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余震多発時、自転車での移動は要注意!

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頻繁に余震が続く場合は自転車よりも徒歩での移動を

東日本大震災が起きた日、電車が止まり、バスやタクシーには長蛇の列ができました。そんな時、活躍したのが自転車でした。自転車があれば徒歩に比べて長距離の移動も非常に楽です。そのことが頭にある人は、今回のような大きな地震が来た時は、自転車の有効性をとっさに思い出すかもしれません。
ただし、今回のように震度5以上の地震が多発しているような場合は、自転車での移動は危険を伴います。地震が来た時、地面が激しく揺れます。そんな時、自転車に乗っていたら転倒する可能性は非常に高くなります。とくに子どもをのせての移動は大変危険です。こんな時はできるだけ徒歩での移動をオススメします。

自転車での移動が必要な場合は押して歩く+子どもは前抱っこ

ただ、そうはいっても避難所への移動時、買い出しなどの時など、避難用の荷物を詰めた大きなかばんを抱えて子どもを連れて歩くのは大変です。そんな時は自転車には荷物だけを乗せて子どもは自分の脇を歩かせ、自転車は押して歩きましょう。
子どもが小さくて歩けない場合は、上からの落下物に備えて前抱っこをしましょう。念のため、抱っこをしていても子ども用ヘルメットはつけておきましょう。

やむなく子どもを乗せる場合は、後ろのシートよりも前かごに

また、4歳や5歳の子など、抱っこするには大きすぎるし「疲れて歩けない」というような場合は、ちょっときつくても後ろのシートよりも前カゴに座らせましょう。万が一揺れに耐えきれず自転車が転倒してしまった場合、後ろのシートは直接地面に体を打ちつける可能性がありますが、前カゴの場合は全身がカゴで守られているうえに、両サイドにハンドルがついているため、倒れた時に地面との間にわずかな隙間ができ、いくぶんか衝撃を和らげてくれます。

歩道橋を渡る時は必ず子どもを自転車から下ろして歩かせる

平坦な道では、子どもをシートに座らせ自転車を押しながら移動していても、歩道橋では必ず子どもを自転車から下ろして歩かせましょう。歩道橋の上は、ちょっとの揺れでかなり大きく波打ちます。子どもを乗せて歩いていたら高い確率で自転車ごと転倒します。なので、子どもがどんなにぐずっても、歩道橋を渡る時だけは絶対に自転車からおろして歩かせてください。
震災時、便利な移動手段としてのイメージがある自転車ですが、子どもを連れての移動にはいつも以上に気をつけてください。

文・長瀬由利子

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