<熱中症を防ぐカギ>「食欲がないから」と朝食をとらずに部活に行く。その危険性を子どもに教えたい!
子どもが朝食を食べたがらないという悩みは、ママスタコミュニティでも時折見かけます。食欲が減退しがちな暑い時期は、とくに深刻になりそうですよね。
「食欲がないから、食べたくない」。ご飯抜きで部活に行く子
この夏も、同様の悩みを相談するトピックがあがりました。
『夏の部活動。熱中症が心配なのですが、子どもは「食べると気持ちが悪くなる」とご飯を食べていきません。ゼリー飲料さえダメだそう。心配です』
近年の暑さは異常です。部活動に関しては「気温◯度以上になったら中止」などの決まりを設けている学校も多そうです。しかし実際には「本当にルールを守っているの?」と、疑ってしまうような場面もちらほら……。投稿者さんのお子さんは陸上部で、夏休み中ということもあり練習が5時間あるのだとか。
同じようにわが子を心配するママたちからのコメントが届きました。
『うちも陸上部。ただでさえキツいのに、夏は体力消耗が激しい。顧問からは「夜はどんぶりご飯を3杯は食べろ」と指導されていたよ』
『うちはテニス部。「たくさん食べるとすぐに動けないから」と言う。いつもよりお弁当を少なくしたりするけど、ゼリーや果物を持たせている』
それぞれで工夫をしているようです。
『もう部活をやる気候じゃないよ。親は毎日心配と不安ばかり。部活のあり方を、そろそろ本気で考えてほしい』
親としての本音は、まさにこれです。しかし一生懸命に頑張っているわが子を、応援しないわけにはいきません。熱中症で倒れる前に「あれをして」「これをして」と言い聞かせるものの、思春期という年頃もあり当人が聞き入れてくれない場合もあるでしょう。
「倒れなきゃわからないようだから、思いっきりやらせればいい」「たかが部活。食べたくないなら、無理に食べさせなくてもいい」などのコメントも複数あったのですが……。
『最悪、命に関わる。倒れてすぐに回復する人ばかりじゃないんだよ』
どんなに聞き入れようとしないわが子でも、こればかりは話が別です。親としては、どうにか食べてもらう工夫をするしかありません。「食べられないなら、部活には行かせない。命に関わるんだから仕方ない」というコメントすらありました。考え方としては、たしかに大げさではなさそうです。
スムージーに、冷たいお汁。暑い時期に食べやすいものは
経験談を交えたアドバイスも多くありました。
『うちも運動部。今朝はワカメご飯のおにぎり1個、味噌汁も具しか食べなかった。昼食には帰ってくるから、ひき肉とネギをたっぷり入れたつけ汁でそうめんにする予定』
『息子はテニスの強豪部。もともと少食のうえ、暑い季節はさらに食べなくなるので、いつもスムージーを用意していました』
牛乳・豆乳にバナナや冷凍ブルーベリー、冷凍イチゴなどのフルーツをたくさん入れていたそうです。
『うちは朝の炊き立てご飯がダメだった。少し早起きするようになってからはフルーツヨーグルト、ゼリー飲料、冷めた一口サイズのおにぎりは食べるようになったよ』
「食べてすぐに部活に行くから、気持ちが悪くなるのでは?」という指摘もありました。少し早起きして朝食をとり、お腹が落ち着いた頃に出かけられれば理想的です。もっとも日々の部活で疲れ果て、「少しでも朝遅くまで寝ていたい」という子もいるかもしれませんが……。
『サバ缶の冷汁がおすすめです。冷たいのでサラサラと食べられて、タンパク質も摂れる』
本来なら温かいものを食べてほしいところですが、冷たいメニューでも食べないよりははるかにマシです。牛乳で作るインスタントの冷製スープなども手軽ですね。他にも糖分や塩分、栄養が取れるタブレットなどをすすめる声もありました。お腹にたまらないので、「気分が悪くなる」という投稿者のお子さんが最初に試すのによさそうです。
熱中症になる子の多くが、朝食抜きだった!倒れてからでは遅い
コメント欄には救命救急センターで働いている方からの声も届きました。
『部活で熱中症になった中高生が、毎日運ばれてきます。口を揃えて言うのが、「食欲がなく朝ご飯をあまり食べていない」。ゼリー飲料や塩分・水分補給していても、熱中症になります』
「絶対に朝ご飯は食べさせたほうがいい」と、この方は言います。おすすめは一口サイズの塩おにぎり。「エネルギーになるし塩や糖分も含まれているので、少量食べるだけでも違います」とのこと。
『睡眠不足にも気をつけてください。熱中症が重症化して、体温が下がらない子もときどきいます。健康な命が一瞬で奪われてしまいます。食べられなければ、部活は休ませるくらいの意識でいてほしいです』
加えて、こんなアドバイスも寄せてくれました。さらにかつて医療に従事していた方からも「熱中症で運ばれてくる人は、ほとんど朝ご飯を食べていない」というコメントが。この時期はとくに、朝食を抜くことが体調に大きく影響するのがわかります。
『うちの子は運動する3時間前に食べると、よく動けたみたい』
『食べないと、筋肉もつかないよ。スタミナもなくなるから、いくら練習しても結果が出ない』
こうしたアドバイスもありました。お子さんが何のために頑張っているのかといえば、上手くなりたい・速くなりたいから。何も食べずに練習していては、良い結果にはつながらないということです。
みなさんからのコメントを受け、投稿者さんも「なるほど。熱中症について口うるさく言っていましたが、本人が納得しなくて。食べないと練習の意味がなくなるという方向で、話してみます」と、気づきを得たようです。熱中症になった子たちをたくさん見ている方たちの話も、あわせてしっかりしたいところですね。
「倒れなきゃ、わからない」という声もありましたが、倒れてからでは遅いのです。どんなにうるさがられても、わが子を守るため、ママたちも諦めずに頑張りましょう!
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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