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<まだあった小1の壁>小学校の避難訓練。必ず保護者が子どもを学校までお迎えに行かないとダメなの?

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地震大国とも呼ばれるほど、規模の大小含め多くの地震が起こる日本。だからこそ、普段からできる限りの備えや訓練はしておきたいもの。そのようななか、行われる学校の訓練にお困りのママから相談が寄せられました。

『今年うちの子が小学校に入学してビックリ。避難訓練って親の引き取りしなきゃだめなの? 1年生だけ? 仕事休めないよ……どうしよう』

小学1年生のお子さんをもつ投稿者さんは、学校で配られた避難訓練のお知らせを見ておどろいたようです。おそらくこれは“引き渡し訓練”のことですね。さて、ママたちはこのお悩みにどのような反応を見せるのでしょう。

保護者も一緒に行う“引き渡し訓練”

学校安全のために文部科学省や都道府県などが実施している取り組みや資料をまとめて情報発信している「文部科学省×学校安全」。このサイトによると、投稿者さんのお悩みに登場した避難訓練について、そのねらいは以下のように明記されています。

『保護者への引き渡しがスムーズにできるかどうかを検証する』

授業中などに大きな地震が発生した場合、学校から子どもをひとりで帰宅させることは難しい可能性もあるでしょう。そのような事態に備え、保護者のお迎えまでをセットに訓練をします。非常時の連絡先と一緒に、誰が迎えに来るかなども学校に報告するケースもあります。

ママたちによると、引き渡し訓練は地域や学校によっては何十年も前から行っていた学校もあれば、最近まで実施していなかった学校もあるのだそう。ですから、知らないママがいてもおかしくなさそうです。保育所や幼稚園だと、なおのこと未経験の可能性もありそうですね。

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親のお迎えは必須!?

『いざというときにうまく引き渡すための訓練だから、保護者の誰かが行かないといけないよ』

仕事をしているママにはかなりハードルが高いかもしれませんが、ママの声にあるように、いざというときのための訓練ですから必ず誰かがわが子を引き取りに行かなくてはなりません。

引き渡し訓練は毎年行われる?

『引き渡し訓練は毎年あるよね。みんなお仕事を早退したり、中抜けしたりして何とかしてやっているよ』

保護者が子どもを引き取りに行く訓練は、毎年行われているといった声が目立ちました。お仕事をされているママなどは、ご自身のお子さんが通う小学校ではどのように引き取り訓練を行っているのか、事前に確認しておいたほうがいいかもしれません。引き取り訓練では基本、保護者は徒歩で来校し、親子で歩いて帰ると決められているケースもあるようです。下校時に親子で有事の際の下校ルートの確認などもできますね。

学校によって対応が異なる

『うちの子の学校は、学童の子は学童に行ってOK。お迎えに来られない家庭は、決められた時間まで体育館で待機した後、同じ方向の子を集めて集団下校ってなっていた』

『必ず家族か登録した親族の引き取りが必須だった。親が仕事でも必ず一旦引き取り。その後必要なら学童へ』

ママたちの声を見ていると、普段学童へ通っている子どもたちへの対応にはかなり差があるようです。事情によってはどうしても引き取りに来られない家庭もあるでしょうから、まずは学校側のお知らせなどをチェックし、どのように対応してもらえるのかを把握することが必要です。お知らせだけでは判断しにくい場合は、担任などに相談してみてもいいかもしれませんね。

災害だけのためではない大切な訓練

『引き取り訓練って、自然災害のときのためだけではないよ? 何か近隣で事件が起こったらとか、いろいろなことを想定しているんだよ』

悲しい話ではありますが、学校にいるからと言ってわが子が安全かどうかの保証はありません。学校内でもそうですし、学校近隣でなにか事件や事故が起こった場合なども、保護者への引き渡しが必須になるケースがあるでしょう。そのような想像の斜め上を行く不測の事態に備えるためにも、ママたちはせめて1度ぐらいは引き取り訓練に参加しておいたほうがいいと話していました。親と子どもだけの訓練ではなく、有事の際の学校対応の確認・訓練も兼ねていますしね。

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まずは学校の対応を確認しよう

万が一なにか起こったときのための訓練だからこそ、何も起こらない平時にこそしっかりと訓練をしておきたいものですよね。しかし働いているとなかなか難しいと思うご家庭もあるでしょう。できれば1度は参加しておいたほうが、保護者も学校も子どもたちも安心ではありますが、できないことはどうしようもありません。まずは学校側の対応を確認し、そのうえで有事に自分たちはどのように対応するのかをよく考えておきましょう。簡単にでもいいので職場や家族とも話をしておくと安心です。
どれだけ備えても、困ることやわからないことが多発するのが有事。少しでも安心・安全に子どもたちを守るため、大人である私たちもしっかり備えておきたいものですね。

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Michika

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