いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<約7割が知らない>「おやじの会」ってなに?参加するメリットと貴重な体験談<ママのリアル調査>

591_旦那_善哉あん
共働きの世帯が増え、子育てに積極的に関わるパパたちも珍しくありませんね。そんなパパたちが活躍する「おやじの会」を皆さんは知っていますか?

おやじの会とは、地域や学校と連携しながら、さまざまな体験活動やスポーツを行う会です。地域によってはPTAと同等と見なされているところもあるそう。PTAが母親中心の活動となりがちであることに対し、父親が学校教育に関われる場として誕生しました。地域によっては、「おやじの会」ではない他の名称で活動しています。

今回ママスタセレクトでは、おやじの会の存在を知っているか、参加しているかについてのアンケートを実施しました。選択肢には「知っている(家族や自身が参加している)」「知っている(参加はしていない)」「知っている(地域や学校にはない)」「知らない」の4つを設定。450人を超えるママたちが回答を寄せてくれました。

7割近くがおやじの会を「知らない」「初めて聞いた」という結果に

202403_おやじの会について
アンケート結果をみると「知らない」と回答した人がもっとも多く、全体の67.7%に達しました。

『聞いたことないです』

『知りませんでした。いろんな集いがあるものですね』

大多数は「知らない」「聞いたことない」と答えました。おやじの会の存在すら知らなかった人が多くいるということですね。

『知らなかった。でももう少し良い名前にならないかな?』

こんな率直なコメントも寄せられました。たしかに「おやじの会」というと多少古き良き時代の雰囲気が感じられそうですね。

おやじの会を「知っている」と答えた人は約3割

知っているが参加していない

一方でおやじの会を知ってはいても、必ずしも参加しているわけではないようです。「知っているけれど参加していない」と答えた人は18.8%。「知っているが地域や学校にはない」と答えた人は9.8%となりました。

家族や自身が参加している人はわずか3%

「家族や自身が参加している」と答えた人は3%にとどまりました。「コロナ禍で活動がなくなった」という声も聞かれたので、参加したくてもできない、と考えている人もいるのかもしれません。

おやじの会の活動の場は2つ

select_question_202403_記事用おやじの会

おやじの会の活動は地域や時代によっても多岐にわたりますが、現在の活動は大きくわけて「地域での活動」と「学校での活動」にわけられるようです。

地域を盛り上げるパパたち

『地域のお祭りなどで屋台を出しているのを見た』

『お祭りでの出店やパトロールをしてくれている。お揃いのTシャツを着ていたような気がする』

『一部の自営業の方が活動している感じで、市の青年団みたいな様子』

お揃いのTシャツに青年団のような活躍ぶり。想像するだけで楽しい雰囲気が伝わってきますね。

わが子が通う学校を盛り立てるパパたち

もう1つは自分のお子さんの通っている学校を盛り立てる活動です。

『イベント大好きなパパさんたちが活動してくれて、いつも大盛り上がり。助かっています』

『学校内のイベントを主催してくれる』

『ハイキングやもちつき大会を主催してくれている』

学校を母体としながら、アクティビティを企画・運営しているおやじの会は少なくないようです。筆者の義弟も姪の小学生時代、夏休みに小学校での校内キャンプを企画していました。「体育館でお友達と寝泊りした経験は最高だった!」と姪っ子たちは今でも嬉しそうに語ります。わが子の思い出作りにも一役買っているということですね。

おやじの会に参加するメリットは?

「おやじの会」は父親同士の交流が深まる良さがあります。ママたちはわが子が入園・入学や、それ以前の母親学級の頃からなど「ママ友」をつくる機会に恵まれるでしょう。ですが、パパたちはなかなか「パパ友」に出会えません。そんななかでも、おやじの会であれば自身や子どもの年齢、職業とは関係なく「パパ」同士として出会えるのです。父親には父親の悩みや愚痴、楽しみもあるでしょう。それらをおやじの会の仲間と共有することで、新たな世界も広がるのではないでしょうか。さらに父親たちが、地域のイベントやボランティア活動に加わることは、住んでいる地域の活性化にもつながるかもしれませんね。

「おやじの会」は子どもに与える良い影響も

子ども目線でみても「おやじの会」の存在はいくつかの長所がありそうです。
1つ目は父親の積極的な参加に子どもが喜ぶ、という点です。筆者の息子の学校にも父親が主体となった「おやじの会」が存在し、年に3回イベントを実施していますが、子どもたちは自分の父親や友達のお父さんが参加することを、とてもとても喜びます。その喜びようにママたちは「私たちも役員やボランティアで学校に貢献しているのにね」と思わずぼやいてしまうほど(笑)。それほど子どもたちにとって「パパが参加する」ことは特別なのだろうな、と感じます。
2つ目は父親の社会貢献活動は子どもにとって良い見本となる、という点です。核家族の家庭が増え、近隣との関係が希薄になりつつある現代。「おやじの会」で活躍する父親の姿は、子どもにとって頼もしい存在、良い見本として映るのではないでしょうか。

子どもの健やかな成長には家族以外の大人の力も欠かせません。学校の先生や友達の親だけでなく、地域のおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんに見守られ、影響を受けながら育っていくことは大切でしょう。「おやじの会」はそのための一翼を担うともいえるかもしれません。

【アンケート概要】
総回答数:468票
調査方法:インターネット
調査月:2024年3月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

【人気】の記事:ほかにもママたちの気になる回答結果は……?

文・編集部 イラスト・善哉あん

関連記事

<お母さんの娘、やめます!>女手ひとつ、必死に育ててきた私。楽しみは「娘の帰省」【第1話まんが】
私(ヨウコ)には娘が2人います。長女のミユキ(28歳)と次女のアヤ(21歳)です。夫が10年前に他界し、女手ひとつで子どもを育てることは容易ではありませんでした。特にミユキのことは何かと頼りにしてしま...
PTAの係や役員はどうやって決めるのが理想?1,700人超のママたちの本音と実態とは<ママのリアル調査>
お子さんの通う園や学校で、役員を引き受けた経験のあるママもいるでしょう。「仕事量が多すぎる」「役員の仕事でプライベートの時間が削られる」など、否定的な声が聞かれがちなPTAなどの活動ですが、そもそ...
パパの育休取得の実態。男性の育児休業について子育て中のママたちが感じることは<ママのリアル調査>
男性の育児休業取得率は依然として低く、令和元年の推移では女性の8割が取得するのに対し、男性は1割にも満たない状況です。旦那さんにも積極的に子育てに関わってほしいと願うママがいる一方で、実際には育休...