<子どもメガネの気になる疑問>学校で目の健康の授業って少なくない?Zoffの出張授業があるらしい
子どもの健康を考えるうえでは、バランスの取れた食事や適度な運動を通した体調管理は欠かせないものですね。ママたちは日々の生活のなかでも、子どもたちの体調にも気を配っているのではないでしょうか。すぐに分かるような変化なら親も気づきやすいですが、視力の変化はパッと見ただけではわからず、それどころか子ども本人すら気づかないケースもあります。
メガネのZoffでは、小学校や中学校で目に関する出張授業をされています。なぜそのような活動をされるようになったのか、その経緯や思いを広報の鈴木晴子さんにお聞きしました。
子どもたちの視力低下が社会課題に。だからこそ出張授業で伝えたい
――Zoffさんでは、小学校や中学校で目に関する出張授業を行っていますね。このような取り組みを始めたきっかけを教えていただけますか?
鈴木晴子さん(以下、鈴木さん):Zoffはメガネを販売する会社ですが、目の健康に関する啓発活動も行ってきました。その一環として小学生向けに冊子を配っています。この冊子を使って学校で何か取り組んでいただけたらという思いでした。そんな中ある学校さまから、「冊子を配るだけではなく、学校で授業をしてくれませんか?」とお声がけをいただきました。その頃から生徒や児童の視力低下が社会問題になっていましたので、Zoffとしても何かお手伝いができればと出張授業をすることになりました。スタートは埼玉県川口市の小学校で、これまで80校以上で行っています。
――出張授業では具体的にどのようなお話をされるのでしょうか?
鈴木さん:具体的な内容としては「デジタル端末との付き合い方」、「紫外線対策の大切さ」などですね。
また外で過ごす時間を増やすこともお話ししています。文部科学省からも提案されていますが、日中に屋外で過ごす時間が多いお子さんは近視になりにくく、もし近視になっても進行が少ないのだそうです。そのため1日2時間程度は屋外で過ごすとよいとされています。難しいことを「頑張ってしましょう」と言っても苦痛になってしまうので、誰でもできるようなことを伝えています。
――小学校と中学校では内容が異なりますか?
鈴木さん:小学校と中学校では授業の内容は同じですが、小学校では理解しやすいように易しく説明します。小学校では、例えば出張授業の最初にクイズを出すなど、子どもたちが興味を持ちやすいようにしています。中学生になると自分で考える力もついていますから、「授業の後に、自分で何ができるのか」、「どうしていったらいいのか」を問いかけるような内容になっています。
――出張授業を行った学校の反応はいかがですか?
鈴木さん:私たちは教育のプロではないので、「教えるのは難しい」と感じる部分もあります。でも子どもたちからすると、普段は学校にいない珍しい人からの話なので耳を傾けてくれていますね。先生からも、「自分たちが話すのと外部の人が話すのでは、子どもの興味関心も違ってくる」とおっしゃっていただいています。外部の人の話の方が記憶に残りやすいようですね。
編集後記
Zoffさんの出張授業について簡単にお聞きしました。出張授業をきっかけにして、子どもたち自らが目を守ろうという気持ちになることが大切なのでしょうね。親としても、ぜひ子どもの目を守っていきましょう!
取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・天城ヨリ子
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