<クレーム?>やんちゃな子への厳しい指導に怖がるわが子。主任や園長に伝える?やめておく?
時代の流れとともに変化していく子どもたちへの指導のあり方。多様性が求められる世の中だからこそ、先生たちも子どもたちへの指導には苦戦していることでしょう。そのようななか、このようなお悩みが寄せられたのです。
『幼稚園に通うわが子と同じ年長のクラスに、かなりやんちゃな男の子がいます』
やんちゃすぎる同じクラスのお子さんに先生は手を焼いているのか、少々厳しめな指導をしているのだそう。その厳しめな指導にわが子が怖がるようになってしまったのだとか。このことを園側に伝えるかどうか、投稿者さんはお悩みのようです。
先生の指導に怖がるわが子。どうすればいい?
投稿者さんの話によると、行事などで見かけたときもかなりのやんちゃな印象だったそうで「先生も手を焼くだろうな」と思ったのだそう。指示を出してもふざけてまったく通らず大変そうだと。しかし問題はここからで、あまりにも聞き分けのないその園児に対する担任の先生の言動に投稿者さんは困っているのです。
『指示が聞けないなら年少さんのクラスに行きなさい!』
担任の先生がこのようなことを言うのだそう。しかも、本当に年少さんのクラスへ連れて行くらしく、それを見た投稿者さんの子どもが、「先生が怖い、嫌だ」と訴えかけてくるようになってしまったのです。もちろん担任は、ふざけたりせず指示をきちんと聞いている園児には優しい……とまではいきませんが、いたって普通の対応をしているのだそう。もしかしたら怒られていることに共感してしまったのかもしれませんね。
『見ていていい気分になるものでもないし、わが子が現時点で嫌な気持ちになっているのは事実。幼稚園に伝えるべきか悩んでいます』
状況が状況ですのでいろいろな意見を聞きたいと話す投稿者さん。問題のある子を野放しにするわけにはいきませんし、かといって怖がっているわが子の訴えをそのままにするわけにもいかない。これはなかなか難しそうな問題です。
園に言う?言わない?ママたちの声
ママたちの声は、「園側には言わない」派の声が目立ちました。しかし今回の問題は、数の多い・少ないでは推し量れない気がしませんか?
伝え方をよく考えて伝える
『私なら園長先生に伝えるかな』
担任の先生の気持ちもわかる。この点においては投稿者さんもママたちも同じ気持ちのようでした。しかし、今回のような問題は今後も起こるはず。そう考えると、担任と園児・保護者の問題ではなく、幼稚園全体の問題として考えてもいいのかもしれません。それならば、思い切って園長先生や主任の先生に相談してみてもよさそうです。
『先生に今後どうしてほしいか、どうしてもらいたいかが決まっているなら伝えればいいと思う』
ただ伝えるだけでは、受け取り方次第でクレームになってしまう可能性があるのではとママたちは話しています。投稿者さんもママたちも、「叱ることは問題ではない」と考えているようですから、伝えたあとどうしてほしいか、どうすればいいかなどの提案なども一緒に話ができれば建設的ですよね。
『私なら主任の先生に相談する。先生が悪いとは一切伝えず、「子どもが怖がるときがあり、どのような声掛けをしてあげればいいでしょうか?」と相談という形で話すかな。これなら主任の先生も状況を把握できるだろうから、その先生へ叱り方について話してくれるかも』
投稿者さん側で考えつかないのであれば、逆に園側にわが子に対してどのようなサポートをすればいいかなどを聞いてみることもアリかもしれません。
園側には伝えずわが子のサポートに徹する
園側にはあえて伝えず、わが子のサポートに回るという声もいくつか寄せられていました。
『子どもが怖いと感じたことを「怖い」って言葉に出すのは必要なこと。「怖い」と感じることも大切。そこで、「でも大丈夫なんだ」って感じさせてあげることも親の役目だと思うよ』
今後、さらに怖い先生や大人はたくさん出てくることでしょう。偶然立ち寄ったお店で、失敗したスタッフを手厳しく指導している姿を目撃することもあるかもしれません。その都度共感してしまっていては、本当に生きづらくなってしまいそう。だからこそ、今からしっかりと怒られている人と、怒られていないあなたは別だと教えてあげることが必要ですよね。
指導方法に疑問を感じる声も
園児への指導方法に疑問を感じる声も寄せられていました。
『年少のお子さんを巻き込み、同じクラスのお子さんも巻き込む。周りを巻き込みすぎ。幼稚園の先生がすることではないと思う』
『年少クラスに行けって年少さんを格下にしているし、年少の園児たちをバカにしている。先生がそのようなやり方や言い方をしてはいけないよね』
担任の先生のご苦労も理解できますが、たしかにあまり褒められる指導方法とは言えなさそう。しかもその結果、他の園児に恐怖心を植え付けているとなれば、「他に方法はなかったの?」と考えたくもなりますね。
訴えではなくあくまでも相談と……?
もし園側に状況を伝えるのであれば、あくまでも相談というスタンスを崩さないことが重要そうです。「怒るのをやめてください!」ではクレームになってしまい、問題の根本的な解決につながらなくなる可能性も出てきそうです。それとは別にやっておきたいことは、“わが子へのサポート”。まずは話をしっかり聞いてあげて「嫌だったね」とか「苦しかったね」と不安を受け止めてあげてください。そのうえで、誰かが怒られていても、自分が悪いことをしていなければ怒られないのだと根気強く教えてあげましょう。わが子の心のサポートやケアは、今後の人生で必要になるはずですから、ぜひやってみてくださいね。
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文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・ももいろななえ
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