<元妻のウソ>元夫へ復讐……気持ちが晴れない、なぜ?私のあやまち【第10話まんが:元妻の気持ち】
前回からの続き。私は高校生の娘ルミを育てるレイカです。ようやく十数年前に別れた元夫ヨウタへの復讐を果たしました。その方法とは「愛する娘ルミの口からヨウタへの絶縁宣言をさせる」こと。でもどうしてでしょう、この瞬間を待ちわびていたというのに私の心は全く晴れないのです。
「パパが不倫したから離婚した」そう告げたとき、ショックを受けていたルミの表情が忘れられません。離婚の理由をルミに話したと母に話すと「あの男の本性を暴けたわね」と母は満足げでした。そこでずっと話を黙って聞いていた父が口を開きました。「なんでルミを巻き込んだんだ」そう言われて、ドキリと心臓が跳ねます。
いつもは無口な父ですが今日は言葉を続けます。ヨウタくんを傷つけて満足か。そのためにルミを利用してルミまで動揺させていいのかと。ヨウタくんに対して怒りがあるなら直接彼に言えばいい、ルミにそれをさせるなんて卑怯だとまで言われました。父に対して返す言葉がありません。父の言うことはすべて正しいです。私はようやく目が覚めました。間違ったことをしたなら謝りなさいと諭され、そのとおりにしようと思いました。
私はルミに謝りました。この前パパが不倫をしたから離婚したと言ってごめんなさいと。ママはそう思っていたけれど、本当は違うかもしれないと。ルミは苦笑しつつ私を許してくれました。悲しませ傷つけたはずなのに私を思いやってくれました。私はこんないい娘にはふさわしくないダメな母親ですね。そして私はヨウタにも謝罪の電話をします。謝罪の言葉をヨウタは静かに聞いてくれました。
離婚の原因を誰かのせいにすることで、私は心を保っていただけかもしれません。ルミとヨウタに謝罪をした後、私の気持ちはなぜかふっと軽くなったのです。私は昔から誰かに頼ってばかりで、自分で人にぶつかることをしてきませんでした。ヨウタに怒りがあるなら自分の口で言うべきだった。それが今よくわかります。私だけがずっと過去にとらわれ続けていたのでしょう。ルミのことを傷つけてしまったぶん、母親としてこれまで以上に誠心誠意娘に尽くしたと思います。今後は両親と離れて暮らし、ルミとじっくり向き合うことも考えています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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