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「地雷に気を付けて!」命がけのゲーム?海外ポケモンGO事情

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ついに日本でもポケモンGOが配信されましたね! 誰もが予想したとおり、配信が開始されたとたんに大人も子ども関係なく街のあちこちで夢中になってプレイ。もはや社会現象となってしまったポケモンGOですが、多くの人たちが楽しく遊ぶ反面、さっそく事故やトラブルも続発しているようです。とくに先行して配信された欧米諸国ではそのレベルが段違い。文字通り「命がけ」でプレイする人たちも少なくないようです!

ポケモンを探して地雷原に突入!?

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旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナという国は、1990年代に続いた激しい民族紛争の結果、国内にまだ10万個以上の地雷が残されており、55万人が地雷原のすぐ近くで暮らしています。

2016年7月19日、ボスニアで地雷除去活動をしているNGO団体が「ポケモンGOを地雷原でプレイしないで!!」と呼びかけました。この団体によると、ポケモンGOに熱中するあまり何人かのプレイヤーが地雷原に侵入したのだそうです。

地雷原にはもちろんロープや柵が張られていて「地雷:立ち入り禁止」などの看板がかかげられています。でも夢中でプレイしているとそんなものは目に入らないのでしょうね。スマホゲームをしていて本物の地雷を踏んでしまった……、そんな恐ろしいことが現実にならないことを祈るばかりです。

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イラクの戦地でも!

中東イラクの北部でテロリストとの戦闘を繰り広げているアメリカ人の傭兵も、戦闘中にポケモンGOをプレイ。自分のマシンガンとポケモンを一緒に写したスクリーンショットをフェイスブックに投稿し、話題になりました。
「ここは電波が弱くてプレイが大変だぜ!」と彼はコメント。戦争とスマホゲームと自分の命をどう考えているのかと、世界中があきれ返りました。

「ポケモンGOを介して、個人情報の特定だけでなく、軍事上の重要な機密事項が一瞬にして世界中にばらまかれてしまう可能性もある」と懸念する専門家もおり、これは笑い事ではすまされないかもしれません。

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子どもが引き起こす事件も

またアメリカでは、プレイ中に他人の住居に入り込み強盗と間違えられて撃たれたり、ポケモンGOのアプリを利用してターゲットを誘い出す強盗殺人事件も起きています。いずれも10代の子どもたちが関係したものです。

イギリス北西部のマンチェスターでは、子どもたちが街中でプレイ中にスマートフォンをひったくられる事件が連続して起こり、15歳の少年が逮捕されました。地元警察は、今後子どもたちがより高度で深刻な犯罪に巻き込まれる可能性があるとして、警戒体制を強化し子どもたちに「自分が普段行かないような場所には決して足を踏み入れないように」と警告しています。

ゲームの世界と現実の世界

ポケモンGOの一番の魅力は、自分がいるこの世界にゲームのキャラクターが現れてくれること。けれどそれは同時に、ゲームと現実との境界をあいまいにしてしまうことにもなります。とくに子どもは、そのあいまいさに溺れてしまいがち。

先のマンチェスターでは、警察が親たちに向けて「スマホゲームによってどんな危険にさらされる可能性があるのか、子どもたちに話してあげてほしい。話し合うことで、彼らを『現実の世界』に引き戻してあげて」と呼びかけています。

日本でもこれからいろいろと事件やトラブルが増えていくかもしれません。何が起きるのか想像もつきませんが、子どもたちのためにも、間違っても「命がけのゲーム」にならないようにしたいものです。

文・編集部

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