6月11日スタート!東京都「018サポート」申し込みが簡単になったので試してみました
子どもの育ちを切れ目なく支援するため、東京都が昨年度にスタートした「018サポート」。その名の通り都内在住の0歳〜18歳までの子どもを対象とした、ひとり当たり月額5,000円が支給される子育てサポート事業です。2024年度に新たに対象となる人の申請受付は、6月11日よりスタートします。
なお、令和5年度に申請・受給していて、氏名・住所などの情報に変更がない場合は改めての申請は不要です。
月額5,000円支給。申請手続きが簡単に
「018サポート」は2024年度中に都内に住所を有する、または有していた(原則)子ども本人が対象となります。支給年齢は0歳から18歳に達する日以降の最初の3月31日までのあいだ。所得制限はありません。
子どもひとり当たりの支給額は月5,000円となり、都内に在籍する(していた)月数に応じた額が支給されます。なお前年度は1年分が一括で支給されましたが、2024年度は年3回に分けた支給に。支給時期は8月、12月、4月の3回を予定しています。
2024年4月末の段階では、対象者の約92%となる約183万人が申請を完了した「018サポート」。そのなかの9割が電子申請を利用しました。しかし申請方法を面倒に感じた人もいたようで、「申請書類をマスキングするのに手間がかかる」「保護者と子どもの家族関係を示す書類の準備が大変」などの声が寄せられたといいます。申請に30分以上の時間がかかった人は約48%と、全体の半数近くになりました。
そうした申請の負担を軽減するため、2024年度はマイナンバーカードをスマホにかざして申請する方法を、新たに導入することになりました。これは親と子のマイナンバーカードをかざすことで親子関係の自動判定を行うはじめての試みであり、家族関係を証明する書類の提出を省略することができます。
わずかな手間で完了する、マイナンバーカードを使ったオンライン申請
マイナンバーカードをスマホにかざすことで申請できる、便利な申請方法が6月11日よりスタートします。
利用できるのは、以下の3つの条件に当てはまる場合です。
1. 親(申請者)と子ども(対象者)がどちらもマイナンバーカードを持っている
2. 親または子がマイナンバーカードに公金受取口座を登録している
3. 親子の住民票の住所地が都内にあり、同世帯である
親子のマイナンバーカードをかざし、それぞれの4桁の暗証番号を入力することで申請可能となります。また、手続きにはマイナポータルアプリが必要です。はじめて使う人は申請手続きの途中でも、アプリのダウンロードが可能。公金受取口座の登録が済んでいない場合はアプリにログイン後、あらかじめ登録をしておきましょう。
編集部で実際に試してみたところ、わずか5〜10分で申請を完了できました。親と子のマイナンバーをかざすだけなので、本当に簡単。ステップの一つひとつで丁寧な案内が出るので、それに従っていけばスムーズに「申請」までたどり着けるはずです。
郵送など、それ以外の方法でも申請可能。昨年度よりも簡単に
従来の方式(本人確認書類の画像2点のアップロード、または郵送)での申請も受け付けます。
その際に用意するのは、以下のものとなります。
1. 申請者(マイナンバーカード、または運転免許証・健康保険証・パスポートのうちの2点)
2. 申請者と子どもが家族であるとわかる書類(健康保険証など)
3. 申請者の銀行口座がわかる書類
スマホ・パソコンからの利用も可能です。また住民票上の住所が都外の人、親と子が別世帯の場合も利用できます。東京都ではこうした従来の方式についても見直しを行ったため、昨年度よりも簡単なステップで申請できるようになりました。
「チルドレンファースト」の社会の実現を目指し、実効性のある子ども政策を推進している東京都。今後も組織や行政の垣根を超え、便利で快適な子育て支援サービスを推進していくとのことです。
取材、文・編集部