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【ワーママのお金の話・第1回】誰でも挑戦しやすい貯金のコツと方法は?

特別案件ヤフー01
日常生活で欠かすことのできない「お金」。子どもの学費や自分たちの老後の資金を考えたいと思いつつも、お金のことは難しい……と躊躇(ちゅうちょ)している人もいるのではないでしょうか。貯金だけでは安心できない時代において、お金に不安のあるママたちが何をすればいいのか、ママスタセレクトは日本最大級の金融情報サービスである「Yahoo!ファイナンス」の責任者である今成麻美可さんにインタビュー。1児のママでもある今成さんが、働くママならではのお話を聞かせてくださいました。
【ママスタセレクト】Yahoo!ファイナンス様_今成様プロフィール

貯金のコツは「目の前に小さな目標を作って貯める」その方法は?

――老後の資金は足りるのだろうか、子どもの学費はどのくらい貯めておくべきなのだろうか等々、お金に関する不安は尽きません。2019年には、老後30年間で約2000万円が不足すると試算された「老後2000万円問題」も話題にあがりました。お金を貯める場合、何から始めたらよいですか?

今成麻美可さん(以下、今成さん):老後2000万円問題は、確かに衝撃的でしたね。金額が大きいだけにインパクトも強かったでしょう。ニュースを聞いて「2000万円を貯めよう」と考えるママさんもいるかもしれませんが、ママたちにとっての老後はもう少し先の話です。学費や老後資金を貯めるためには、まず短いスパンで区切って目標を立てるとよいと思います。

――短いスパンで区切るとは、どういうことですか?

今成さん:貯金の小さな目標金額を立て、それを確実にクリアしていくということです。私の話をすると、4月に子どもが小学校入学だったので、秋口あたりから制服代など入学に必要なお金を計算し、お金を貯め始めました。貯まったお金は、結果的に子どもの入学費用として充分な額になりました。
いきなり最初から大きな貯金額を目指すと、それを達成するまで時間がかかりますし、途中で挫折してしまうかもしれません。

――今成さんのように、子どもの入学式などイベントで区切るのはよい方法ですね。お金を貯める方法としては、金融機関の自動引き落としを使った貯金もあると思いますが、活用法としてはどうでしょうか?

今成さん:自動引き落としで貯金を行うと、その分のお金はないものとして生活ができますね。しかし引き落とす額をあらかじめ計算しておかないと、生活が苦しくなってしまうこともあります。まずは数ヶ月間、月末に残っている金額を確認し、それから自動引き落としの金額を決めるとよいと思います。

共働き夫婦、お金の管理は別にするべき?

――お金の管理は、夫婦で分けた方がよいのでしょうか。今成さんはどうしていますか?

今成さん:私は夫とは別に管理をしています。共働きの家庭では、家事や育児の分担で調整ごとがたくさんあると思います。それに加えて、自分の使いたいお金に関して了承を取ったりお金の調整ごとが増えたりすれば、負担も大きくなると感じるからです。快適な生活を送るためにも、自分の分は自分で管理をした方が私はラクと感じています。

――旦那さんを信用できるからこそ、できる方法ですね。

今成さん:それぞれで責任を持つということなのでしょうね。わが家では“生活費”をお互いに支払い、その他のお金は各々で使いみちを決めています。そうしておけば少なくとも生活ができない、子どもの教育費が足りないということは起こらないと考えているためです。

しかしお金の管理の仕方や考え方はさまざまなので、お互いの収入をいったんまとめて家庭のお金とし、そのなかで使いみちを話し合う方法もよいと思いますよ。

――将来が不安だという理由から、無理をしてでも貯金を頑張ろうとする夫婦もいそうです。

今成さん:生活が苦しくなって、家庭内もギスギスしてしまうようでは本末転倒です。どうしても生活費を切り詰める必要があるならば、期間を区切るとよいと思います。短期で考えれば頑張りやすいですが、逆にいえば、老後のために何十年も我慢をするのは辛いでしょう。自身にとって無理のない期間を定めて、目標がクリアできたら新しい目標を作る。そのような循環をつくればモチベーションも下がらずに続けられるのではないでしょうか。

編集後記
子どもの教育資金に自分たちの老後資金と、ママたちがお金を必要とする場面はいくつもあります。不安ゆえに焦ってしまいますが、まずは「少しずつ期間を区切って貯める」を意識するとよさそうです。次回は投資資金の作り方についてお話をうかがいます。

取材は2024年2月に行いました。記事の内容は取材時点のものです。

第2回へ続く。

取材、文・川崎さちえ 編集・すずらん イラスト・金のヒヨコ

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