<アリ?ナシ?>【後編】お年玉は電子マネーがいい甥っ子。時代関係なく大事なことを忘れてるよ!
前回からの続き。「甥っ子から『来年のお年玉は電子マネーで欲しい』と言われてしまった」と訴える投稿者さん。「これがイマドキなの……?」と思いつつも、何だかモヤモヤを隠せない様子です。
この投稿を読んだママたちの反応には「お年玉を電子マネーで渡すのはナシ」というコメントが目立ちます。もらったお年玉(現金)を自分でチャージしに行けばいいだけなのに、その手間すらも相手に押しつけるなんて図々しい! とお怒りモードです。さらには、来年ももらえると思っているところに腹立たしさを感じる……というコメントまで。
ところで甥っ子はなぜ「来年からお年玉を電子マネーで」と言ってきたのでしょうか……? その心理とは? そして、こう頼まれたママたちは、どう返答をすれば良いのでしょうか?
もらう側が指示するなんてあり得ない!
『もらう方が指示するとは何なの?』
『いただくものに注文つけるんじゃない! って怒りたい』
『こっちから電子マネーを提案するならまだしも、もらう側から言われるとイラッとくる。今後お年玉はナシ』
電子マネーだろうと現金だろうと、甥っ子はあくまでも「もらう立場」です。にもかかわらず、方法にまで注文をつけてくるとは! とママたちの怒りはおさまりません。仮にお年玉を電子マネーでやりとりするとしても、それを提案するのは「渡す側」の投稿者さんのはずですよね。お正月にはお年玉がもらえるのは当然とばかりに、感謝の気持ちが欠落しているように見受けられる甥っ子の態度に、ママたちは腹立たしさを覚えているのかもしれません。
『時代がどうとか関係ない。もらう立場で指定するなんてあり得ない』
贈り物は渡す側も受け取る側も、それぞれの立場というものがあるはずです。立場によってわきまえる態度は、時代の変化とは関係なく守らなくてはならないものでしょう。
なぜ甥っ子はキャッシュレスを希望したのか……?
『キャッシュレスなら会わなくてもお年玉をもらえると思ってるんじゃないの?』
『直接もらいには行かないけど、お年玉は欲しいってこと? そんな人にはあげないわ』
『わざわざ会うのは面倒くさいから送金してっていうことなら、お年玉はあげたくない』
いつでもどこからでも簡単に送金ができるのが「電子マネー」のメリットです。それを利用すれば「来年からは会わなくてもお年玉がもらえると考えたのでは?」とママたち。本当にそうだとしたら、なかなかの策士ですね……。
簡単に決済ができる「電子マネー」は確かに便利で手軽です。けれど同時にお年玉の価値を軽く捉えている、ということにはならないでしょうか。
「お年玉を電子マネーでちょうだい」と言われたらどう答える?
もし今回の投稿者さんのように「お年玉は電子マネーでちょうだい」と言われたら何と答えれば良いのでしょうか?
『現金しか渡さないから欲しければ来て、という。来ないならあげない』
『わかったけど、お年玉は新年の挨拶をしてからね、というかな。大切なのは新年の挨拶だと思うから』
「袋や新札の用意をしなくていいし、キャッシュレスはこちらとしてもありがたい。でも会わないのにお年玉だけくれはナシ」という声もありました。お年玉を渡す方法はどうであれ、大切なのは「会って挨拶をすること」だというのはママたちの共通認識といえそうです。
「お年玉」は、新しい1年を祝う意味で贈られるお金です。新年に顔を合わせて挨拶をし「おめでとう」「ありがとう」という言葉と一緒に交わされる文化を大切にしたいですよね。
これからも時代の変化とともに便利なツールはどんどん増えていくでしょう。しかし便利になる一方で、人との関係性が希薄になったり、大切にしてきた伝統や文化が失われてしまっては残念です。自分たちが何を大切にして生きてきたのか、未来の子どもたちに何を大切にしてほしいと願うのか。それらを伝えながら、上手に時代の波に乗っていきたいものです。
文・渡辺多絵 編集・すずらん イラスト・Ponko
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