DJ KOO:第2回 娘がはじめて描いた絵は、お守りにして持ち歩いています
DJ KOOさんへのインタビュー第2回目となる今回は、この春から高校2年生になるという娘さんとの関係についてお聞きします。
お子さんは思春期まっただ中かと思いますが、その大変さは感じますか?
今のところないですね。警戒心が薄いというか…のんびりしているんだと思います。
「パパとは一緒に歩きたくない」とか?
あ、ないですよ。最近は友達と一緒にディズニーランドなんかにも行くようになったんですけど、必ずお土産も買ってきてくれますし。この前も「ちょっと待ってて」とお土産を持って自分の部屋に行くので「何をしてるのかな?」と思っていたら、値段のシールをはがしていたんですよ(笑)。なるほどね、と感心しました。
パパがテレビに出ていることに関しては、何か言いますか?
応援してくれています。小学校の頃からずっと授業参観も学校行事も参加しているので、娘のお友達も僕のことは普通に知っているんですよ。以前は「ひーちゃんパパ」と呼ばれていたんですけど、最近ありがたいことにバラエティに出していただく機会が増えたこともあって「昨日、KOOさんテレビに出ていたね」という会話になってきたそうです(笑)。近頃は僕が学校に行くと「キャー!」とか言われたりするんですよ…うん、うれしいものですね(笑)。
(笑)そうなんですね! KOOさんは授業参観にも行かれるんですか?
学校に行くチャンスってそう多いわけじゃないので、機会があれば必ず参加させてもらっています。小学校のときには頼まれて、一度音楽鑑賞会のプロデュースをやらせてもらったこともありますよ。協力させてもらえることがあればいくらでも、と。
小学校の頃の授業参観は緊張しましたね。僕が失敗して子どもにイヤな思いをさせちゃいけないと思って。中学高校になって、やっと楽しくなってきました。毎回行っているので、「もう来なくていいよ」と言われそうなものですけどね。「もしバツが悪かったら、そう言って」と娘に言ったこともありますけど、「大丈夫」って。
「来ないで!」と言われたという話はよく聞きますね。
そこが不思議ですよね。娘にじっくり聞いてみたいです。学校行事も授業参観も、小学校から高校まで全部出席しているので。しかも1時間目から6時間目までずっといますから。
えっ、皆勤賞ですか?
はい。平日なので他のお父さん方は少ないですけどね。でも学校に行くと新鮮だし、こういうものを使って勉強しているのかってわかるし。よく教室の後ろに子どもたちの掲示物が貼り出してあるじゃないですか? その中で娘のものを探し当てるのもおもしろいんですよ。あとは学校の中にいる子どもの姿とか…やっぱり家の中とは違っていたりもするので、見ているだけで楽しいんです。
娘さんの大ファンなんですね!
もともと何でも取っておくタイプなんですけど、娘のものは何でも残してあります。お腹の中にいたときのエコー写真とか。産婦人科の先生に「もし可能なら、もう1枚撮ってもらえますか?」とお願いして、1枚はキープで1枚は保存用に。折り紙とか、作ってくれたものは全部取ってありますよ。
あとは子どもが一番最初に留守電に入れておいてくれた声とか…まだ言葉になっていない喃語ですよね。それはスタジオでCDに焼きました。かわいい言い方をすれば、そういうものはみんな宝物なんですよ。最近では子どもが修学旅行で日光に行ったときに買ってきてくれた、小判のキーホルダーとか…。
ああ、よくお土産物屋さんで売っていますね。残してあるんですね。
持ち歩いています。それまでだったら「持つのにちょっと抵抗が…」と思っていたようなものでも、今は胸を張って持っています。しかもそういう自分が好きだったりもしますね(笑)。生まれてはじめて描いてくれた絵は、縮小コピーして財布の中に入れています。お守りにしているんですよ。
だからちゃんとお土産を買ってきてくれるような、よい娘さんに育ったんでしょうね。ちなみにそういう思い出の品はどうやって収納を?
けっこう整理しています。学校で描いてきた絵は全部額に入れているし。会社の倉庫を秘密で借りています…って、言っちゃったらもう秘密じゃないですけど(笑)。
子育ての基本はやはり愛情だなと思わずにはいられないお話ですね。秘密をバラしてしまいましたが、大丈夫だったでしょうか(笑)? 次回は奥様についてのお話をうかがいます。
(取材&文/鈴木麻子 撮影/石川奈菜)
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