<元妻のウソ>「パパが不倫?」ショックを受ける私に響いた祖父の言葉【第9話まんが:娘の気持ち】
前回からの続き。私はママや祖父母と暮らしている高校生のルミです。3才のとき両親は離婚しましたが、パパともずっと定期的に面会していました。たとえ再婚して新しい家庭を持っても、私のことを大切にしてくれていると思っていたのです。でも最近ママに「離婚の原因は実はパパの不倫だった」と明かされショックを受けました。
小さい頃、ママからパパと離婚した理由は「価値観が合わなかった」と言われました。カチカン……? ってよくわからなかったけど、とにかく仕方のなかったことだと自分に言い聞かせました。しかし高校生になった今、ママから離婚の本当の理由はパパの不倫だと聞かされます。いつも笑顔で優しくて……大好きなパパのイメージが一気に崩れていきました。ママと結婚していたのに他に好きな人を作ったなんて、パパを許せません。
部屋で落ち込んでいると、おじいちゃんが入ってきました。パパとママの離婚の話題を口にします。今、一番その話をしたくないのに、なんでわざわざ? おじいちゃんはため息をつきつつ、自分の意見を話し始めました。パパが不倫をしたとママが言ったようだが、おじいちゃんはどうもそうじゃない気がする。パパが不倫をしたから自分たちは離婚するはめになったのだとママは思い込みたかったのかもしれないと。
パパは不倫をするような人じゃなかったと、おじいちゃんは言います。みんなで暮らしていたときパパはいつも居心地が悪そうで、ママとの喧嘩が絶えなかったそう。家を出て離婚をして、だいぶ経ってから今の奥さんと付き合い始めたので、不倫ではないだろうとおじいちゃんは述べました。そして久しぶりにパパから連絡があったと打ち明けてくれます。パパは俺のことはどう思われてもいいけど、真実ではないことでルミが傷つくのは耐えられないと、おじいちゃんに話したそうです。
私はママやおじいちゃんに大切にされ、パパにも愛情を注がれて育った。大事なのはその事実なんだと祖父は言います。ふだん無口な祖父が一生懸命に語る言葉のひとつひとつは、私の胸に届きました。ママがどういう意図で「パパは不倫をした」なんて言ったかは分かりません。けれどパパは間違いなく誠実に私を愛してくれていた……。祖父の言葉は私を落ち着かせてくれました。気持ちを整理できたら、いずれまたパパに会いに行きたいと思っています。
【第10話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子