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松橋周太呂:第8回 夏休み中に終わらせる! 子どもと一緒に楽しく大掃除

バラエティ豊かな家事術で話題の「家事えもん」こと松橋周太呂さんのインタビューコラムも、いよいよ最終回。今回は、松橋さんオススメの意外な“夏休みの大掃除”について教えていただきます。
“大掃除”といえば、年末にやるものというイメージが強いですよね。ですが、「実は夏こそ大掃除に向いているんです!」と語る松橋さん。この季節に掃除しておくべきスポットや、手間をかけずにキレイにできる掃除術を紹介していただきます。
日々家事に追われるママたちの負担を減らすため、夏休み中のお子さんたちが楽しくお掃除を手伝ってくれる、とっておきのアイディアも教えていただきました!

松橋周太呂さんが教える! 手間なく楽しい“夏休みの大掃除”術

  • 暑い季節にこそやりたい! 網戸のお掃除
  • あのアイテムでお子さんと一緒に流し台をピカピカに!
  • これで安心! カビないお風呂場のつくり方
「家事えもん」こと松橋周太呂さん
●松橋さんひとこと意外かもしれませんが、実は、寒い年末より夏の方が掃除に向いているんです。たとえば、油汚れは気温の高い夏のほうが油が温まり落ちやすいので、排水口・コンロ・換気扇は年末の大掃除まで放置しないで、夏の間に汚れを落としてもらいたいです(台所のお掃除術は第4回参照)。夏の大掃除は、終わった後のシャワーとかも気持ちいいんですよね~(笑)。しかも、夏休みで家にいる子どもたちに手伝ってもらえるとなれば、忙しいママはとっても助かりますよね。『終わったらプール連れてってあげる』と約束したりすると、はりきってやってくれるのですぐに終わるんですよ。

1.真冬はつらい網戸掃除。夏の間に終わらせよう!

「家事えもん」こと松橋周太呂さん 網戸 掃除

「家事えもん」こと松橋周太呂さん
●松橋さんひとこと窓や網戸の掃除を真冬にするのはつらいですよね。でも、暑い季節の窓掃除なら、お子さんたちも進んで手伝ってくれるはず!
夏休み中に終わらせたとしても、その後の半年でものすごく汚れるということはないので、夏の間に掃除をすることをオススメします。

●おうちアイテム編

使用するもの:
ボディタオル(使い古したもの)、セスキ炭酸ソーダ水

※セスキ炭酸ソーダとは?

重曹と同じようなモノですが重曹よりもアルカリが強く、タンパク質や油を浮かしたり分解する効果が高いです。粉や液体の状態で売っています。最近は、100円均一やドラッグストア、スーパーなどで重曹の売り場に置いてあります。

<やり方>

  1. セスキ炭酸ソーダ水を作ります。500~300ccの水に、セスキ炭酸ソーダの粉小さじ1を溶かし、スプレーボトルに入れて混ぜて溶かします(セスキ水の状態で売っているものでも可。また同様の作り方・比率で作った重曹水でも代用できる)。
  2. ボディタオルにセスキ炭酸ソーダをスプレーし、網戸の気になる汚れをボディタオルでかきだします。内側も外側も同様に掃除し、最後にキッチンペーパーや雑巾などで拭きあげて完了!

2.ゴム手袋で子どもと楽しくキッチンのお掃除!

●おうちアイテム編

使用するもの:
ゴム手袋、重曹

「家事えもん」こと松橋周太呂さん キッチン シンク 掃除

「家事えもん」こと松橋周太呂さん
●松橋さんひとことキッチンや流しなどのお掃除は、ラップをスポンジ代わりに使うことをオススメしましたが(第1回4回参照)、もう一つオススメなのが、ゴム手袋を使って磨く方法です。
広い面を磨く場合は、重曹をまいてゴム手袋をした手で磨きます。横・縦・斜めと、いろいろな方向から磨いてあげると汚れが落ちやすいんです。
この方法だと、お子さんも楽しみながら手伝ってくれそうですよね!
ゴム手袋は100均で買えるもので十分ですが、ハンドケアに気を遣っているママにはエステーの《ファミリー ソフト&ビューティーヒアルロン酸》(オープン価格・200~300円程度)もあります。ヒアルロン酸が入っているので、掃除をしながらハンドケアができちゃうんです。

3.これで安心! カビないお風呂場の「つくり方」

「家事えもん」こと松橋周太呂さん
●松橋さんひとことお風呂のカビって、いつでも気になるポイントですよね。みなさん、どのようにお掃除をしていますか? お風呂場のカビは、とにかく天井を掃除するのが大事。実は、カビは浴室が乾く過程で増えるんです。「ちゃんと換気扇をつけているから大丈夫」という人がいますが、乾かしている人の家こそ、カビをどんどん作ってしまっているんですね。厄介なカビができにくいお風呂場の掃除術をご紹介します!

