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<失言>「無痛分娩サイコー!」と言ったら経験者にムスっとされた。楽なものを楽と言っちゃダメなの?

07_ママ友_ごぼふく
今や日本でも珍しくなくなってきた無痛分娩。皆さんの周囲にも、無痛分娩の経験者が少しずつ増えてきたのではないでしょうか。先日ママスタコミュニティには「無痛分娩の人に『無痛分娩は楽だよ』と言って何が悪い?」という投稿がありました。投稿者さんは、自然分娩も無痛分娩もどちらも経験したことがあるママです。

『無痛分娩で産んだ友達に「無痛分娩、めちゃくちゃ楽だよね! 最高だった! こんなに楽なら何人でも産めそう」と言ったら気分を悪くさせちゃったみたいなんだけどなぜ? 楽だから無痛分娩にするのに、気分悪くなる意味がわからない。楽なものは楽と言ってもいいですよね?』

同じく無痛分娩で出産を経験したお友達に「無痛分娩は楽だ」と言ったところ、不機嫌な態度を取られてしまったと綴っていた投稿者さん。お友達の不機嫌な態度の理由がわからず、ママたちに意見を求めていました。

無痛分娩と言っても決して楽ではなかったのでは?

『友達は好きで無痛分娩にしたわけじゃないのかも。持病とか妊娠の経過的にとか』

『無痛分娩で産んだ人から話を聞いたことがある。陣痛の激痛で苦しんでいるのに、背中に注射をしないといけないから無理やり体を丸めて背中を出して注射をされたそう。注射もかなり痛かったようで「もう二度と子どもは産まない」と言っていたよ。薬が効くまでが地獄の苦しみだったらしく、無痛分娩も大変なんだなーと思った』

『自然分娩しか経験がないけど、出産より妊娠期間のほうが辛かった。そういう何か別の辛さがあったのかもよ』

投稿者さんは自然分娩も無痛分娩も経験して比較できるため「無痛分娩ってとても楽!」と感じたのでしょう。その快適さや経験をお友達と共有したかったようですが、お友達と投稿者さんとでは無痛分娩の「楽さ」や「大変さ」が違うのも当然です。いくら一口に「無痛分娩」と言ってもお産の状況は人それぞれですから、投稿者さんと全く同じように楽ということはあり得ないはずです。またお友達は望んで無痛分娩を選択したわけではない可能性もありますから、投稿者さんの楽観的な言葉にムスっとしてしまったかもしれません。

『無痛分娩も麻酔が切れたら、その後は痛いよね。自然分娩と変わらず産後は辛いじゃん。「何人も産める」は盛りすぎだよ』

『楽かどうかが問題じゃなくて「何人でも産めそう」というのが、頭の悪いセリフだなと思われたのかも』

投稿者さんの放った「何人でも産めそう」という表現が気になったママたちもいました。言うまでもなく妊娠も出産も命がけです。また痛みの感じ方などが変わることはあるものの、自然分娩も無痛分娩も大変なお産であることには間違いありませんよね。「何人でも産めそう」という表現に、お友達はまるで赤ちゃんや自分の命を軽んじられているような感覚を覚えたのかもしれません。また産んでからの子育てはさらに大変なものですよね。いくらお産が楽でも「何人でも産める」という言葉は、子育ての大変さも軽く見ているような印象を与えたのではないでしょうか。

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無痛分娩に引け目を感じている人もいる

『その人は自然分娩も経験してるの? 経験していなければ比べられないし、楽かどうかわからないんじゃない?』

『「自然分娩も経験したけど」の部分にイラついたとか?』

『「根性なし」と聞こえたんじゃないかな? 無痛分娩に対して引け目を感じてる人もいるみたいよ。私も無痛分娩しか経験がないときはそうだったから』

投稿者さんは自然分娩も経験した上で無痛分娩の楽さを実感したわけですが、そのお友達は無痛分娩しか知りません。自分の出産が楽だったかどうかという比較対象がないため、投稿者さんに共感できなかったのではないでしょうか。
また投稿者さんが自然分娩も経験しているとお友達が知っているとすると、「私は無痛分娩しか経験していないから自分のほうが上と言いたいの?」とマウントを取られた気分になった可能性もあります。痛みを軽減するために無痛分娩を選択したとしても、その「痛みを軽減する」という行為そのものに後ろめたさを感じている人がいるのも自然なことでしょう。投稿者さんと同じように「楽だから無痛にする!」と確固たる意志がある人もいれば、「楽だから」という部分を大っぴらにしたくない人だっている。そんなふうにそのお友達の複雑な思いを汲み取っていたママたちもいました。

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本当のことだからって、何でも言っていいわけではない

『性格による。私なら「無痛分娩にしてよかったよね〜」と盛り上がるけど、なかには「全然無痛じゃない。出産が楽なわけないじゃん。ムカつく」と思う人もいるのかもしれない。同じ言葉でも笑う人もいれば怒る人も落ち込む人もいるよね。この件に限らず』

『そのママ友は無痛分娩の話をしたくないとわかったのだから、今後はその話題は出さないようにすればいい。それに本当のことだから何でも言っていいわけじゃないよ』

『私も両方経験した! 確かに自然分娩より楽だけど、私は無痛分娩でも陣痛を経験したし、出産前に吐き気もあって大変だったから「楽だよ! 最高だった!」なんて絶対に言えない。あなたは楽だったのかもしれないけど、そうじゃない人もたくさんいるよ』

投稿者さんは「楽なものは楽と言っていいですよね?」と、ママたちに自分自身の発言が正当であったと認めてほしい様子です。しかし出産に限らず、人によって物事の感じ方は人それぞれ。「自分がそう感じたから他人も同じように感じたはず」と捉えるのは視野が狭いのではないでしょうか。ましてやお産は千差万別です。お友達は投稿者さんの「あなたも私と同じだよね!?」とでも言わんばかりの共感を求める態度に引っかかったのかもしれません。今回の件は無痛分娩が楽かどうかという問題ではなく、相手への配慮の問題ではないでしょうか。またママのなかには「たとえ本当のことだとしてもなんでも言っていいわけではない」と投稿者さんに指摘している人もいました。
投稿者さんとしてはお友達と無痛分娩の話題で盛り上がりたかったのに、それができなかったことが不満だったかもしれません。しかしお友達は無痛分娩の話題は話したくない可能性もありますから、ここでも人によっての違いが生まれていることが見て取れますね。今後もお友達といい関係でいたいのであれば、今回のママたちからの指摘を参考にして相手への配慮を考えてみてほしいです。

文・AKI 編集・佐藤さとな イラスト・ごぼふく

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
無痛分娩の人に無痛は楽だよって言って何が悪い?