<癖ツヨ?>美大レベルの技術・知識を普通の中学生に求める美術教師。無理に決まってるじゃない!
小学校では担任の先生が「音楽」や「図工」などの芸術系の授業も担当することがありますが、中学校に進むと各教科担当の先生が教えるようになります。授業内容もより本格的になる一方で、芸術系の先生の成績評価はややわかりにくいところがあるようです。
「満点は美大生レベルだけ」と言い放つ先生。それ、おかしくない?
お子さんが通う学校の美術の先生についての話題が、ママスタコミュニティにありました。成績のつけ方に納得がいかず、モヤモヤしているといいます。
『美術の定期テスト。筆記テストよりも、実技の配分を多くする先生がいます。「俺のテストでは、100点は取らせない。美大生レベルの絵が描けなければ、満点はない」と言っていたとか。わが子の絵の上手下手はさておき、普通の中学生にそのレベルを求めるっておかしくない?』
お子さんは公立中学校の1年生。今回の実技テストのお題は「立体に影をつける」「明朝体の字を書く」「グラデーションで色を塗る」だったとか。
『それほど珍しくない気がする。実技教科の先生は、癖の強い人がいるイメージ。生徒に舐められないようにそう言ったのかもしれないし、ただ単に冗談が下手な人もいる』
たしかに芸術分野で秀でた人には、個性的な人が多いイメージがあります。「面倒くさい先生だなと思う」「傲慢(ごうまん)な言い方が嫌だね」「中学生相手に、マウントを取りたいだけなのでは」といったコメントも散見しました。
『実際はみんなによい点数をつけて「みんな美術のセンスがあるな。どんどん磨いていこう!」みたいな先生だったりして』
最初に生徒たちをビビらせておいて、じつは……。そんなパターンもあり得ます。ただの軽口だったのに、生徒たちが深刻に受け止めすぎてしまった可能性も。
投稿者さんによれば、その先生は本当に過去一度も100点をつけたことがないのだとか。ただし、評定で最高となる「5」はつけることがあるそうです。
美術の先生は変わり者揃い?好みで評価が変わることに、モヤモヤ
英語や数学などの5教科よりも、個性的な先生が多い印象のある実技教科。とくに美術はそのイメージが強いようで、さまざまな報告が集まりました。
『わが子の美術の先生も、すごーく変。美術は実技のみで、ペーパーテストはなし。「美術に評定5はない!」と豪語しているらしく、みんな苦戦しています、先生好みの作風じゃないと、成績が取れないことにモヤモヤ』
「うちの子のときも、中学3年間一度も筆記テストはなかった」というコメントは他にもあったので、投稿者のお子さんのところは筆記で点数を稼げる余地があるだけマシでしょうか。
『そういう先生もいるのでは? 美大の入試でも試験官の好みによって合否が変わったりするみたいだし』
「絵の点数なんて、完全に評価する人の主観」「美術は先生の感性次第」という声もありました。アートには明確な正解があるわけではないので、たしかにそれは否定できません。そもそも絵に点数をつけること自体ナンセンスという気もしますし、たとえ美大生が描いたものでも100点満点の絵など存在しないのではとも思えます。
『私のときは飄々(ひょうひょう)とした先生で、採点も適当。ほぼ全員よい点数をつけられて、褒められた。卒業後に偶然わかったのが、じつは本物の作家だったこと』
本業は画家で、美術教師は副業だったとか。美術に個性的な先生が多いというのは、みなさんの実感としてあるようです。
満点は取れなくても。評価基準は上手下手や、好みだけではない
『投稿者さんは勘違いしている。「美大生レベルの絵が描けないと、満点はない」と言ってるだけで、そのレベルを求めているわけではない。満点を取ってほしいなんて、少しも思っていないはず』
お子さんの先生も言い方がキツかったかもしれませんが、生徒たちに美大生レベルを求めているわけではないのでは? 100点が取れないことを前提としたうえで、少しでもそこに近づこうと頑張ってほしい。そうした意味での発言とも考えられます。実際に100点を取れなくても「5」は取れるそうなので、「美大生レベル」は一種の例えではないでしょうか。
『100点は美大生レベル(基本や理論に忠実に描ける)というのを、揺るぎない基準としているのだと思う。実技はそこから減点法で点数をつけるしかないんだろうし』
先生は、まず最初に満点の基準を提示した。そう考えることもできます。このコメントをくれた方は「おそらく授業内で、作画に当たっての基本と理論的な話はしているのでしょう。実技テストは、それらをちゃんと理解しているかを判断するために描かせている。作品は満点基準に達しないだろうから点数は高くないけど、教えたことを理解してそれを反映させようとしているのがわかれば、評定は上がるのでは?」ともいいます。
たしかに作風やセンスは生徒それぞれで判断が難しくても、教えたことが反映されているかはすぐに判断できます。例えば「立体に影をつける」というお題だったとしたら、光と影を描いた方向がちゃんと反対側になっているか。「グラデーションで色を塗る」だったら濃い色〜薄い色(またはその逆)に色を塗り重ねていくわけですが、それが丁寧に何層にもなっていれば努力の跡が見え、高評価につながるのではないでしょうか。
『生徒に発破をかけるために言ったことを、そのまま信じないほうがいいですよ。ひとつ言えるのは、定期テストの平均点は内部で先生の評価に直結するということ。平均点が低いと指導力が低いと見なされるので、好んで平均点を下げたい先生はいません』
こうしたコメントもありました。中学校の授業は文部科学省が定めた学習指導要領のもと、行われています。いくら個性的な先生が多いとはいえ、美術もその例外ではありません。先生が生徒たちに放ったひと言だけで「あの先生はダメ」と判断してしまうのは、少々早計かもしれませんね。
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