<20万が無駄に……!?>親の役目は「信じてあげること」娘に寄り添う決意【第8話まんが】
前回からの続き。
最近の話です。私は夫と中学3年生になる娘・ナオとの3人暮らしです。ナオの所属している吹奏楽部は強豪です。頑張って練習しているナオからお願いされて、中3になる春休みに20万円の楽器を買い与えましたが、その直後ナオは部活を辞めたいと言いだします。納得できない私と夫が理由を問いただすとナオは「もういい」と自分の部屋に戻っていってしまいました。
ヒートアップした夫は、ナオのことを「根性ナシ」と言います。けれど私は……
ナオがこれまで頑張っていた姿を知っています。「絶対にうまくなりたい」「自主練する」そんなふうに言っていた姿は絶対にウソではないのです。
ナオが突然「部活をやめる」と言ったことで、思わず「まずやめないで」というほうを選んでしまいました。ですが、親として話すべきは、きっと違うことでした。
ナオに何があったのかはわかりません。でも、頑張ってきたナオが「部活を辞める」と言い出すのは、きっと重大な理由があるはずなのです。そして話してくれないのは、なにか言えない事情があるに違いありません。
夫はまだ納得できていないようで、楽器について話し出しました。
春休み、新品の楽器を手にしていたナオは、本当にキラキラしていました。そのキラキラが失われる何かが、きっとあったのでしょう。
「頑張って続ける」ことを子どもに伝えてあげたい気持ちは確かにあります。でも、「続けたくない」「続けられない」という状況に子どもが陥ったとき、「それでもいいよ」と支えてあげるのもまた、親の役目なのではと思いました。
「20万円の新品楽器」は、私たちにとっても安いものではありませんでした。だから、ついこだわってしまったのですが……。
最初に部活を辞めたいと聞いたときは本当に驚いて、つい20万の楽器のことまで持ちだしてしまいました。もしナオがすぐに飽きて「やっぱり、やーめた」と言うようなタイプだったら話は変わってきたと思います。けれどナオは今までずっと真摯に部活に打ち込んできました。そんな娘が「もういい」と言ったのだから、その決断を認めてあげるべきだったのです。最初はピリピリしていた夫も、最後は私の言葉にうなずいてくれました。次にナオと話すときは、私たちの思いをしっかり伝えることにします。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子