●おうちアイテム編

こちらは、お手軽にカビ予防を済ませたいという方にオススメの方法です。

使用するもの:
アルコール除菌スプレーもしくはエタノール

キレイに見える天井にも、カビは潜んでいるんです。天井から降ってきたカビのせいで、お風呂場のカビはどんどん増えていく……。だから、掃除をしてもすぐにカビが生えてしまいます。カビの増殖元となる天井を掃除することで、掃除をする回数を減らせるんです!

<やり方>

  1. キッチンペーパーなどにアルコール除菌スプレーやエタノールを吹きかけ、お風呂場の天井を拭きます。手が届かない場合は、クイックルワイパーなどにキッチンペーパーを装着し、そこにアルコール除菌スプレーやエタノールを吹きかけて拭くといいですよ。
    ※浴室の清掃は足元が滑りやすいので転倒に気をつけて行うこと!
  2. カビは熱に弱いので、50度くらいの熱湯を、気になるところにシャワーで5〜10秒かけることで除菌します。このとき、シャワーが除菌する部分から遠すぎると、到達するまでにお湯の温度が下がるので、必ず近づけて行うこと。週一回で効果あり!
    ※火傷に十分注意してください。使用後は温度設定を戻すのをお忘れなく!

●スペシャルアイテム編

そして、松橋さんの一押しアイテムはこちら!
「家事えもん」こと松橋周太呂さん イチオシ カビ予防

「家事えもん」こと松橋周太呂さん
●松橋さんひとこと徹底的にカビを予防したいというママには、《ルック おふろの防カビくん煙剤》(オープン価格・400~600円程度)がオススメです。
このアイテムは、1度使うと銀イオンの煙が浴室全体を丸ごと除菌して、2ヵ月ほど防カビ効果が続くという優れもの!
「カビキラーで掃除をしても、すぐにカビが生えてくる……」と悩んでいる方は多いと思います。しかし、これは本当にカビが生えづらくなるんです。
焚くときに試してほしいのは、除菌したいものをお風呂場に一緒に入れておくという裏技。キッチンの排水口のざる、三角コーナー、エアコンや空気清浄機のフィルター、靴の中敷き、ぬいぐるみ、カーテン、折りたたみ傘など、直接肌に触れないものや口に入るもの以外ならなんでもOKです。
エアコンのフィルターの除菌にも使えますし、中敷きは臭くなりにくくなります。カビやすいレースのカーテンなども、防カビコートがしっかり守ってくれるんです。防カビされた状態で部屋に置いておけるので、子どものおもちゃにもオススメです。
1個500円近くする商品なので、どうせ除菌するなら、同時にたくさんのものを余すことなく除菌したいですよね(笑)。
※煙を吸い込まないよう注意してください
※使用中の缶は高温なので、直接手で触らないでください


全8回にわたり、ママたちのためにさまざまな家事術を伝授してくださった松橋さん。身近な日用品を活用したお掃除術に、夏休みシーズンにぴったりのお料理レシピまで、幅広いアイディアには毎回驚かされました。特に、松橋さんがオススメする「スペシャルアイテム」には、「そんなのあったの!?」と目を見張ったママたちも多かったのではないでしょうか。
最後に、連載を終えた松橋さんから、家事を頑張るママたちへのメッセージをいただきました。

「家事えもん」こと松橋周太呂さん バストアップ

松橋さん「いい商品は値段も高かったりするんですが、いろいろなアイテムを買って、結果お金をたくさん使ってしまうよりは、いいものをひとつ買う方が無駄がなかったりするんですよ。だから、いい洗剤、いいグッズ、いい調味料を、なるべく長持ちさせながら使ってみてほしいですね。ママたちが『やらなくちゃ』と思うより『やりたい!』と思えるような、毎日の家事が楽しくなるような方法をご紹介させてもらったので、これを機にぜひ試してみてください!」

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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