「夕焼け空って何色に見える?」小さい子どもの思いがけない答え
先日、友人ママさんとこんな話になりました。
私「今日すごくいい天気だよねー」
友「ほんときれいな青空」
私「だけど、子どもの頃に見てた青空って、もっと青かった気がしない?」
友「するする!ヒマワリはもっと黄色かった気がするし、なんか、世界がもっと明るかったような気がするんだよね、いろいろある中年の気持ちのせいじゃなくて(笑)、単純に視覚的に」
実際、青空は、今よりもっと青く見えていたのでしょうか? それとも、気持ちのせいでしょうか?
8歳くらいの子どもの視力は大人とほぼ同等、でも……
視覚は生後3~6か月で急激に発達し、その後8歳くらいまで緩やかに発達していくそうです。もちろん個人差はありますが、幼稚園年長~小学生くらいの子どもなら、大人と同じような見え方をしているということになります。
大人になった今と、小学生の頃では、見え方は同じ。しかし子どもの頃は、今より格段に、ピュアにこの世界を感じとっていた気がします。
幼稚園年長の女の子が見た空の色は……?
少し前、年長さんの娘と、カフェでお茶をしていた時の話です。素敵な白い窓から、きれいな色の夕焼けが見えていました。ふと娘に「あの空の色って何色に見える?」と聞いてみたら、思いがけない答えが返ってきました。
少なくとも、私には「オレンジ、水色、白、青、ピンク」くらいしか見えていなかった空の色。
娘は「えーっとね。オレンジ、水色、白、青、ピンク! それからね、黄色、グレー、むらさき、紺色、金色、黒!」
「えー! そんなに色あるんだ?」と驚きつつ、もう一度目を凝らしてみると、本当にそれらの色が空の中にあったのです。
大人になると見えなくなってしまうもの、見えているのに無意識にまとめてしまっているもの、なかったことにしてしまうものが、この空の色だけでなく、他にもたくさんあるのだろうなと思いました。
子どもの感性に触れることで、思い出すことがたくさんあります。大人になってしまった私、子育てで素敵な時間をまたもらえたな、と思います。
文・yuki 編集・しらたまよ イラスト・こねこねこ。