<宛名マナー>「行」を「御中」に書き直すのを忘れちゃった!でも今どき意味を知らない人は結構いる?
メールやチャットツールの普及により、手紙やハガキを出すことが激減しました。年賀状でさえ、「もう出しません」宣言をした人もいるでしょう。今どきは宛名にまつわるマナーを知らないこともありそうです。
宛名を「御中」に書き直すマナー。最近は知らない親も多い?
本トピックがママスタコミュニティにあがったのは、受験真っ只中のシーズン。受験生が志望校に宛て、願書などを送付する時期でもあります。
『大学出願。宛名ラベルの「行」を「御中」に直すのを、すっかり忘れていた。マナーがなっていない、ダメ親でごめん……』
願書を送ったのは受験生であるお子さんではなく、投稿者さんだった様子。出したあとで「御中」に直し忘れたことに気づいたようです。
『そんなことくらいで結果には影響しないから、気にしなくていい』
投稿者さんを慰めるコメントがたくさん届きました。お子さんの受験にまつわることだったので神経質になったのでしょうが、これくらいの失敗はよくあることです。
『「御中」ってどういう意味? 直す理由がわからない』
コメントを寄せてくれたなかにも、この行為が何を意味するのかを知らない方がいました。「高校への願書を子どもたちが郵便局に出しに行ったとき、『御中』にせずそのまま出していた子がたくさんいて驚いたと、わが子が言っていた。知らない親もけっこういるのでは」というコメントもあります。
手紙やハガキを特定の個人に宛てて出す場合は、「様」。これはもう多くの人が知る通りです。「御中」は団体や部署など、組織全体を宛先にしている場合に使う敬称です。今回はマナーとして知っている方がほとんどでしたが、「本当に面倒」「わずらわしい」という声も多数。最初に「行」「宛」と書いてある部分を二重線で消し、「御中」と書き直します。もとの宛名が縦書きであれば縦や斜めの二重線、横書きであれば横の二重線です。
封筒の色は、クリアファイルは。願書の送付方法にまつわる諸説
『気になって調べてみたら願書を送る封筒は茶色ではなく、白色がいいんだって。知らなかった!』
改めて確認してみないと、知らないマナーもあるものです。現実的には願書の封筒が何色であろうが気にする学校は多くないと思われますが、新たに用意するのであれば白色もよさそうです。
『宛名の最後が「行」か「御中」かよりも、大学側からすれば中身の書類がきちんと揃っていることのほうがありがたいよ』
たしかに封筒の色や宛名よりもっとも重要なのは、書類が過不足なく揃っているかどうかです。
『開封する事務員さんは、封の開けやすさにしか興味がないと思う。レターオープナーが壊れるほど糊をガチガチにつける人のほうが、迷惑だよ』
「宛名の周りをセロテープでガチガチに貼り固めた封筒で願書を出したお父さんのブログを見たことがあるけど、それでも合格したって。大学側は本当に中身しか見ないんだなと思った」というコメントもあったので、合否に直接は関係しない可能性が高そうです。ただ、そこは書類を確認してくれる人への心遣い。わざわざ開封する手間のかかる方法で送るより、簡単に確認できる方法で送ったほうがスムーズなのは間違いありません。
『願書はクリアファイルに入れたほうがいいという話を、以前に見た。でもクリアファイルも、あとクリップもゴミになるよね。うちはどっちも使わずに出した』
ファイルやクリップについての言及もありました。使っていた場合、いちいち出し入れや取り外しをするのは手間がかかる気もしますが、なければないで書類がバラバラになりそうです。「余計なものは入れるなと言われた」「うちが出したところは『可能ならクリップ留めをして』と書いてあった」など、指定している学校もあるようです。
マナーよりも効率が優先?今どきの「御中」事情は
コメントをくれたなかには、以前大学の事務局で働いていた、つまり願書の確認を実際に行っていた方からの声もありました。
『ファイルはあってもなくても、どちらでもいい。入れてあると紙が折れないからいいと思うよ』
最近は封筒に入れる書類が高校からの調査票1枚のみ、という場合もあるようです。ペラ1枚では折れやすいので、クリアファイルを活用するのはアリかもしれません。いずれにしても「使わないで」「使って」など学校からの指示がある場合は、それに従うのがベター。指示がなければ自己判断でかまわないのではないでしょうか。
また「御中」について、最近の傾向を教えてくれるコメントもいくつかありました。
『以前受けた学校では、往復ハガキに書く返信用のうち子の宛名も「様」で書けと指示があった。他学校からもらった封筒には、こちらが送る宛名に最初から「御中」とあった。学校側もそれほど気にしていないと思う』
ほかにも「わが子が受験した大学では『御中への書き直しは不要』という注意があった」「学校のホームページから宛名を印刷したら『御中』で出てくるところもある」といった、興味深いコメントが。
『大学事務は短期間に何百、何千人分の書類をさばくんだよ。そんなところ1ミリも見ていないよ』
それが事実でしょう。タイパ・コスパの時代に、「御中」は不要になりつつあるのかもしれません。コメントにもあったように、今どきは「御中」に直すマナーを知らない子も多そうです。とはいえそれは、わが子が将来社会に出たとき必要になるであろうマナーでもあります。学校への願書を出すときは、それを教えておくのにちょうどいいタイミングではないでしょうか。
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- 大学出願 「行」→「御中」