とあるYahoo知恵袋が号泣を生んだ!「お母さんは今日もあなたが大好き」
今から約5年前のYahoo知恵袋にて投稿された内容をご紹介します。タイトルは「お母さんは今日もあなたが大好き」。日常のほんのひとコマからの気づきの文書ですが、その気持ちに共感する人が続出! 色々な想いを抱えながらも、毎日一生懸命子育てをしているママたちへ贈ります。
始まりは、自転車の後部座席の取り外しから……
この文書は作者の子どもが大きくなり、もう使わなくなった自転車の後部座席を取りはずそうとするところから始まります。しかし、長く使っていたネジはさび付いてなかなか取れません。一生懸命ネジを取りはずそうとしている時に、ふと子どもとの思い出が蘇ります。
“うちの息子は中学生になりましたが、
あの子が小さい頃は今のようにいろんな種類のおしゃれな子供用座席って
あまりありませんでした。金属製のカゴのような、簡単なものです。
息子が小学生になった時、
もう、乗せることはないからと、その座席をはずしたんです。
長く使っていたのでいたるところが錆び付き、ドライバーを使ってもなかなかはずれない。
必死になってはずしながら一息ついたとき、急に涙が溢れてきました。私は車の運転が出来ないので、
息子とどこかに行く時にはいつでもこの自転車と一緒でした。”
この「いつも一緒」という言葉。毎日慌しく過ごしていると、この言葉の尊さをつい忘れがちになってしまいます。いつも一緒だと、一緒じゃなくなる時のことなどなかなか想像できませんものね。
ママは毎日毎日子どもの事を考えている
そこから今まで当たり前だった日常の思い出が浮かびます。春夏秋冬、ありふれた毎日だったけどお母さんは毎日一生懸命子どもと過ごしてきました。
“具合が悪くて小児科に行く時、
寒くないようにバスタオルで息子をくるんでここに乗せたな、
幼稚園バスに乗ると気持ちが悪くなるからと、
毎日二人で歌を歌いながら幼稚園に向かったな、
春は桜を見上げながら、
夏は汗びっしょりになって、
冬はだるまさんのようにモコモコにさせて、
いつも二人、この自転車と一緒だったな・・・。
「ママ、あのね・・・」
「ママ、おなかすいた」
背中から、いつも息子の声がしました。
毎日何気なく、当たり前のようにしていたことがもうできないんだ、と思ったら
涙が止まらなくなりました。”
子どもを自転車の後ろに乗せて幼稚園までの15分間、毎日おしゃべりしたり、歌を歌ったり、時には怒ったり…。今まで「当たり前」だった「自転車」の時間が「親子の時間」なのだな…と、改めて思い知らされました。
後部座席を取り外したら、「あの時」にはもう戻れない
投稿者は当たり前だった日常の中で、「早く何でも一人で出来るようになって欲しい」と考えていました。しかし、自転車の後部座席が取れると同時に、そんな風に思っていた時間こそがもう戻ることのできない大切な時間だったということに気付きます。
“早く大きくなればいいのに、
何でも一人でできるようになればいいのに、
早く自分の時間がほしい、
早く……。
ずっとそう思っていたはずなのに、本当に寂しかった。
今はどんなに望んでも、あの頃に戻ることは出来ません。
錆び付いたカゴがとても愛しいものに見えました。
長い間、ありがとう。これからもママがんばるよ。
そう言ってさよならしました。”
子どもを自転車に乗せている誰もが、いつかは通る道ですね。子どもを自転車に乗せられている事が愛おしく感じられます。
忙しい毎日を過ごしていると、「今」という時の大切さに気づけずに過ぎてしまいます。この投稿を読み終わった後「また明日から頑張ろう!」と素直に思えました。ふと足を止め、子どもと近い位置で過ごせる「今」に感謝していきたいですね。