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<亡き友人が家族葬>最期の別れができずさみしい…故人の遺志を尊重したお葬式だけど、モヤモヤする

235_ママ(単体)_猫田カヨ
人生の終わりを迎えるとき、あなたはどのように送り出されたいですか? 大勢の人を招いて賑やかに盛大に、それとも少人数で静かに。時代の流れとともに葬儀のスタイルもさまざまになってきました。しかしその葬儀の多様性に、少しのさみしさを感じたママからこのような声が寄せられました。

『家族葬って、さみしいね』

昨今、テレビCMや広告などで目立つ、こぢんまりとした会場で家族だけに見送られるスタイルの“家族葬”。友人が亡くなり、行われた葬儀が家族葬で最後の別れができなかったと話す投稿者さん。投稿者さんが抱えたさみしさに、ママたちはどのような反応を見せるのでしょう。

亡くなった友人の遺志を尊重することで供養に

亡くなった投稿者さんの友人は、生前から家族葬を希望していたのだそう。結果、お香典も辞退、お通夜や告別式の参列も家族のみで行われました。友人であった投稿者さんは、故人とお別れをする機会がないことに、どうしてもさみしさを感じてしまったのだとか。可能であれば、仲の良かった友人が集まり、最後の別れをしながらみんなで悲しみを分かち合う場がほしかったようですね。そのような場がないことで、さらにツライし悲しく思ってしまうと語っていました。

『本人の希望だし仕方がないよ』

『故人とご家族のお気持ちをお察ししましょう』

ママたちからは、投稿者さんのさみしさや悲しみよりも、亡くなった友人の希望を尊重してあげてほしいといった声が続々と寄せられました。生前の本人の希望ですから、可能であれば尊重してあげたいものですね。亡くなった友人が何を思って家族葬を希望したのかは、本人のみぞ知ること。家族を亡くした遺族から話を聞き出すことも無粋というものでしょう。いろいろな思いや感情はあると思いますが、その場に立ち会うだけが故人との別れではありません。遺志を尊重し、遠くから見送ってあげてはいかがでしょうか。

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家族葬はさみしいの?

『家族葬って、とってもさみしいのだなと感じてしまいました』

投稿者さんのこのような発言に、ママたちは思うことはいろいろあるようです。はたして、家族葬は本当にさみしいものなのでしょうか。

『本人の希望だからさみしいわけがないよ』

『投稿者さんがさみしいって思っても仕方がないよ。家族にしてみれば周りに気を遣わずに故人を偲べてよかったと思っているかもしれないし』

故人の希望で家族葬になったのであれば、それはさみしいものではないのかもしれません。大切な人が大勢いても、あえて最期は家族だけに見送ってほしいと思ってもおかしくはありませんよね。これは個人の価値観の違いかもしれません。ひとりでいることが好きな人もいれば、大勢の人の輪のなかにいたい人もいる。そのような個人の価値観の違いを“さみしい”で一括りにしてしまっては、家族葬を選択した故人がかわいそうにも思えてきます。またママの声にもあるように、故人が家族葬を希望してくれていたおかげで、遺族が周囲の目を気にせずゆっくりとお別れができた可能性もあります。知らない人がまわりに大勢いると、泣くことすらできないなんて人もいますから、もしかしたら故人が家族のために選択した可能性も考えられますね。ですから、家族葬という選択は決してさみしいものではないのかもしれません。

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お別れのスタイルは1つではない

『友人たちとで故人を偲んでさしあげては?』

『共通の友人を誘って、語らう場でも設けたらいい』

どうしても誰かと別れの悲しみや在りし日の故人との思い出を分かち合いたいのであれば、友人同士で集まってお別れの会を設けてはどうだろうという声も。故人のご家族の手間にならないよう、自分たちで声を掛け合い、場所を決めて集まるだけでもいいのではないでしょうか。お通夜や告別式に出るだけがお別れのスタイルではありませんよね。もちろん、最後に故人のお顔を見ることで、別れに対して踏ん切りをつけられることもあるとは思います。ですが叶わないのであれば、無理強いもできませんので、自分たちでお別れの時間を設けるしかありません。故人も、友人たちが忘れないでいてくれることや、楽しかった日々を思い出して話に花を咲かせてくれることは、うれしいと思ってくれるかもしれませんしね。

心の持ちようで変わる

『葬儀って遺された人のためのものでもあるから、きちんとお別れができなかったという気持ちが残っちゃうよね』

さみしいと思ってしまう投稿者さんに対し、故人の遺志を尊重してあげてほしい、遺族の苦労を考えようといった声が寄せられていました。しかし、やはりさみしいと思う気持ちを打ち消すことが難しいことはママたちもわかっているのです。ここまで別れがさみしいと思えるご友人だったのであれば、投稿者さん自身のなかで、きちんとお別れができる方法を考えてみてはいかがでしょう。時間を掛けて静かに思いを募らせてもいいですし、ご友人と故人を偲んで語り明かしてもいいと思います。心の持ちようでツラく悲しい思いは少しでも軽くなるはず。形式にだけこだわらず、投稿者さん自身のお別れを模索してみてください。そこまで考えてもらえれば、故人もきっとうれしいと思いますよ。忘れないことが一番ですから。

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・猫田カヨ

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