<エアコン上手になる!>急に壊れたらすごく困る!買い替えどきの見極めポイントは?第4回

エアコンは半永久的に使えるものではなく、いつかは壊れてしまうもの。故障の前兆に気づかないと、エアコンが必要なタイミングで「まったく動かない!」となってしまいます。そうならないために買い替えのサインや時期を知っておきたいですね。そこでダイキン工業株式会社コーポレートコミュニケーション室の森重雄己さんに、エアコンの買い替え時期についてお聞きしました。
エアコンの買い替えは10年が目安
――エアコンはいつか買い替えるときがくると思いますが、買ってからどのくらいが目安になるのでしょうか?
森重雄己さん(以下、森重さん):一般的にエアコンの設計上の標準使用期間は10年程度と言われています。でも10年ほどで故障することがないケースも多いですから12年、13年と使っているご家庭もあると思います。また使う頻度や住環境、メンテナンスなどによって異なりますので、それぞれの家庭で見極める必要があるかと思います。
――「こうなったら買い替え」とわかるようなサインはあるのでしょうか?
森重さん:わかりやすいのは、冷房や暖房が効きづらくなる、異音や異臭がするといったことです。修理をすることもできますが、購入から10年以上経過すると部品がなくなっている場合もありますから、結果的に買い替えされる方も多くみられます。
またエアコンも10年経つと機能が向上しているので、最新機種に買い替えることで省エネになることもあります。エアコンは決して安い買い物ではなく、最初に金銭的な負担はかかります。しかし電気代の節約ができれば、長い目で見たときにはお得になることもあるでしょう。
実はエアコン本体の故障でない場合も
――「故障かな」と思っても、実は違うというケースもありますか?
森重さん:室外機の周りにものが置かれていると、冷暖房の効きが悪くなることもあります。エアコンのフィルターにホコリや汚れがある場合も、冷暖房の効き具合に影響が出ますね。
またリモコンのボタンを押してもエアコンが動かないときには、エアコン本体ではなくリモコンの電池が切れているか、リモコンが壊れている可能性もあります。一瞬「エアコンが壊れたの?」と思っても実は「リモコンだった!」ということもよくあるので、意外と注意が必要ですね。
――もしエアコンの調子が悪いと気づいたら、どこに問い合わせるのがよいのでしょうか?
森重さん:購入したお店、もしくはメーカーですね。ダイキンの場合はカスタマーセンターに問い合わせて、修理が可能かどうかや買い替えについての相談をしていただくこともできます。
体調管理のためにもエアコンを適切に使ってほしい
――これからどんどん気温が下がってきますから、エアコンを使う家庭も増えていくと思います。ユーザーさんにお伝えしたいことはありますか?
森重さん:昨今は暖冬になる時期もありますが、それでも寒い時期はやってきます。電気代が気になるかもしれませんが、体調を崩さないためにも適切にエアコンを使っていただきたいですね。節電の工夫も、できることを少しずつ取り入れていただくとよいのではないでしょうか。
編集後記
動くものはいつか壊れると言われますが、エアコンも例外ではありませんね。買い替えの目安は10年とのこと。それよりも長く使えることもありますが、冷暖房の効き具合や異臭、異音などに注意しながら買い替えのタイミングを見極めていきましょう。冬の寒さ、夏の暑さによる体調不良などを考えると、電気代節約と思って我慢するのではなく、適切に使っていくことがよさそうです。できる範囲の節電を取り入れながら、寒さ、暑さを乗り切っていきましょう。
取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・マメ美
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