイプが違うんですね。
吉木さん:違いますね。遊び方だけじゃなく、勉強への向き合い方もまったく違います。ふたりとも公文に行かせているのですが、娘は小学校受験も経験しているので少し疲れていても勉強を頑張れるのですが、息子は……。筆圧もまだ弱いので鉛筆の使い方をちょっと注意すると「わーっ! どうせ僕はダメなんだー!」という感じになっちゃう(苦笑)。だから「いやいや、違うよ? そうだ、息抜きにラムネを1個食べようか? どっちの手に入ってるかな〜?」などとやっていると、すぐに機嫌が直ります。3歳児は単純というか(笑)。
──それぞれへの接し方も変えたりされていますか?
吉木さん:娘はどうしても我慢してしまうところがあるので、絶対に見逃さないようにしています。ふたりにお菓子やパンをあげると、一緒に食べていても息子がすぐに横取りするんですよ。娘は「いいよ、1個あげる」と我慢するので、あとでこっそりあげて「我慢してくれてありがとう」と。息子にはつい怒鳴ってしまうことも多いですね(笑)。
──普段の穏やかなイメージからは、大きな声で叱る姿が想像できません!
吉木さん:怒鳴りますよー(笑)。「触らないで!」とか。息子ができたことで、すごく強くなったと思います。あと「どうにでもなるな」と、細かいことを気にしなくなりました。息子も私も泥まみれになるのは、しょっちゅう。目が離せないので、常に俵のように脇に抱えています(笑)。
男の子と女の子、それぞれの子育てには違いがあるとよくいわれますが、もちろん子どもの性格は十人十色。吉木さんは、お子さんそれぞれの個性に合わせた接し方を大切にしているそうです。次回は、上のお子さんが経験した小学校受験について伺います。多くの家庭にとって未知の世界かもしれませんが、実は吉木さん・和田さんご家族も手探りでのスタートだったそう。どうぞお楽しみに。
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