<婚約者と食い違い> 結婚は家と家のもの?新しい家を作るもの?どちらかを選ぶことは難しい
一昔前とは違って自由恋愛から結婚に発展するケースが多いとされる現代。お互いが結婚の意思を固め夫婦となり、新しい家族を作っていく流れが多いかと思います。一方で、当事者同士のみならず両家も必然的に結びつくことになるのが結婚でしょう。そんななかママスタコミュニティに「結婚は『家と家』のもの? それとも『新しい家をつくる』もの?」というタイトルでこんな投稿がありました。
『結婚をする運びになったんだけど、相手から「結婚は家と家の繋がり」と言われた。でも私は「新しい家を作るものだよね?」と言い返した。そうしたら「家と家が繋がっていくためのものであって、新しくではないよ」と言われた。どっちが正しいですか?』
投稿者さんは近々結婚をするそうですが、「結婚」に対する価値観の違いが生じたそうです。「新しい家を作るもの」という考えの投稿者さんと、「家と家の繋がり」だと考える婚約者さん。投稿者さんはどちらが正しいと思うかママたちに意見を求めていました。
結婚とは新しく家族を作るもので、家と家の繋がりでもある
『新しく戸籍ができて家族は新しく作っていくものだけど、家と家の繋がりは確実にできると思う』
『新しい家族をつくるものであると同時に家と家の繋がりも必ずできる。当人同士だけの問題ではないのよ』
長い結婚生活を通して見てきた景色を先輩ママたちがさまざまな角度から投稿者さんに教えてくれていました。「結婚とは家と家の繋がりなのか、新しい家を作るものなのか」と2択で考えている投稿者さんに対して「どちらでもある」という冷静なコメントが多く見受けられました。
『新しい家庭を作るけど、それぞれに自分を作ってきた家族があってこその自分と相手なので、相手の家族を切り離して考えることはできない』
この問題は、相手の家族のことをどう考えるかということに行き着くかもしれません。結婚は籍を入れるだけと考えると婚姻届を書くだけで完了し、相手と自分だけが納得していればできます。しかし結婚に伴って生じるさまざまな出来事は、当事者だけで完結するものでしょうか。「新しく家族は作るけれども、自分や相手を作ってきた家族という存在を切り離して結婚を考えることはできないのでは?」という意見が寄せられていました。
「家と家の繋がり」を主張する義父母は要注意?
『「家と家」というほどの繋がりって具体的にどんな繋がりよ? せいぜい配偶者の親としての季節の挨拶くらいなものよ。たいした繋がりなんて生まれない。今後、義父母の「家と家の繋がり」が具体的に何なのか聞いてみては? 義実家側に都合がいい繋がりばかりかも。お墓や親戚付き合いの優先順位とか』
『ナチュラルに「家と家」って言い出す義父母は、「息子の家は○○家の物」という認識でその妻も実家も格下に認識しているよ。決して対等な繋がりじゃない』
ママたちが気になったのは婚約者さんが「家と家の繋がり」と主張しているという点です。婚約者さんがそういう考えに至っているのは、親の考えに影響を受けているのではないでしょうか。つまり投稿者さんと結婚してお嫁さんとして自分たちの家に入ってもらう立場として「結婚は家と家の繋がり」と主張しているのでは? 結婚後お嫁さんを都合よく扱ったり自分の家とお嫁さんの家で優先順位をつけたりといった可能性も考えられます。婚約者さんだけでなく義父母の考えも詳しく聞いたほうがいいのでは? と心配する意見がありました。
『両方だな。基本的には「新しい家を作る」だけど、家と家が繋がっていく(切れるわけではない)のも事実。ただその価値観の男性が夫になるのは面倒くさそう』
『まあどちらも正解だけど、その考えをそこまで押してくる男性は色々とややこしそうだね。義実家が経済的に援助をしてくれるとかなら別だけど』
さらには「結婚とは家と家の繋がり」と強く主張する婚約者さんに対して不安要素を抱くママも。「その価値観の男性が夫になるのは面倒くさそう」という意見が寄せられていました。たとえば結婚後に義父母と投稿者さんが何らかのトラブルになった際、妻である投稿者さんではなく「結婚したのだからこの家の人間でしょう」と義父母の味方をされてしまってはつらいですよね。
婚約者との価値観の違いは、結婚生活の不安要素では?
『家と家の繋がりを大切に考える環境に育った人と新しい家を作ることを大切に考えたい環境に育った人は一緒にならないほうがいい。家と家の繋がりを大切にしつつ、新しい家を作る。お互いを尊重して自分たちのルーツも大切にできることが理想だとは思う。どちらが正しいのかを考えるようなら結婚生活は絶対に上手くいかない』
『価値観の違いがハッキリしているので結婚しないほうがいいよ』
『もしかしたら婚約者さんは自分の親族の繋がりの中にあなたを迎え入れるイメージなんじゃないの? 結婚前にその感覚をすり合わせたほうがいいと思うけど』
『どちらの方が正解かっていう考えが違うのでは? 両方やっていかないと。結婚なんて面倒くさいものなんだよ』
今回めでたく結婚する運びとなった投稿者さんと婚約者さんですが、「結婚とは何か」という根本的な価値観がズレてしまっている可能性があります。ママたちからは「その価値観の違いのまま結婚するのは上手くいかないのでは?」という心配の声があがっていました。婚約者さんの言う「家と家の繋がり」とは具体的にどういうことを指すのか、結婚後にはそれぞれの実家や親戚関係とどう付き合っていくのかなどを確認しておく必要がありそうです。たとえば将来子どもが産まれたら跡継ぎなどを考えているのか、帰省の時期や回数など細かい点もすり合わせておくと安心かもしれませんね。
一方で「どちらが正しいのか」と正解を求めていた投稿者さん自身も、少し考えを柔軟にしてもいいかもしれません。「家と家の繋がりなのか、新しく家を作るのか」と極論で考えている投稿者さんですが、どちらが正しくてどちらが間違っているということはないですよね。先輩ママの「どちらもやっていかなければいけない。結婚なんて面倒くさいものだよ」というリアルなコメントには共感する人も多いのではないでしょうか。今回のママたちのコメントを参考に婚約者さんと価値観のすり合わせや確認をしつつ、「結婚」に対してもう少し広い視野で捉えてみてほしいですね。
文・AKI 編集・kunel イラスト・Ponko
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