<20万が無駄に……!?>娘に謝罪「根性ナシじゃない!」私たち夫婦の反省【第9話まんが】
前回からの続き。
最近の話です。私は夫と中学3年生になる娘・ナオとの3人暮らしです。中学3年生になる春休み、吹奏楽部に所属しているナオからお願いされて20万円の楽器を買い与えましたが、その直後ナオは部活を辞めたいと言いだします。納得できない私と夫が理由を問いただすとナオは「もういい」と自分の部屋に戻っていってしまいました。つい責めるような言い方をしてしまった私たち夫婦でしたが、もう一度ナオの気持ちに寄り添ってみようと思ったのでした。
私と夫が部屋に入っても、ナオは背を向けたままです。心を閉ざしている様子の娘に「さっきはごめん」「言いすぎた」と声をかけると、届いたようでした。
「ナオはいい加減な気持ちで辞めるって言ったわけじゃないのよね?」そう言うと、ナオは私たちのほうに振り向きました。泣くのをこらえているような表情を見て、いじらしいと感じます。
私たち夫婦は、楽器の値段にこだわって、とっさにナオの話をちゃんと受け止めることができませんでした。ナオの頑張りを、私たちは誰よりも知っています。
ヒートアップしていた夫も、ナオに心からの言葉をかけました。夫も、本当にナオを「根性ナシ」と思っていたわけではないはずです。「どうして」という気持ちがあふれて、イヤな言い方になってしまっていたのでしょう。
夫の気持ちがナオにもちゃんと伝わったようです。
ナオの目に涙が浮かんで……。
ナオは顔をおおって「ごめんなさい」と呟きます。ずっと張り詰めた表情をしていた娘が、ついに自分の本心を話してくれました。ナオも楽器のことを気に病んでいたのでしょう。「せっかく楽器買ってもらったのに」と自分でも思っているけど、もう続けることができないほど追い詰められていたのです。
大好きだった部活を辞めて、平気なはずがありません……。部活を辞めるという話を聞いて責めてしまったことに、あらためて後悔しました。小さく震えるナオの肩は、小さな子どものようでした。どんなに強がりを言っても、生意気な態度を取っても、ナオはまだまだ私たちの可愛い子どもです。これからは、どんなことがあってもまずはナオの言葉を信じて、彼女に寄り添っていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子