<私はアッシー?>豪華な結婚式にするなら、私が節約してあげなきゃ!【第3話まんが:義母の気持ち】
前回からの続き。これは数年前の話です。次男のリクが結婚することになりました。リクと新婦のエリナさんは東京で働いていて、職場の同僚や上司、友人も東京近郊に住んでいるので、東京で式を挙げることにしたそうです。できれば地元で結婚式をしてほしかったのですが、まあ、職場の上司などを呼ぶ都合上、仕方がなかったのでしょう。それにしても困るのはお相手のエリナさんのことです。結婚式にかなり高い理想があるようで、ドレスや式場の装飾など、あらゆるもののグレードをどんどん上げていっているのだとか。いったい総額いくらかかるのでしょうか……?
リクたちの結婚式は、「こんなに豪華にする必要があるのかしら?」と言いたくなるくらいどんどんグレードをあげているようで金銭面が心配になります。余計なお世話だとはわかっていますが、つい言わなくていいことまで言ってしまいます。
エリナさんはアパレル関係の会社にお勤めだから、式をおしゃれでセンスあるものに仕上げたいのでしょう。結婚式は、なるべくお金を使わないように、できるだけ安くすませないと。あの2人は子どもが生まれたときのことまで考えているのでしょうか? 結婚式の後も、これからどんどんお金がかかってくるのです。
「母さんが心配してくれるのはわかるけれど、俺とエリナできちんと貯金してきた中から出すんだし、結婚式はエリナの夢でもあるんだから、あんまり口出ししないでよ」とリク。親の話なんて、聞く耳も持ちません。
エリナさんはバリバリ働く女性で、お給料もリクと同じくらい……と、前にちらりと聞いたことがあります。だからでしょうか、どことなく態度が大きく、結婚式のことでも一歩も譲ろうとしません。それに、エリナさんに直接なにを言っても、いつもこれです。彼女にはあれこれ言わせない「何か」があるのです。
「あなたのお母さん、うるさいんだけど」なんて告げ口された日には、またリクに怒られちゃう。口出ししないでとはリクからも言われているし。
どうにかして少しでも節約できないかしら? それでいてエリナさんにあれこれうるさく言われないように……何かいい方法はないかしら? 私の髪を短くすればヘアセット代は浮くかも。メイクも自分でして、あと削れるところは……いいアイデアが浮かびました。
「車で高速に乗って来るにしても、新幹線を使って来るにしても、どちらにしてもお車代が必要だよね」と、リクは私の姉・エミコ一家にお車代を出すと言っていました。そのエミコ一家をカイトたちの車に乗せてしまえば、その分はお車代が節約できます。 カイトたちはサナちゃんがいるからきっと車だろうし、ちょうどいいわよね!
うちのお父さんが「できれば当日お酒を飲みたい」と言っていたので、ついでに、わが家の運転はカイト、姉たちの送迎はフミさんにお願いすることになりました。
簡単に話がまとまったので、リクには「私の親戚のお車代はいらないわよ」とだけ伝えておきました。私は免許をもっていないので、カイトとフミさんが運転できる人でラッキーでした。全体からしたらお車代を節約なんてほんのわずかな額かもしれませんが、ムダなお金は1円でも使わないようにしてあげたいのです。きっとエリナさんがあまり気にしない部分(新郎親族の送迎や身支度など)で節約する分には、何も言われないはず。
我ながらいい案だと思います。引き続き、少しでも安くできそうな部分がないか探して、厳しく節約していきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・Ponko 編集・横内みか