<私のほうが上なのに?>家電もプレゼント?優遇されるイトコにモヤモヤが止まらない【第3話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私の名前はユリナ。30代半ば、独身です。地方の小さな町で生まれ育ちましたが、大学進学と同時に上京。自分で言うのもなんですが、私は大学でも有名な美人で、大学2年生のときには学内のコンテストで準優勝しました。芸能事務所からスカウトされたこともあります。つい最近まで東京で働いていましたが、30歳を過ぎたあたりからなにもかも上手くいかなくなりました。なので仕事を辞め、一時的に実家に身を寄せることに……。実家に戻ると、イトコのカスミがイケメンでお金持ちの旦那をつかまえて何不自由なく暮らしていることを知ります。地元の人たちも、カスミをちやほや。私より全てにおいて格段に劣るカスミが、あんな扱いを受けているなんて。激しくモヤモヤします。
カスミがどんな暮らしをしているのかを確かめるべく、私はカスミの家に乗りこみます。家は大きくて豪邸という感じですが、家の中は子どもたちのモノで溢れ、生活感たっぷり。うらやましさのカケラもなくホッとしました。話をしていると、カスミがタッパーに料理を詰めはじめました。「なにコレ?」
野菜や魚をもらったお礼に、手作りの料理をタッパーに詰めてお返しするのだといいます。えーウソでしょ……。
私ならデパートで買ったような高級感のお菓子の方が嬉しいです。さすがに貧乏くさいし失礼じゃ……と思った私は、良かれと思ってアドバイスしたのですが……。
「そうかな? みんな手作りの方が喜んでくれるんだけどな」とつぶやくカスミ。はぁ~……カスミは、ホンネと建前がわからないのでしょうか? お礼もキチンとできないなんて、親戚として恥ずかしく思います。しばらくするとカスミの子が「ママー! テレビが消えたよ」
「今日、田中のおじちゃんがテレビをもってきてくれるって言ってたから」と、子どもを諭すカスミ。テレビを持ってきてくれるってどういうこと?
テレビをタダでもらうなんてありえません! いったいカスミの何がよくて、みんなそこまでよくするのでしょう。顔もスタイルも冴えない、知的な会話ができるわけでもない、ただひたすらヘラヘラ笑っているだけのカスミを。ああ、私は今日、どうしてカスミの家に来てしまったのでしょう。余計に心が乱れ、さらに傷ついただけだったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・よし田 編集・Natsu