<旦那は、必要ナイ!?>娘を助けすぎていた?「見守ること」も親の務め【第9話まんが:母の気持ち】
前回からの続き。ひとり娘のマホはレイジ君と結婚して、このたび赤ちゃんを出産しました。名前はミナミといいます。里帰り出産をして、現在わが家で生活をしているマホとミナミ。娘が産んだ孫は、本当に目に入れても痛くないほどかわいくて仕方ありません。自宅に戻る予定が延びて、現在ミナミは生後3か月。私たち夫婦は正直、マホやミナミに帰ってほしくありません。しかしとある週末、わが家にやってきたレイジ君が怒りながらマホに「帰ってこい」と言いだしたのです。
私たちはマホやミナミに帰ってほしくなかった。ずっとこの家で一緒に子育てをしていたかったのです。かいがいしく面倒をみて自分の娘を助けるのは、親の愛情だとすら思っていました。しかしレイジくんは言ったのです。「早くレイジ君のところに帰りなさいと言ってあげるのが、親のやさしさなんじゃないでしょうか」その言葉にドキッとしました。私たちはマホが母親に、レイジ君が父親になるのを妨げてしまったのかもしれません。
ミナミが眠ったタイミングで、私たちはリビングに移動して話し合いをしました。レイジ君はこちらに向かって頭を下げ、現金が入った封筒をテーブルに出します。
産後の滞在は私たちの希望もあって受け入れたことです。「お金なんてもらえない」という言葉がのどまで出かかりました。ただマホはもう、私たち親とは別の家庭を持っているのです。これも娘家族の自立の証……。そう思い、私たちは静かに封筒を受け取りました。
マホが困らないよう、悲しまないよう……。可愛い娘のためにこれまで私たち夫婦は、いつだって先回りをして動いていました。しかしマホが自立して生きていくためには、ときには困難に立ち向かうことも必要なのでしょう。私たちのやさしさはマホのためになっていないと、レイジ君は気づかせてくれました。マホを信じて見守ることも親の務め。つくづくマホはいい人と結婚をしたと思います。きっとレイジ君となら、さまざまな困難を乗り越えていけるでしょう。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・煮たまご 作画・りますけ 編集・井伊テレ子