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くわばたりえ:第1回 育児が一番大変やった長男が、今、一番の私の協力者になってくれてる

現在、3児の母として日々育児に奮闘中のお笑いタレント・くわばたりえさん。2010年に第一子を出産後、初めての育児で感じる“辛さ”や“大変さ”を綴ったブログは、同じく育児に奮闘するママたちから大きな反響と共感を得ました。長男に続き、次男、長女を出産した今では、育児情報番組の司会を担当したり、数ヶ月に一度、ママたちを集めて“ママ会”を開いたりするなど、世の中のママたちの気持ちに寄り添ってくるママタレントとして支持されています。
このたびママスタでは、そんなくわばたさんに子育てについてのお話をたっぷりうかがいました。くわばたさんが語る“3人育児”の様子や、笑顔で仕事と育児を両立させるコツ、さらにママたちから寄せられたお悩み相談など、全8回に渡ってお届けします。

■2010年に長男をご出産されて、2013年に次男、そして2015年には女の子が家族に加わりましたね。3人目のお子さんは、もう1歳半になったとか。3人育児がスタートしてからのこの1年半、くわばたさんの育児ライフに変化はありましたか?

意外なことに、思っていたよりも順調です。
3人目を妊娠したときは、「うわぁ……」と思ったけど、出産までの間に上のお兄ちゃん2人が成長していたので、ちょっと楽になっていたということはあるかな。でも、大変なことは大変ですよ(笑)。

■一番上のお兄ちゃんは、早いものでもう6歳だそうですが、弟と妹ができてから変化はありましたか?

くわばたりえ

変わった~! 長男は今、ミニパパとしてすごく活躍してくれています。
たとえば、下の子たちをお風呂に入れてくれたり。自分がすごく見たいテレビがあるときでも、私が「お風呂入ってからね」と言うと、自分が入りながら、弟と妹のこともバーッと洗ってくれるんですよ。ちゃんと洗えてるかは知らんけど(笑)。
あとは次男のほうも、妹ができてからは自分のことを“お兄ちゃん”と言うことが増えてきたかな。「お兄ちゃんが半分あげる」とか、「お兄ちゃんが~」という言葉を自分で発しているから、自覚があるんやろうね。そういう意味では、上の2人にすごく助けられてますね。

■3人育児で、しかもお仕事もされているとなると、ものすごく大変なイメージがありましたが、お兄ちゃんたちがとても頼もしいですね!

大変は大変なんやで(笑)。長男が泣いたときなんかもう、一番頼りにしてるミニパパが崩壊しちゃうわけだから、すごく大変! ミニパパって言ってもまだ6歳だもんね。うまくいかないときには、やっぱりまだ泣いちゃうこともあるのよ。
でも、今のミニパパとして活躍してくれている状況は、本当に夢みたいだなって思います。私、一人目の育児が一番大変だったから、その子が今、一番の私の協力者になってくれているなんて、本当に嬉しいし、ありがたい。でも、そんな長男が一番甘えん坊やねん(笑)。

■3人育児の中でのお兄ちゃんの活躍、まさに理想的ですね

一言で「3人育児」と言っても、いろんな「3人」があるでしょ。
うちは、長男と次男が3歳差で、次が2歳差だったけど、年子が3人っていう人もいるだろうし、3つ子の人だっているかもしれないしね。だから、「3人」の良いところも、大変なところも人それぞれよね。
近くに頼れる家族がいるかどうかでも違ってくるし、うちの場合は、上の子がすごく手伝ってくれるのが支えになっているし……あとは旦那さんがどのくらい家事や育児をしてくれるかも大事よね。そう考えると、うちは、旦那さんの支えも大きいなぁ。

■そうは言っても、2人目のお子さんのイヤイヤ期と、産まれてきた赤ちゃんのお世話を同時進行となると、大変ではなかったですか?

それが重なると大変よね。うちは、長女が生まれるときに次男がイヤイヤ期だったけど、上のお兄ちゃんの存在で乗り越えられたの。
あと、3人もいると、イヤイヤにいちいちイライラしてたら何も進まへんのよ。たとえば保育園に行くときに子どもが「靴、履かない!」って言い出したら、「ほな、裸足で行こうか」と答える。そうすればこっちもイライラしないし、本人も喜んで行くんですよ。
1人目のときはいちいちイライラして、靴を無理やり履かせてたけど、なんで今みたいにできなかったんだろうって、あのころの自分が不思議になるときがあるよ(笑)。ほんまに余裕がなかったんやと思うわ。

■そう思えるのは、やはり子育ての経験を積まれたことが大きいですか?

経験……そうやね。2人目のイヤイヤ期を経験して、子どもにとっては「イヤなもんはイヤ」なんやなっていうのも分かりました。どんなにこっちが言い聞かせたって、子どもにとったら「わかっちゃいるけど……イヤ」なんだよね。
1人目のときに「時間がないから、ほなええわ! 好きにしなさい」と言えなかったのは、それで「僕がイヤだと言ったら、ママはYESと言ってくれる」と思って、わがままな子に育ってしまったらどうしようと心配だったから。でも、長男も次男もそんな風には育ってないかな。
「僕は、靴を履きたくない」と言われたら、「ほな、裸足で行こうか」と言ってあげる。そうしたら「ママは、僕の気持ちをわかってくれたんだ」となる気がするんです。3人育てて、やっとそう思える余裕が出てきたのかもしれないね。

■子どもの「イヤ」という気持ちを汲んであげることも大切ですよね。そんなふうに経験を重ねて、子どもへの対応も柔軟になってくるものですか?

くわばたりえ
こんな風に言ってても、もちろんイライラするときもあるし、「どうしても靴履け!」と言っちゃうときもありますよ(笑)。
出かけるのに「オモチャ持って行きたい」って言うから、小さいオモチャかと思っていたら両手に抱えるほど大きいのを持ってきて、「どうすんねん、それ!」って怒ったりね。
でもそういうときも、昔は怒ってイライラして終わりやったけど、今は大きいのは置いて行かせて、代わりに小さいおもちゃを3つくらい持たせてあげる、みたいな対応をする余裕ができたかな。

■その余裕を持つことが、なかなかできなくて悩んでいるママも多いと思います

ほんまに、毎日子どもに振り回されてる感じがしますよね。
「この時間ならいつも昼寝してるから、洗濯物干そう」と思って準備しても、そのときに限って寝ない!みたいなことが日常茶飯事なんやもん。
それに、大人になったら、人との対話でもだいたい話せばわかってもらえるし、わかってもらえなかったら、それを誰かに愚痴ったりできるじゃないですか。
でも、子どもはちゃんと話してもわかってくれないことだってあるし、誰かに愚痴ろうにも、「『あんたが産んだ子やん』って言われたらどうしよう」と思うから、安易に愚痴ることもできない。そうして、ひとりきりで内側に籠っていってしまうところもあるから。
だから結局、育児って「子どもが大変」と言うよりも、自分の気持ちのコントロールが大変なのかもしれないね。


大変な育児のなかでも、心に余裕を持つことが大切だと話してくれたくわばたさん。次回は、仕事と育児を両立するくわばたさんの、息抜きのコツについてお話を伺っていきます。お楽しみに!

(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)

くわばたりえ

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