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キャッシュレス時代に向けて、子どもにお金の価値をどう伝えたらいいの?

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最近では子どもたちが近所の駄菓子屋で10円を手渡してお菓子を買うなんていう光景もほとんど見られなくなったのではないでしょうか。子どもと一緒に買い物に行くにも、ママたちはクレジットカードや電子マネーを使って、現金を使う機会は減ってきています。キャッシュレス化が進む中、我々親は子どもたちにお金の使い方についてどのように伝えればいいのでしょうか? 生活コスト削減コンサルタントの生方正さんに伺いました。

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今後現金やクレジットカードすらもなくなっていく?

今はクレジットカード決済はもちろんのこと、スマホ決済ができる時代です。今後お金は仮想通貨のような目に見えづらいものになっていくと思われます。実は先進国の中でこれだけ現金でやり取りしている国は日本ぐらいなのです。

スウェーデンの現金使用率は2%!

スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどの北欧の国々はキャッシュレス社会です。特にスウェーデンでは現金使用率が2%という低さ。インドでは、現金があると賄賂や脱税の不正が見抜きにくいということで、2016年に、高額紙幣の1,000ルピーと500ルピー紙幣が使えなくなりました。

中国ではWeChatやAlipay決済が主流

中国では日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードどころか端末決済がメインになってきています。「WeChat(ウィチャット)」や「Alipay(アリペイ)」をご存じでしょうか? 会員数10億人ともいわれる「WeChat」はLINEと同じような機能があり、文字でチャットしたりスタンプで表情・感情を送ったり、無料で通話をすることができます。さらにはタクシー、コンビニ、飲食店、個人間の決済などさまざまな場面で使える決済機能サービスがついていて、中国で生活する上でなくてはならない存在となっています。

中国人観光客が増えたことから、日本でもタクシーや飲食店などで端末決済を導入するお店も増えてきました。日本はまだ現金主義の人も多いですが、日本でも今後このような決済方法が広がり現金がなくなる日は近いかもしれません。

「お金をコントロールする力」を身につけることが大切

今後キャッシュレス化が進む中で、子どもにお金の大切さをどう伝えたらいいのかと不安になる方もいると思います。そんなときは、お金をコントロールする力を身につけることが大切です。

具体的には、1日ごとに何にいくら使ったのか、記録していくといいでしょう。手帳や家計簿アプリなどを活用するのもいいですね。お子さんと買い物した際には、購入した品物と金額を、メモやノートに一緒に書いていくのがいいでしょう。何にいくら使ったのかを書き出してみると、続けていくうちに普段買う食料品や日用品などの大体の値段が分かってきます。この品物に、どのぐらいの値段が適正なのか知っておくことが大切です。また、日々の支出を記録してお子さんと一緒に振り返ることで、「これはムダだった」「あれは買ってよかった」といったお金の使い方やムダが見えてくるのではないでしょうか。

大切なのは、カードか現金か端末決済かという支払い方法の問題ではなく、自分でお金をコントロールして使っているかということなのです。

取材、文・山内ウェンディ 編集・横内みか

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