<プール中止多くない?>水泳の授業って必要ですか?回数は少ないし負担は大きいし……
夏が近づくと行われる水泳の授業。昨今は雨の影響などが理由で、結果的に1シーズンに2~3回しか授業が行われないことも珍しくないのだそうです。となるとママたちからはこんな疑問が……。
『学校の水泳の授業って必要? 水着なんて数回しか使っていないのに、成長して買い換えるハメになるからもったいない気がする。それにうちの子は水泳が苦手でやりたがらない。やりたがらない子にムリにやらせるのもなんだし、いっそ選択制にするとかダメかな』
水泳の授業は家庭で水着や帽子などの準備や管理をするため、金銭的な負担も多いですよね。そうなると、「水泳の授業なんてなくてもいいのでは?」なんて思ってしまうかもしれません。水泳の授業は本当に必要なのか、ママたちの声を見てみましょう。
水泳の授業、ママたちの賛否両論の声
『着替えで休み時間がなくなるらしいし、学校で習っても泳げるようにならない子もいるみたい。私は必要性を感じないかな』
『「うちの子は文系だから算数はいらない」とか、「スポーツが得意だから勉強しなくていい」なんて言うわけにはいかないでしょ? 学校は決められた最低限のことは教えないといけないのだから、水泳の授業も必要なんだよ』
投稿者さんの投げかけた疑問に対し、ママたちからは300件近い声が寄せられました。しかしさまざまな意見や考え方があるため、明確に水泳の授業が必要か、必要でないかを測ることは難しそうです。
水泳の授業が不要と考えるママたちの声
水泳の授業に対し「不要」、「なくした方がいいのではないか」と考えるママたちの声から見てみましょう。
女子特有の問題
『女の子は生理がはじまるとプールに入れないし、その分評価に影響が出るのかな……? そうなるといろいろめんどうだし必要ないかも』
水泳の授業と生理が重なってしまうとプールに入れない上に、成績に影響するかも、心配になってしまいますね。休んでいると生理であることがあからさまになって恥ずかしい思いをするなど、「女子特有の問題」が気になるママたち。そもそも水泳の授業がなければこのような思いをしなくて済むわけですよね。
事故や犯罪への不安
『盗撮や性犯罪とかが心配だから、水泳の授業は廃止したほうがいいと思う』
『教員不足で先生の負担も大きいよね。人手不足になればどうしても目が行き届かなくなって、事故やケガの心配が増える。ならやめたほうがいい』
水泳の授業は屋外にあるプールで行われる学校が多いとなれば、子どもたちが犯罪に巻き込まれるかもしれないと行った不安が増えます。また、先生たちの人員不足から、満足の行く指導や監視ができるのかを心配する声も目立っていました。
授業が中止になることが多い
『5月は運動会の練習があるからなし。6月は梅雨だから天候が不安定で、気温や水温が基準をクリアできず入れない日が多い。7月以降も学校判断で中止続きだし、すぐに夏休みになるから時間が取れず数回入れる程度。夏休みも学校まで行ったのに中止になり帰ってくるなんてこともある。これなら最初からなしでもいいよ』
水泳の授業が中止になる確率が高いと語るママも。これほどまでに回数が少ないのなら、手間や負担のほうが大きいのでなくてもいいのかなと思ってしまいそうです。
水泳の授業が必要と考えるママたちの声
次は、水泳の授業が「必要」「あったほうがいい」と答えたママたちの声を見てみましょう。
泳ぎ方を知っていることに価値がある
『生きていく上で何があるかわからないから、基本の泳ぎ方やとりあえず浮く練習ぐらいは必要だから授業でやってほしい』
この世の中、いつ何が起こるかわかりませんよね。「もしも」のときのため、最低限の泳ぎ方・浮かび方を授業で教えてほしいので「水泳の授業は必要」といった声が目立ちました。
体験・経験できることは貴重なこと
『スイミングを習っていない子たちにとっては貴重な機会じゃないかな』
形あるものより、経験にお金を使うことを重視する考え方も増えてきた令和の現代。習い事も多種多様になってきました。水に触れる機会の少ない子にとっては、授業で泳ぐといった経験は何にも代えがたい貴重なものになるのかもしれません。
賛成反対、意見が一致した「着衣泳訓練」
『着衣泳だけはやったほうがいい。服を着たまま水に落ちたら泳ぎにくくて溺れるって感覚だけは知っておいた方がいいと思う』
万が一の水難事故から命を守るために習得しておきたい「着衣泳」。日常ではなかなかできない訓練だからこそ、学校の授業でやってもらえたら助かりますよね。
着衣泳に関しては、水泳の授業に対する賛否を問わず、多くのママから声が寄せられていました。それだけ必要性を感じているのかもしれませんね。
ムリなく楽しめる授業で防災意識も高めたい
水着などの買い替え問題や準備・管理など、保護者の負担問題に関してはいい解決策が見つかりませんでした。しかし、授業の回数が少なくても、子どもたちが水泳の授業を「楽しい・参加したい」と思える内容であれば、ママたちも「仕方ないなあ」なんて苦笑いしながら許容できるのではないでしょうか。
タイムを競ったり進級したりすることだけを目標にするのではなく、水との付き合い方や水に関わる防災なども「水泳の授業」として取り入れてもらえたら、子どもたちにとっても大変価値のあるものになりそうですね。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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