水や麦茶をあまり飲みたがらないわが子。暑くなる季節が心配…なるべく水分を補給できる方法は?
人間にとってなくてはならない存在のひとつ「水分」。気温が高くなる時期や運動後など、適切に水分摂取をしていないと健康に影響を及ぼすこともありますよね。しかし水分摂取が苦手な子どもたちをもつママたちは困っているようなのです。
『小学生になる子どもがとにかく水分を摂ってくれません。食事は食べますが、いくら声かけをしても出した麦茶や水は舐める程度。水筒に入れてもたせた麦茶も一切手を付けません。1日に飲むのは給食時の牛乳と、夕飯時にコップ半分ぐらいの麦茶ぐらいで、ジュースなども飲みません。一体どうすればいいのでしょう』
夏日を記録するような日も出てくると、水分摂取が得意でないお子さんは心配ですよね。水分摂取をしない・苦手とする子どもたちに、どのように対処すればいいのでしょう。
水分摂取の重要性と、水分摂取しない危険性を教える
『YouTubeとかで、なぜ水分を摂らなくてはいけないかについて説明している動画を見せる』
『なぜ水分を摂らないといけないのかについてとか、熱中症の危険性を説明する』
なぜ水分摂取が必要なのか。知識として説明してあげることは大切ですよね。水分摂取における道理や必要性・危険性が理解できれば受け入れられる子もいるかもしれません。
声がけだけでは、なぜ必要なのか・なぜ危険なのかがピンとこない可能性もあります。動画やイラスト・文章など、目で見るほうが理解を得やすいタイプの子には試してみてほしい方法です。
食事からの水分補給を意識する
『熱中症予防には食事から摂る水分が非常に重要だと習ったことがある』
熱中症対策では、直接的に水分摂取するだけでなく、食事からの水分摂取を意識することでも効果があると言われています。投稿者さんのお子さんも、スープや雑炊は食べるとのことなので、食事からの水分摂取をさらに意識してみてはいかがでしょう。
『うちも水分を摂らないから、朝と夕飯は汁物を出して、果物も食べさせている』
『スープや味噌汁、野菜や果物のサラダなんか食べやすいかもしれないよ。私は、水より温かい飲み物の方が飲みやすいとかもある』
毎食、できる限りスープや味噌汁などの汁物、水分量が豊富なくだものを添える、汁気のあるおかずや麺類などを出すなど挑戦してみてください。学校の給食で出される牛乳は飲むのであれば、朝食時に牛乳を出すこともアリかもしれませんね。
飲めないのか飲みたくないのか子どもに聞いてみよう
現在提供している麦茶やお水を、飲みたくないのか、飲めないのかについてお子さんに確認したほうがいいかもしれません。水分摂取自体が苦手なのか、他のものなら飲めるかもしれないのかがわかれば、次の行動が変わってきます。
『私も昔から水分を摂らないタイプだからお子さんの気持ちはわかる。本当に飲めないんだよね。私は水筒とかのステンレスのにおいがダメな上にストローもダメ。ガラスのコップならまだ飲める。麦茶は臭くてムリでも、ほうじ茶や緑茶なら飲めるみたいなこともあるから、一度お子さんに聞いてみたらどうかなぁ』
筆者は味覚過敏や嗅覚過敏があるため、好き嫌いレベルではなく口に入れることすら厳しい食材や味などが多々あります。同じお茶でも、保存方法や提供されるコップの材質によっても飲めたり飲めなかったりするほどです。しかし飲めるものもあるにはあるので、飲めるもので水分補給を補っています。
投稿者さんのお子さんに感覚過敏があるのかどうかはわかりませんが、水とか麦茶など、みんなが普通に当たり前に飲めるものでも、お子さんは不快に感じている可能性があります。他の人には感じないような苦味やえぐみ、匂いなどを敏感に感じとって拒否してしまっているかもなど、聞いてみないことにはわかりませんよね。
できることを探しつつ、厳しければ専門家にも相談を
ただのわがままであったり面倒くさかったりで水分摂取をしないことと、感覚的に水分摂取が難しい・得意ではないとでは、話は大違いです。まずはお子さんがなぜ水分摂取を受け入れてくれないかについてしっかりと話し合ってみてください。他のものなら飲めそうというのであれば、親子で一緒に探してみることもオススメです。
『熱中症も心配だけど、それだけ水分摂取できていないと便秘にもなりそうだね』
水分量が足りていないとトイレの回数が少なかったり便秘をしがちになったりもあるようです。しかし、水分量が足りているか足りていないかを素人である私たちが判断することは難しいでしょう。
もしわが子に少しでもおかしなサインを見つけたら、迷わずかかりつけの小児科などに足を運んでみてください。専門家に相談することで、水分不足の症状改善だけでなく、水分摂取を促すための解決策を提案してもらえるかもしれません。
親子で話し合い、できることを一緒に探しながら、少しでも水分が摂取できるような方法を探してみてくださいね。
文・櫻宮ヨウ 編集・井伊テレ子 イラスト・Ponko