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800人超が回答「家族の誰かが熱中症になったことはある?」体験談に寒気が<ママのリアル調査>

003_ママの病気_水戸さゆこ

記録的な猛暑が続く今夏。小さな子どもや高齢者だけでなく、すべての世代にとって「熱中症」は他人事ではありません。そこで今回ママスタセレクトでは、「家族の誰かが熱中症になったことはありますか?」というアンケートを実施。800人を超えるママたちから、家族で起きた熱中症の経験談とともに回答が寄せられました。

家族の誰かが“熱中症”。経験のあるママは……?

202507_熱中症について
「家族の誰かが熱中症になったことはありますか?」との問いに「ある」と答えたママは55.3%。対して「ない」というママは42.1%、「その他は」2.6%という結果になりました。
半数以上が「経験あり」と回答した結果からも、熱中症がより身近なリスクになっていることがうかがえます。

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経験談からみえる熱中症の実態

ママたちから寄せられたコメントから、さまざまな実態が浮かびあがりました。

重症化・救急搬送のケースも

『仕事中に重度の熱中症に。意識が朦朧として、どのように帰宅したのか覚えていない』

『小学生のとき下校中に熱中症で倒れ意識を失った』

『小学生のころに一度経験。その後、成人してから10回以上はあると思う。救急搬送されたことも3回』

意識喪失、救急搬送など“軽い体調不良”では済まないケースもありました。なかには「職場でなった。死ぬかと思った」と告白するママも。自覚症状が出たときには、すでに体は限界に近いこともあったようです。

見落とされがちな“室内熱中症”

『自宅にいたので水分が足りなかったようで、突然の頭痛と吐き気、痙攣。トイレで意識がなくなり救急車で運ばれました』

室内にいるからといって油断は禁物です。のどの渇きを覚えずとも、時間を決めて水分補給をすることも心がけたいですね。

『祖母が熱中症になりました。原因はクーラーをつけていなかったから。昔と今では暑さが違います』

『部屋のクーラーをつけずにビールばかり飲んでいた父が、気づいたらひっくり返っていた』

高齢者や乳幼児のいる家庭では、クーラーの使用を躊躇(ためら)わないことが重要でしょう。またそのことを家族がこまめに呼びかける必要もありそうです。

子どもに多い熱中症。旅行や学校、登下校も要注意

熱中症のリスクは子どもにも広がっています。

『家族旅行中、子どもが急にぐったりして、気持ち悪くなりました。日陰が少なく、水分補給も足りなかった』

夏休みは家族旅行に出かける家庭も多いでしょう。普段と違う環境で、楽しさからつい水分不足・寝不足になりがちです。熱中症の引き金になるので、十分な注意が必要ですね。

『子どもがプールの授業の後に嘔吐した』

『学校のプール授業を2時間、その後、屋外での体育の授業を1時間受けて、頭痛を発症。翌日に嘔吐して水分補給ができず救急搬送した』

『新1年生。学童で水分補給を忘れ、飲まない日が続いたようで頭痛と吐き気』

学校の授業や学童での過ごし方も、社会全体で見直す時代になってきたのかもしれません。

『学校から帰宅した息子が熱中症になっていた。仕事から帰ってきてびっくり』

暑い時間帯の登下校は熱中症のリスクも高まります。帽子の着用や日傘を使用する子どもも増えていますが、登下校中の水分補給や荷物の軽減など、保護者の声かけも必要でしょう。

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“なってから”では遅いけれど…予防も難しい

『頭がぼんやりしたときに水と塩分を摂ったらものすごい量の汗が噴き出た。ここで食い止めなきゃ! と焦った』

『夜中に何度もトイレに起きたのに水分を摂らなかったら、朝方、ものすごい足のつりで目が覚めた』

この方たちは初期症状に気づき、早めに対処することで重症化を防ぐことができたようですが、多くの人たちは「自覚症状が出るとすでに遅かった」といいます。熱中症の怖さは、「頭痛」「吐き気」「だるさ」など、風邪や疲れと見分けがつきにくいため、気づいたときには重症化していたという点にもありそうです。

社会の環境が追いついていない問題も

『子どもの野球の応援をしていて熱中症になった。“熱中症警戒アラート”が出ているのに練習や試合をやるっておかしい!』

『塾の夏期講習でエアコンがきいた部屋で1週間勉強。その翌日、炎天下の部活で熱中症になった』

「塾の夏期講習で冷房が効きすぎた→部活で倒れた」「熱中症アラートが出ているのに試合がある」など、社会全体の“夏の過ごし方”が気候変動に適応できていないことを指摘する声もありました。学校や習いごと、イベントでは「本人の様子をみて判断する」では遅い場合もあります。仕組みそのものに、気候変動に即した見直しが必要といえるのではないでしょうか。
熱中症

熱中症は「誰にでも起こる」という認識を

熱中症は「体力のない子ども」「高齢者」がなりやすいというイメージが強い一方で、今回の経験談では仕事中の大人や、旅行中の健康な若者が倒れたケースも多数みられました。
つまり年齢や体力に関係なく、「誰にでも起こりうる」ことを前提とした行動が、命を守る第一歩です。さらに「軽症で済んだから大丈夫」ではなく「いつ誰が重症化してもおかしくない」という危機感も必要でしょう。

水分補給の忘れ、登下校や授業での無理など、熱中症の原因は日常の中に潜んでいます。気づかないうちに悪化するケースも多いため、家族みんなで「無理をしない・冷房は我慢しない・水分補給をこまめに」といった心がけが大切でしょう。この夏、熱中症から自分と家族を守るために、今一度生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

【アンケート概要】
総回答数:838票
調査方法:インターネット
調査月:2025年7月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

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文・編集部 イラスト・水戸さゆこ

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