<エアコンキャンセル界隈>義祖母宅で冷房をつけてもらえなかった。わが子が鼻血まで出しているのに…
今年の夏は、いえ、今年の夏「も」、とんでもなく暑い夏でした。毎日エアコンをつけっぱなしだったご家庭も多かったのではないでしょうか。
そんな暑さ真っ只なかの頃、ママスタコミュニティにあるママからこんな投稿が寄せられました。
気温38度でも絶対にエアコンをつけない義祖母。もう我慢も限界
『義祖母宅に行ったのですが、エアコンがあるのにつけてもらえず。旦那に「暑いから、つけてもいい?」と聞くと、「つけ方知らないから」と断られました。リモコンでスイッチを入れるだけなのに、何言っているの? もちろん、みんな汗だく。わが子は、のぼせて鼻血を出していました。もう来年からは行きたくないです』
その日の気温は38度だったとのこと。あまりにも暑く、エアコンをつけるようお願いしましたが「つけ方を知らない」という旦那さん。しかし旦那さんも我慢しきれなくなったようで、数時間後ついにスイッチを入れ、エアコンを稼働させたそうです。暑さが意地に勝ったわけです。
『「体調が悪くなって危ないから」と、義祖母宅にエアコンを設置したのは3年前。義祖母は具合が悪くなったこともあるそうですが、それでもエアコンをつけません。電気代がもったいないためだと思います』
毎年「花火大会があるから」と呼ばれる投稿者さん一家。こんな環境ではその時期が近づくだけで気分が落ち込みそうですが、投稿者さんもお子さんもよく我慢していますよね。
義祖母がエアコンをつけない理由は節電?それとも暑さを感じないせい?
この数年は暑さが異常、しかも今後はその異常が通常になっていくという話もあります。今や38度は珍しくもない気温になりましたが、ひと昔前なら大騒ぎになっていたはずの高温です。高齢者がエアコンをつけたがらない理由について、推測するママがいました。
『ワイドショーで「年金を数万円しかもらっていないから、エアコンをつけられない」と言っている高齢者が多いのを観た』
電気代が気になる高齢者がいるようです。テレビでも繰り返される、暑さにまつわる報道。しつこいくらいに「エアコンを適切に使って、熱中症予防を」と謳っていますが、繰り返しすぎて逆に注意が向かなくなったのかもしれません。
『行ったときに多少お金を渡したら? それなら遠慮なく使い放題だよ』
「1,000円くらい払って、つけてもらえば?」という具体的な提案もありました。「でも、こちらは交通費を払って遠方から行っているのに」と投稿者さん。もうこれ以上お金を出したくない気持ちもわかりますが、家族の体調が1,000円で守られると思えば安いのではないでしょうか。
『節電もあるだろうけど、暑さに鈍くなっているのかも。あと、「エアコンで冷やすのは身体に悪い」と思っているとか』
厚生労働省の「高齢者のための熱中症対策」によれば、高齢者は暑さや喉の渇きに対する感覚が鈍くなりがちとのこと。さらに暑さに対する身体の調節機能が低下しているため、熱中症になる危険性が高いそうです。義祖母の年齢はわかりませんが、70代以上でしょうか。
『町内会で高齢者のお宅に行くけれど、エアコンはつけていないね。けっこう大きな家でもつけていない。節約というより、感覚が麻痺しているのかも』
厚生労働省の「高齢者のための熱中症対策 東京都23区における熱中症死亡者の状況(令和3年夏)」を見ると、熱中症で亡くなった方の約8割が65歳以上の高齢者。さらに屋内で亡くなった方の約9割が、エアコンを使用していなかったとされています。しかもそのほとんどは、エアコンがあるのに使っていなかったケースです。
義祖母は具合いが悪くなってもなお、その深刻さに気づいていない様子。最悪の事態になる前に、旦那さんや義両親が気をつけてあげるべきなのではないでしょうか。
わが子が危険にさらされている。パパとして配慮すべきは?
『孫の嫁という立場の投稿者さんが、強く頼めないのは分かる。でも、旦那は? みんなを熱中症にさせる気? とくに子どもは大人より熱中症になりやすいのに』
今回、多くのコメントで非難が向かった先は、旦那さんでした。これまでの言動を見る限り、当然といえば当然です。
『自分の親や祖父母に遠慮する旦那。うちの旦那も「暑い」ってボソボソ言いながらも義実家で自分からエアコンをつけないよ』
このママは義実家で「暑いので」と言い残し、お子さんを連れてエアコンがきいた2階に引きこもるそう。旦那さんはエアコンをつけない1階で汗を流しているとか……。投稿者さんのケースが特別かと思いきや、似たような事例はあるようです。
厚生労働省「熱中症を防ぐために知っておきたいこと」によると、とくに熱中症に注意したいのは、暑さや水分不足に対する感覚機能や身体の調整機能が低下している高齢者。そして体温の調整能力が十分に発達していない、お子さんです。
『子どもがいるのなら「ひ孫が暑がっているから、つけますね」でよくない?』
わが子をダシにしてエアコンをつける案もありました。お子さんが鼻血を出してもつけてくれない現状は、おかしい以外にありません。そこまで気が回らない義祖母はともかく、旦那さんにはパパとしての自覚がないのでしょうか。現代のエアコンは、もはや生命維持装置。つけるかつけないかに命が懸かっているといっても過言ではありません。
『今年も暑くて汗がヤバくて、内心めちゃくちゃイライラしました。扇風機さえ壊れていたし。来年からはもう「死ぬから行かないよ」と、断ります』
みなさんからのコメントを受け、投稿者さんも意志を固めた様子。自分とわが子の命と、旦那さんの義理。どちらを取るのが正解かは、もう明白です。
文・鈴木麻子 編集・あいぼん イラスト・Ponko
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